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うちの子って発達が遅いの?運動神経が悪いの? 専門家が回答【小児科医】

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赤ちゃんの体の大きさや発達の様子については、個人差があるとはわかっていても、ついついほかの赤ちゃんと比べて気になってしまうことがありませんか。
ママやパパが気になっている赤ちゃんの発達に関するギモンについて、小児科医の若江恵理子先生に聞きました。

【ギモン】頭が大きいと首すわりが遅くなるのは本当?(3カ月ごろ)

【若江先生の答え】そんなことはないので気にしないで

頭が大きい赤ちゃんはそれに合わせて体も大きいことが多いものです。赤ちゃん時代は頭が体に比べて大きく感じることもありますが、どちらの場合でも首すわりが遅くなるということはありません。
太っていると運動発達が遅いというようなことも聞くことがありますが、うわさにすぎません。

【ギモン】自分から寝返りする様子がなくて心配(5カ月ごろ)

【若江先生の答え】寝返りしない子もいますが、心配ありません。

寝返りを始めるのは、4~6カ月ごろが多いですが、おすわりやはいはいを先にして寝返りを始めるのは6カ月以降という赤ちゃんもいます。また、まったく寝返りをしない子もいますが、その後のおすわりや立っちなどの発達が順調なら心配ありません。

【ギモン】おすわりがなかなか安定しないことが気になります(7カ月ごろ)

【若江先生の答え】見守ってOKですが、遊びながら発達を促しても

おすわりが安定するまでには段階があります。見守っていてOKですが、姿勢を維持するために、腰だけでなく手でバランスをとる感覚を養うことも大切です。おもちゃで遊んだり手遊びをしたりして、手の発達を促してみるのもいいでしょう。

【ギモン】はいはいをしません。練習したほうがいい?(7カ月ごろ)

【若江先生の答え】練習は必要ありませんが、遊びながら促しても

首すわりや立っちと違って、はいはいはしない子もいます。とくに心配はなく、練習は不要です。
部屋を片づけてはいはいできるスペースを作ったり、うつぶせの赤ちゃんの目の前におもちゃを置いて誘ったりするなど、無理のない範囲で遊びながら促してみるのはいいでしょう。

【ギモン】つかまり立ちが早いとO脚になるの?(10カ月ごろ)

【若江先生の答え】そんなことはありません。とくに気にしないでOK。

歩き始めの赤ちゃんの脚はたいていO脚です。それにより、上半身を支えます。これは2才くらいまで続き、その後X脚傾向になり、小学生になるころまっすぐになります。つかまり立ちや歩き始めが早いことと、脚の形には関係がありません。

【ギモン】立っちからの転倒が不安(1才)

【若江先生の答え】室内環境を整えて、自由にさせてあげて

転倒して床に頭をぶつけても、大けがになることは少ないです。心配しすぎて、立つことを制限するのはNG。ただし、家具の角などで頭をぶつけてけがをしないようクッション材をつけるなど、室内環境は整えるように心がけましょう。

【ギモン】あんよが早いほうが、運動神経がよくなるって本当?(11カ月)

【若江先生の答え】運動発達と運動神経はあまり関係がないでしょう。

歩き始めの早い子がスポーツで活躍することもあれば、そうでないことも。立っちやあんよなどの運動発達が早いことと、運動神経がいいこと(運動が得意なこと)は、あまり関係がないでしょう。


撮影/成田由香利 取材・文/ひよこクラブ編集部

監修/若江恵利子 先生

赤ちゃんの成長のしかたは1人1人違います。目安となる成長の様子を知っておくことで不安が減り、赤ちゃんにゆったりとした気持ちでかかわることができるようになります。赤ちゃんの育つ力を信じながら成長を見守り、毎日変化する赤ちゃんとの暮らしを楽しみましょう。


『ひよこクラブ』2020年12月号別冊付録は「絵でわかる 赤ちゃんの成長図鑑」です。
赤ちゃんの成長のこまかい気がかりQ&Aのほかに、赤ちゃんのあるある行動やしぐさをクスっと笑えるイラストで紹介しています。

参考/『ひよこクラブ』2020年12月号別冊付録「絵でわかる 赤ちゃんの成長図鑑」

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