SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 赤ちゃんのお世話
  4. 生活習慣
  5. 赤ちゃんの「遊び」や「お出かけ」は適切な時期がきたらスタートを、刺激が力を伸ばしていく【保健師】

赤ちゃんの「遊び」や「お出かけ」は適切な時期がきたらスタートを、刺激が力を伸ばしていく【保健師】

更新

「遊び」や「お出かけ」に始めるタイミングがあることを知っていますか。赤ちゃんの心と体は毎日成長しています。赤ちゃんができるようになることに合わせて、「遊び」や「お出かけ」などのいろいろなかかわり方を取り入れることで、赤ちゃんにいい刺激を与えることになります。ママやパパたちが気になっていることについて、いつごろから、どんなふうにスタートするといいのか、保健師の中村真奈美先生に聞きました。

外の空気に触れさせるのはいつから?

赤ちゃんは、おうちの中だけでなく、徐々に室外の環境に慣れていくことが大切です。外の風にあたることで、室内と室外の温度差を感じることができるようになります。外気浴といわれます。

【いつから?】1~2カ月ごろ

1~2カ月ごろになると、体温調節機能が徐々に発達してきて、紫外線への抵抗力もついてきます。1カ月健診でとくに問題がなければ外気浴を始めましょう。ママが行う場合は、無理はしないで体調がいいときにしましょう。

【始め方は?】1日1回、慣れたら30分くらいまで

部屋の窓を開け、赤ちゃんを抱っこして外気に触れさせます。冷える日はおくるみなどで防寒を、また暑い日は無理をしないようにしましょう。外気に慣れたら、過ごしやすい時間帯に5分ほど外に出ます。徐々に延ばして、1日1回、30分を目安に外気浴をさせましょう。買い物と合わせて行ってもOKです。

ガラガラで遊ぶのはいつから?

赤ちゃんの機嫌がいいときに音を聞かせたり、物を見せたりするのは、いい刺激になります。ママやパパの声かけも一緒にしましょう。親子コミュニケーションのきっかけにもなるでしょう。

【いつから?】0カ月ごろ

新生児でも音ははっきり聞こえていて、30㎝くらい先の物はぼんやり見えています。生まれたその日から遊んでもいいですが、ママやパパの余裕が出てきてからでいいでしょう。

【始め方は?】目の前で、ゆっくり左右に動かして、音を聞かせて

赤ちゃんははっきりした色のほうが認識しやすいです。赤や黄などのはっきりした色のガラガラを選んで。遊ぶときは「○○ちゃん、きれいな音だね」などと声をかけてあげましょう。興味を示さなかったら無理して遊ばなくてもOKですが、音を聞かせ、動きを見せて刺激を与えるだけでもいいでしょう。

絵本の読み聞かせをするのはいつから?

絵本を大人が声に出して読んであげることは、「言葉ってなんだか楽しそうだな」と赤ちゃんに教えてあげる、大きなプレゼントです。言葉を獲得する発達にもいい影響を与えます。

【いつから?】0カ月ごろ

絵本のストーリーはまだ理解できませんが、ママやパパの声で赤ちゃんは気持ちが安らいだり、楽しい気分になったりします。

【始め方は?】絵を見せて、「ワンワン」など、同じフレーズを繰り返して

0才代向けの絵本を選びましょう。色のコントラストが強いほうが、赤ちゃんは目でとらえやすくおすすめです。大人の気持ちに余裕があり、赤ちゃんの機嫌がいいときに遊ぶ感覚で、読み聞かせてあげましょう。毎日でなくてもOKです。

お散歩を日課にするのはいつから?

赤ちゃんをお散歩に連れていくと、景色や動物の鳴き声を見聞きしたり、光や風を感じることで脳が刺激されて、五感が発達します。

【いつから?】3~4カ月ごろ

外気浴に慣れ、日中に起きている時間が長くなってきたら、始めどきです。

【始め方は?】1日1回、決まった時間に

陽気がいい時間帯、できれば午前中に、1日1回30分程度のお散歩をスタートします。決まった時間にすると、1日の流れのメリハリがつき、生活リズムが整いやすくなります。暑すぎたり寒すぎたりする時間帯は避けましょう。気負いすぎず、毎日行かなくてもOKです。買い物に行くついでにお散歩をしてもいいでしょう。

半日程度のお出かけができるのはいつから?

少し長い時間のお出かけは、新しい物を見たり聞いたりすることも増え、脳が刺激されて五感が発達します。

【いつから?】3~4カ月ごろ

首がすわり、昼夜の区別がついてきて、1日30分程度のお散歩の間ご機嫌で過ごせるようになったら、半日程度のお出かけができます。

【始め方は?】目的地までの移動時間は、なるべく短時間に

抱っこひもやベビーカーでの片道移動時間は赤ちゃんの成長に合わせて、以下を目安に行いましょう。赤ちゃんの負担にならないように、無理に遠出せずに、近所の公園や子育て支援センターで十分です。また、お出かけ先は地域や社会の状況などに合わせて選びましょう。
【ねんね期】30分~1時間
【おすわり・はいはい期】1時間
【立っち・あんよ期】1時間30分

やりとり遊びをするのはいつから?

大人と物をやりとりする遊びができると、親子コミュニケーションがいっそう深まります。手先を使って遊ぶことで、手指の発達を促すことにもなります。

【いつから?】7~8カ月ごろ

おすわりが安定して、両手を使って物をつかんだり持てるようになったら始めます。

【始め方は?】赤ちゃんがつかみやすい、やわらかいおもちゃを使って

赤ちゃんに「どうぞ」と言っておもちゃを渡します。慣れてきたら、今度は「ちょうだい」と言っておもちゃを受けとります。「ちょうだい」「どうぞ」に慣れたら、少し離れたところからボールを転がし、赤ちゃんにキャッチさせます。興味を示さないときは、しばらく間をあけて試して。

積み木で遊ばせるのはいつから?

物をつかむことは手指の発達を促し、脳にいい刺激をたくさん与えます。積み木で遊ぶことは、自然に創造力や集中力が養われます。

【いつから?】8カ月ごろ

積み木をつかんだり、両手に持って打ち鳴らしたりできるようになります。最初は大人が積んでいる様子を見せるだけでもOK。積まれた積み木を崩して遊ぶのが楽しめるようになります。

【始め方は?】大人はそばにいて、したいように自由に遊ばせます

赤ちゃんがなめても安心な積み木やブロックなどを選びましょう。直径39㎜以下の物は誤飲の危険があるので避けて。積み木を積む手指の動きは赤ちゃんには難しいことです。できたら、「すごいねー」とほめてあげましょう。

乗用おもちゃで遊ばせるのはいつから?

乗用おもちゃを取り入れることで、遊びのバージョンが増えます。赤ちゃんによっては興味がなかったり、怖がる子も。怖がったら無理はさせないようにしましょう。

【いつから?】1才3カ月ごろ

あんよがしっかりしてくる、1才3カ月ごろからがスタートの目安です。

【始め方は?】危険がないように見守り、好きに遊ばせてあげて

運動能力がさらに向上するので、足で床を蹴(け)って前進することを教えたり、後ろからそっと押してもOK。上手に乗れなくても、押して歩く、触って楽しむなど、自由に遊ばせましょう。

ままごと遊びをさせるのはいつごろ?

ママやパパが台所に立つ姿を見て、使う調理器具や食器などに興味を持ち、まねをしたがるようになります。ままごと用の包丁でおもちゃの食材を切るなどのごっこ遊びをすることで、手先がますます器用になります。

【いつから?】1才7カ月ごろ

手先が器用になってきて、大人のまねをしたがったら、始めどきです。ごっこ遊びはままごとだけではないので、興味を持たなかったら、無理に遊ばせなくてもOKです。様子を見て、再トライしてみても。

【始め方は?】大人がお手本を見せてあげましょう

大人と一緒に握って道具やおもちゃの感触を確かめる、箱などに出し入れしたりして遊びます。おもちゃの野菜をままごと用の包丁で切る、お皿にのせて「どうぞ」と声かけしながら、お手本を見せてあげましょう。

お友だちと遊ばせるのはいつから?

同じくらいの月齢の赤ちゃんとのかかわりはとてもいい刺激となり、心と体の発達を促します。

【いつから?】2才ごろ

これまでの大人とのかかわりで築いてきた信頼関係が、赤ちゃんの自信につながります。ママやパパの安全基地ができると、関心が外の世界に広がり、ほかの赤ちゃんに興味が出てきて、遊べるようになります。

【始め方は?】まずは同じ空間で遊んでみましょう

お友だちとうまくかかわって遊べなくても、各自が好きな遊びを近くでしているだけでOK。お友だちがそばで遊んでいることに慣れると、その子の遊びをまねしたり、1つのおもちゃに何人かが興味を示したりして、かかわりが生まれることもあります。

イラスト/小波田えま 取材・文/ひよこクラブ編集部

「遊び」や「お出かけ」は赤ちゃんがご機嫌になることが大切ですが、ママやパパも一緒にリラックスして楽しみましょう。
家族の笑顔は赤ちゃんの心の発達にとてもいいことです。かかわる大人の愛情を受ける取ることで、赤ちゃんは他者への信頼感を育てていきます。

監修/中村真奈美先生

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。