【動画】受診時の疑問のあれこれを解消!「小児科のかかり方 Q&A」
日ごろ小児科を受診するときに気になっていた疑問のあれこれを、小児科専門医の藤井明子先生に聞きました。
気になるオンライン診療についてもチェックしてみてね。
そもそもだけど、小児科って何歳まで診てもらえるの?
基本的には『中学3年生』まで
小児科は基本的には、赤ちゃんから中学3年生まで受診できるのが一般的です。
けれど、障がいがあったり、精神的なトラブルがあったりなど、長期にわたって診察が必要な場合は、高校生以降も同じ医療機関で診察を続けるケースもあります。
鼻水が出るときは小児科と耳鼻科のどちらを受診するの? 判断基準がわかりません!
まずはかかりつけの小児科で診察をうけましょう
小児科よりも耳鼻科は専門性の高い機械があるので、鼓膜の切開が必要だったり、耳だれがある場合などは、耳鼻科のほうがいいこともあります。
まずはかかりつけの小児科で、耳鼻科の受診が必要かどうかも含め、判断をあおぎましょう。
赤ちゃんの成長が気になるのですが、身長・体重はいつでも測ってもらえますか?
乳幼児健診のときが基本ですが、体重増加が心配なときは測定します
身長・体重の測定は、基本的には乳幼児健診のときのみです。
ただし、小さく生まれた赤ちゃんで発育をこまめに観察する必要がある、おっぱい・ミルクの飲みが悪く体重の増加が増え方が少ないなどの場合は、通常の受診時でも測定することがりあります。
検温のとき、赤ちゃんがぐずってしまうことも。わきのしたで測らないとダメ?
わきの下で測るタイプのほうが正確です
確かにおでこで測るタイプは計測時間が短いのですが、外気温や風の影響を受けやすく、多少不安定な計測になります。
正確な体温を測るためには、わきのしたで測るタイプの体温計のほうがいいので、多くの医療機関ではこちらのタイプを使用しています。
話題のオンライン診療に興味があります。でも、赤ちゃんは無理ですよね?
オンラインを行っている医療機関もあります。ただオンライン診療後に、直接の受診が必要なケースが多いはずです
現在、オンライン診療に対応している小児科は増えています。
ただ、オンライン診療では実際の顔色が確認できない、聴診、触診、血圧測定などができないことなどがあるため、初診のオンライン診療はNGとしているケース、初診から診療が可能でも、症状によってはオンライン診療後に対面診療が必要なケースなど、医療機関ごとに異なります。
オンライン診療を希望する場合、自宅から通える範囲の医療機関から探すのが現実的です。
ウェブサイトを確認したり電話で問い合わせてみてください。
受診せずに薬だけもらえたら、待たずにラクなのに。なんでダメなの?
法律で「薬の処方には診察が必要」という決まりがあります
よく見られる軽い病気、慢性的な皮膚疾患などの場合は確かにそう感じるかもしれません。
ですが、薬を処方するには診察(オンライン診療を含む)が必要です。
赤ちゃんの顔色、呼吸を含めた全身状態などを診察した上で診療され、薬が処方されるのです。
■監修/藤井明子 先生
■イラスト/本田佳世
■文・動画制作/たまひよ編集部