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赤ちゃん・子どものおしっこがいつもよりにおう時は感染症の疑いが 他、注意すべきこと【ママ泌尿器科医】

泣く赤ちゃん
yamasan/gettyimages

ママであり泌尿器科医でもある岡田百合香先生の連載第13回。今回のテーマは赤ちゃん・子どもの「尿」について。注意すべき色やにおいについて、くわしく解説しています。「お母さんのためのおちんちん講座」ママ泌尿器科医#13。

「尿がいつもと違ってくさい」と感じたら…

今回は尿のにおいや色についてお話します。

便については、新生児期から色や性状、においについて、母子健康手帳や育児雑誌などさまざまなところで情報が出ていますが、尿についてはどうでしょうか。

まず、においについて。

「尿=汚い」と思っている人もいるかもしれませんが、尿は血液から作られたもので、基本的には無菌です。なので、排せつしたての正常な尿はほぼ無臭であることが多いです。

時間がたつとアンモニア臭(ツンとした刺激臭)がしてきます。排尿直後なのににおいが強い場合や、おしっこのついたおむつのにおいが「いつもと違ってくさい」と感じるような場合には尿路感染症(おしっこの通り道に菌がついてしまった状態)を起こしているケースが考えられます。

膀胱に菌がついて起こる膀胱炎では、頻尿や排尿時痛など、尿に関する不快症状が出ますが、発熱はしないのが特徴です。
膀胱より上の腎臓まで菌が上がってしまうと、今度は高熱を出します。腎盂腎炎(じんうじんえん)という状態です。この腎盂腎炎は感染症の中でも重いもので、乳幼児に起こることもあります。

尿のにおいが強い場合には、「発熱していないか」「いつもと比べて子どもの様子に変化はないか」に注意してください。

発熱がなく体調がよければ、あわてて病院に行く必要はありませんが、においの異常が続くようなら病院で尿検査をしてもらうとよいでしょう。

赤や茶色の尿が出たら受診して

次に、尿の色はどうでしょう。

正常な尿は薄い淡い黄色です。

ただし、尿は体の中の水分を調整する役割を担っているので、体の水分が多いときは尿の量が増えて色は薄まり、体の水分が少ないときは尿が濃縮されて濃い色になります。

水分をたくさんとったときの尿が薄くなることは自然なことですし、夜寝ている間は基本的に尿を濃縮するホルモンが出ますので、朝一番の尿が濃いのは正常なことです。

気をつけるべき色の変化は赤~茶色のとき。尿に血が混じっている可能性があります。

血が混じる背景には、感染症や腎臓の炎症、尿路結石、がんといった病気が隠れているケースがあるので要注意ですね。尿路結石やがんが子どもに起こる頻度はそれほど高くありませんが、以前参加した学会で「3歳児の膀胱がん」という報告もあったので、血尿を疑ったら病院を受診するのがよいでしょう。

尿のにおいや色の変化は、食べ物のせいだけじゃない!

では、食べたものが尿の色やにおいに影響することはあるのでしょうか?

最初にお伝えしたように、尿は血液から作られています。食べ物や飲み物は胃や腸で消化されて、成分がさまざまな臓器で分解されて血液に取り込まれます。その結果として、「体から出す」と判断された血液の中の成分が尿となって出てくるので、当然飲んだり食べたりしたものがそのまま尿になるわけではありません。

ただし、消化や吸収の過程で分解されなかった臭い物質や、代謝の過程で発生した色素が尿に出ることはあり得ますので、食べ物、サプリなどでにおいや色が多少影響されることはあるでしょう。このこと自体はとくに病気ではありません。

もちろん、「コーヒーを飲んだから黒い尿が出る」「ケーキを食べたから尿から甘いにおいがする」ということはあり得ませんので、気になるにおいや色であれば「食べ物のせいだろう」と自己判断するのではなく、尿検査を受けるのが確実でしょう。

排せつ後、時間がたったものをチェックするのは大変!

最後に、みなさんのお子さんが通う園では、使用済みおむつは持ち帰りでしょうか。園で処分してくれるでしょうか。

処理費用や保管場所などそれぞれ事情があるため、園や自治体によって状況はさまざまでしょうが、持ち帰りを推奨している理由として「家庭で子どもの排せつ物の状態をチェックしてほしい」という園もあるようです。

尿や便が健康の大切なバロメーターで、日ごろから気にしておくべきという考えにはもちろん大賛成ですが、排せつ後時間がたったものを、自宅で再度広げて色やにおいをチェックするのはハードルが高いような気がします。時間がたつと排せつ物のにおいも強くなりますし、衛生的にも不安ですよね。

ちなみに、私の子どもが通っている保育園は、もともと持ち帰りでしたが、1年ほど前から園で処分してくれるようになりました。持ち帰り時代も、とくにあけてチェックすることなく捨てていたし、園で処分してくれたほうが助かるなあと、いち保護者としては思っています。

文・監修/岡田百合香先生 構成/ひよこクラブ編集部

気をつけるべき尿のにおいや色について、参考になりましたか? ママやパパの「いつもとちょっと違う」という感覚が大事ですが、使用済みのおむつを広げるほど神経質になる必要もなさそうです。次回も、ちょっと気になる性や性器にまつわる話をお楽しみに。

岡田百合香先生(おかだゆりか)

Profile
泌尿器科医。愛知県在住。総合病院の泌尿器科に勤務する傍ら、乳幼児の保護者を対象にした「おちんちん講座」や、思春期の学生向けの性に関する授業などを行っている。現在3才男児の子育て中。

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