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【医師監修】妊婦健診 おなかの赤ちゃんが「大きめ」「小さめ」と言われたら

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iStock.com/hilllander

「妊婦健診」で確認される赤ちゃんの大きさ。先生から「大きめ」「小さめ」と言われたことのある人もいるでしょう。「大きめ」「小さめ」にはどのような意味があるのか、妊娠中にママができることはあるのか、産婦人科医の江良澄子先生に伺いました.

赤ちゃんの発育を調べ、トラブルがないか確認します

「妊婦健診で行われる超音波検査では、ママの子宮や卵巣の状態、胎盤の位置をチェックするだけでなく、赤ちゃんの発育や器官のトラブルがないかをチェックしています。
中でも赤ちゃんの大きさは、発育状態を知るための大事な情報。BPD(赤ちゃんの頭の左右の幅)、ACまたはFTA(おなか回り、またはおなかの横断面積)、FL(赤ちゃんの太ももの骨の長さ)といった、各部位を測って推定体重を出し、週数に応じた平均値と比べて、大きくはずれていないか確認します。また、大きさを調べることで、赤ちゃんや母体のトラブルを早期に発見して、必要な治療をすることもできます。

推定体重は、妊娠20週くらいから測り始める施設が多く、健診で赤ちゃんが『大きめ』『小さめ』と言われるのもこの時期から。標準の範囲内でも、医師が『赤ちゃん、大きいね』と言うことがあるので、気になる場合は確認してみましょう。一定の範囲内での『大きめ』『小さめ』は、赤ちゃんの個性であり、基本的に心配はありません。

体重以外にも、頭やおなかの大きさが『大きめ』『小さめ』と言われることも。『頭が大きめだね』『脚が長いね」と言われても、医師が妊婦さんとコミュニケーションをとるためのひと言で、推定体重と同様、標準の範囲内でのことがほとんど。頭やおなかの大きさについては、『週数に応じたサイズに成長しているかどうか』を計測しています。標準の範囲からはずれて大きい、小さい場合は、超音波検査でよりていねいに長さを測ったり、形を調べたりしてトラブルがないかをチェックします」

赤ちゃんが「大きめ」と言われたらどうすればいい?

「おなかの赤ちゃんの体の大きさは、両親の体の大きさに関係している場合も。ママかパパのどちらか、または両親が大柄だったり、今は平均的でも出生時の体重が大きめだったりすると、赤ちゃんも大きめになる傾向があります。両親の体形など、思い当たることがなく『大きめ』という場合は、ママ自身が体重を増やしすぎないように注意しましょう」

日常生活では糖分のとりすぎ、体重増加に注意!

「標準の範囲内で『大きめ』と言われても多くは問題ありませんが、妊娠糖尿病になると、赤ちゃんが4000g以上ある、巨大児になる恐れが。産院で指導されている体重増加よりも大幅に増えている妊婦さんは、妊娠糖尿病予防のため、それ以上増やさないように注意を。それほど増加していない場合でも、甘いものなど、糖分のとりすぎに気をつけつつ、適切な体重増加を心がけましょう」

ママの体格によっては出産が長引くケースも

「赤ちゃんが大きめだからといって、お産や産後に大きな影響はありません。ただし、赤ちゃんの大きさに比べて、ママが小柄な場合、お産が長引く場合も。ママが小柄で、予定日近くの健診時に赤ちゃんの推定体重が大きい場合は、骨盤を通れるかどうかX線検査で確認することがあります」

赤ちゃんが「小さいからお産がラク」というのは 間違い!

「赤ちゃんが小さめと言われるケースとして、ママやパパが小柄だったり、小顔の場合が考えられます。小さめだと『お産がラクでよかった』と考えるママもいるかもしれません。しかし、胎児期の栄養不足によって赤ちゃんが小さく生まれると、将来的に肥満や糖尿病のリスクが高まるという報告があります。また、標準値からはずれて小さい場合、週数が進んだのちに、ママが妊娠高血圧症候群を発症することも。小さめで産むために体重を増やさないようにしたり、小さいからと必要以上にたくさん食べることは禁物です」

ストレスをためないこと、 そして「太りすぎ」「増えなすぎ」に注意

「神経質になる必要はありませんが、健やかな成長のためには、赤ちゃんへの血流をよくすることが大切です。ストレスをためないように、リラックスする時間を持ちましょう。
また、適切な体重増加をしていないと、赤ちゃんが小さめになることがあります。栄養バランスと同時に、必要なカロリーをとることも大切。一方で、小さいからと高カロリーなものを食べるのも問題。妊娠高血圧症候群を引き起こす可能性を上げる原因になるので、自分の体重に合った体重増加を心がけましょう」

出産には影響なし。母乳を吸う力が弱めな場合も

「赤ちゃんが標準の範囲内で小さめの場合、出産に影響が出ることはありません。ただ産後は、赤ちゃんが低血糖になりやすい傾向が。また、母乳を吸う力が弱めで、飲む量が少ない場合も。いずれにせよ、出生体重や個人差によるので一概にはいえませんが、気になる場合はスタッフに相談しましょう」

おなかの赤ちゃんが「大きめ」「小さめ」と言われても、標準の範囲内であれば、必要以上に心配になる必要はありません。気になる場合は、健診時に先生に聞いてみましょう。ママが適切な体重増加を心がけて、ストレスなく健康でいることがいちばんです。(文・たまごクラブ編集部)

監修/江良澄子 先生

初回公開日 2017/10/25

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