胎教っていいの?キックゲーム、音楽、潔く何もしていません!という声も。おなかにいる時から子育ては始まっている⁉ 専門家に聞く
妊娠26週前後のママに「おなかに話しかけたり、軽くとんとんしたり、音楽を聴かせたり。“胎教”なにかやってる?」と、スマホアプリ「まいにちのたまひよ」の情報交換コーナー(※ルーム)尋ねたところ、さまざまな回答が!
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に胎教について伺いました。
※出産月が同じママが集まるコミュニティ。同じ状況のママ同士で情報交換やお悩み相談ができるコーナーです。
おなかにいる赤ちゃんとのコミュニケーションが楽しい胎教
コメントでは、「とんとんしている&キックゲーム」「話しかける&絵本の読み聞かせ」「音楽をかける&演奏する」という声が多く寄せられました。
とんとんしている&キックゲーム※
※キックゲームとは、赤ちゃんが蹴ってくれたところを「キック」と、言いながら触れる程度の軽さでポンと叩いてコミュニケーションをとること。
「動いているなと感じたらトントンしてみたり。昨日はついにトントンしたところに打ち返してきたので、こっちの存在がわかっているのだとほっこりしました」
「動いたらトントンしています。でも最近、うっかり忘れることもあって『無視してる』と、思われないか心配です(笑)」
「トントンしていますが、なかなか反応ないです(涙)」
「パパがおなかをトントンするとピタッと止まります。それを見て私が笑うと、赤ちゃんも一緒に笑っているかのようにポコポコ。パパ、赤ちゃんにもてあそばれています(笑)」
「最近はパパの存在を認識しているようで、パパがおなかに顔をくっつけたり手で触ったりするとキックしてきます。パパに挨拶しているのかな」
おなかに話しかけている&絵本の読み聞かせ
「お散歩いこっか~、洗濯もの干すよ~とか、独り言のように話しかけています」
「べらべらと喋りかけているので『うるさいおかんやなぁ』と、思われているかも」
「マスクをしているので(多分バレてないので)、仕事中もめっちゃ話しかけています。なんなら『ねぇ、聞いてよ』レベルです」
「相談にのってもらっています。これ食べたい? これ欲しい? と、話しかけると返事をくれるときがあるので。お返事をもらったら食べます(笑)」
「初めての言葉は『パパ』にしたい夫は、名前を呼びながら『パパだよ~』と言っております(笑)」
「初期のころから夫は毎日話しかけていました。しかし夫がおなかに手を当てるとピタッと胎動が止まることが続き、それでもめげずに話しかけ続けたら『お~い、元気?』と、手を当てるとキックで反応してくれるように。努力は実りました(笑)」
「寝る前には読み聞かせをしています。絵本は私が飽きそうなので、1日3分で読める話が366話入っている本を買いました」
「2歳の長男と一緒にたまひよの『もうすぐあえるね』を読み聞かせしています。毎回、胎動を感じるのでびっくりです」
「義実家から絵本150冊届きました。メジャーなものからシリーズものまで、本当にありがたく、毎日日替わりで読んでいます」
音楽を聴く&演奏する
音楽で最も多かったのは「自分が(夫婦が)好きな曲をかける」でした。
「ミスチルのファンなので最近かけてみたら、すごいポコポコします。赤ちゃんも好きなのかなぁ」
「LDHが大好きなのでいっぱい聴かせています。グループによって反応が違うので面白いです」
「クラシックなどいろいろ聴いているけど、ユーミンの曲が一番動きますね」
「大好きなロックバンドのライブ映像を歌いながら観ていると反応してくれます。いつか一緒にライブへ行くための英才教育中(笑)」
胎教に良いと噂のクラシック
「モーツァルトを聴かせると元気な胎動を感じるのでいつも流しています。最近はソフフロジーの音楽を流しています」
「色々やっていますが、モーツァルトの曲を聴かせた際には、私が眠くなりやめました(笑)」
「トトロやディズニー系を聴かせています。モーツァルトはなぜか静かになります。心地良すぎてノリノリになれないのかな」
自分で演奏するママも
「夫婦の好きな音楽を常にかけています。部屋でも車でも。あと夫婦でギターの弾き語りもしています」
「いつか一緒にピアノを弾きたくて、話しかけながら毎日ピアノを弾いて聴かせています」
「太鼓の音にポコポコ反応します。私がエイサー太鼓をしていたからその影響⁉」
他には「YouTubeの胎教に良い音楽を流す」「上の子のときから、わが家はディズニーのオルゴールを毎晩聴くのが定番で、そのおかげか、上の子はこの曲を流すとすぐ寝てくれます」「音楽ではないのですが。歯医者の研磨音にびっくりしたのかバタバタしてました(笑)」
などの声がありました。
潔く「何もしていません!」という声も
胎教を楽しんでいるママがいる一方で、こんな声も。
「ずばり! 何もやっていません。そんな余裕なくて。でも赤ちゃんはきっと分かってくれる!」
「何もしていません。心で会話しています」
このコメントには多くの共感を呼びました。
胎教について、ベテラン助産師の浜脇文子先生に聞きました。
おなかにいるときから子育ては始まっています
「胎児の聴覚は20週で発達し、ママの鼓動を聴いていると言われています。羊水の中なので低音よりも高音のほうが届く……など医学的に色々言われていますが、私は胎教で一番大事なのは“ママの気持ち(感情)”と思っています。
私は妊婦さんに良く『おなかにいる時から子育ては始まっています』と、言います。けれどもそれは『英才教育』ではありません。
お母さんが食べたもの、吸った空気はすべて赤ちゃんへ届きます。なので日常生活から責任をもって行動しましょうね、という意味です。
それは感情も同じです。お母さんがリラックスすれば赤ちゃんもリラックスでき、お母さんが緊張すれば、赤ちゃんにも伝わって緊張します。
モーツァルトの曲は胎教に良いという話は有名ですが、これはモーツァルトの曲は癒しの効果があるα波を発し、ママがリラックスできるというのが由縁です。つまりママを通して赤ちゃんがリラックスできるからなのです。
しかし、好きでもないクラシックを聴いてモヤモヤする人もいるでしょうし、一度も行ったことのないクラシックのコンサートへ行ってオドオドドキドキするのなら意味はありません。
音楽を流すならママの好きな曲やワクワクする音楽にしましょう。絵本の読み聞かせも楽しんでやりましょう。疲れるくらいならゆっくり休みましょう。
ママがリラックスしているとき、楽しんでいるときに胎動を感じることが多いのは、赤ちゃんにママの気持ちがちゃんと伝わっているからなのです。
『パパが触ると胎動が止まる』はアルアル話ですが、これは『パパが触ったらどんな反応するのだろう』という、ママの緊張感が赤ちゃんに伝わっているからかもしれません。
胎教とは親子のコミュニケーション。おなかの赤ちゃんのために無理して行動するよりも、ママが笑顔で楽しい妊婦ライフを過ごすことのほうが効果は大きいと言えるでしょう」
お話/浜脇文子 文/和兎 尊美
※文中のコメントはアプリ「まいにちのたまひよ」内、同じ出産月のママ・妊婦さん同士で情報交換できるコーナー(ルーム)に寄せられた投稿を再編集したものです。
※アンケートの結果は「ルーム」にて以下の期間で実施した回答結果を合算したものです。(有効回答数:279)
・2021年2月8日~2021年2月15日実施/2021年5月生まれルーム
・2021年3月15日~2021年3月22日実施/2021年6月生まれルーム
・2021年4月12日~2021年4月19日実施/2021年7月生まれルーム
・2021年5月10日~2021年5月17日実施/2021年8月生まれルーム
・2021年6月14日~2021年6月21日実施/2021年9月生まれルーム
・2021年7月12日~2021年7月19日実施/2021年10月生まれルーム
・2021年8月9日~2021年8月16日実施/2021年11月生まれルーム
・2021年9月13日~2021年9月20日実施/2021年12月生まれルーム
・2021年10月11日~2021年10月18日実施/2022年1月生まれルーム
・2021年11月15日~2021年11月22日実施/2022年2月生まれルーム
・2021年12月13日~2021年12月20日実施/2022年3月生まれルーム
・2022年1月10日~2022年1月17日実施/2022年4月生まれルーム
・2022年2月7日~2022年2月14日実施/2022年5月生まれルーム
・2022年3月14日~2022年3月21日実施/2022年6月生まれルーム
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