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約10万組対象の”エコチル調査”で見えてきた! つわりと赤ちゃんの大きさの関係って?

更新

アジアの不幸な、いらいらした、病気の女性のクローズアップの肖像画は、チャック、投げ捨て、プケレッチバーフ。ネガティブな感情、感情、表情。つわりのアジア人女性。
●写真はイメージです
stefanamer/gettyimages

エコチル調査とは、環境省と国立環境研究所が行っている調査。約10万組を対象に、赤ちゃんがママのおなかにいるときから、その子どもが13才になるまでの健康状態を定期的に調べています。
国内で2010年度から行われた調査から、ママのつわりの程度と赤ちゃんの発育の関係が見えてきました。この調査結果から推測できることを、研究チームの森崎菜穂先生に聞きました。

つわりがあると、赤ちゃんは大きく育ちやすい!?

今回、森崎先生らエコチル調査チームは、約10万組の妊婦さんと赤ちゃんを対象に、ママのつわりの程度と赤ちゃんの出生体重を調査しました。

「今までも、“つわりがあると赤ちゃんは大きく生まれる傾向があるのに、妊娠悪阻(にんしんおそ)と呼ばれる重症のつわりの場合は、赤ちゃんが小さめに生まれることが多い”ということが、国内外の研究でわかっていました。しかし、その理由はわかっていませんでした。今回、調査を行って、その理由の解明につながる新たな発見がありました」(森崎先生)

つわりは、胎盤ができるときに起こりやすい

つわりの原因は諸説あり、いくつもの要因が関係しているといわれています。

「その要因の1つが、胎盤がママの子宮内に根付く過程で分泌される物質だと考えられています。つまり、つわりが重いのは、それだけ胎盤がしっかり根付こうとしているからかもしれません」(森崎先生)

胎盤は赤ちゃんに栄養と酸素を送る役割をしています。

「胎盤がしっかり根付いているほど赤ちゃんに届く栄養や酸素も多くなり、その結果、赤ちゃんが3000gを超える大きさに育ちやすいということが推測されます。ただし、つわりの要因は1つだけではなく、ママ自身の感じ方なども関係しているので、つわりがないからといって心配する必要はまったくありません」(森崎先生)

妊娠悪阻だと赤ちゃんが小さめのことも

つわりがあると赤ちゃんは大きく生まれる傾向がある一方で、産院で「妊娠悪阻(にんしんおそ)」と診断されるほど重症な場合は、赤ちゃんが小さめに生まれる傾向があるようです。

「その原因は、症状が落ち着いたあとのママ自身の体重増加の伸びと関係しているようです。たとえば、妊娠初期の妊娠悪阻で体重がガクンと落ちてしまったママの場合。症状が治まって中期から体重が増えていったとしても、出産時点での体重は、妊娠悪阻がなかったママよりも少ないことが多いようです。そうなると、赤ちゃんは小さめで生まれる可能性が高くなります(森崎先生)

妊娠悪阻が治まってからの体重増加がカギ

妊娠初期に「妊娠悪阻」と診断されたママは、妊娠悪阻にならなかったママに比べて、体重増加量は平均3㎏少ないまま推移している。

調査をした森崎先生は、“妊娠悪阻が治まり、妊娠中期までに妊娠悪阻のなかったママと同じ程度に体重が回復した”ママたち(上記グラフの赤い点線)のデータにも注目しています。

「体重が順調に増え続け、出産時の体重が妊娠悪阻のなかったママたちに追いついた場合、妊娠初期のママの体重減少が大きいほど赤ちゃんは大きく生まれていました。つまり、妊娠悪阻でつらい思いをしても、その後のママの体重増加ペースが速いと、赤ちゃんはママの苦労に応えるようにぐんぐん発育するということです」(森崎先生)

つわりが落ち着いたら、ママはしっかり食べよう

今回の調査研究からわかったことは、つわりが落ち着いてから、ママがしっかり食べることで、赤ちゃんは十分な大きさに育つことができるということのようです。

「とくに妊娠悪阻と診断されたママは、症状が落ち着いたら、食べる量をセーブしたりしないで、今まで食べられなかった分を取り戻すくらい食べてもいいでしょう」(森崎先生)

体重管理は最終的な体重増加を目標に

妊娠初期につわりや妊娠悪阻で食べられない時期があったママは、体調が安定したら、赤ちゃんの成長のためには、体重増加をセーブするよりも増やすことを意識して、体重管理をするとよさそうです。

ただし、もともと肥満体形だったり、糖尿病などの病気を抱えていたりする場合はそのかぎりではありません。

「妊娠中は週数ごとの体重増にとらわれすぎないで、“最終的にどこまで体重が増えるのが理想的か”に着目しましょう」(森崎先生)

出産時点での適正な体重増加は、標準体重の場合、10~13㎏です。妊娠前から10㎏増加がおおまかな目安となります。

「中期に増えすぎたら後期にペースダウンする、中期にあまり増えなかったら後期にペースを上げる、といった意識をもつといいでしょう」(森崎先生)

食べられないママは無理のない範囲でOK

中には妊娠初期から中期、後期に入っても体調が安定しなくて、なかなか食べられないママもいます。

「その場合は、かかりつけ医がとくに注意をはらって赤ちゃんの発育を見守っているはずです。そして必要に応じて点滴で必要な栄養を補給するなどの治療を行うので、心配しなくても大丈夫。ママは食べられるときに食べられるものを食べることが大切です」(森崎先生)

監修/森崎菜穂先生 取材・文/栗本和佳子、たまごクラブ編集部 

つわりが重いと、「赤ちゃんによくない影響があるのでは?」と心配するママもいるようですが、エコチル調査からその心配は必要ないようです。体調が安定したら、栄養バランスも考えて、しっかり食べることを意識しましょう。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

森崎菜穂先生

PROFILE
国立成育医療研究センター 社会医学研究部 部長。2012年、ハーバード公衆衛生大学院を卒業。15年東京大学大学院医学系研究科を修了(医学博士)。沖縄県や都内の複数の小児科病院を経て、15年から国立成育医療研究センターに勤務。21年から現職。

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