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『モテクリエイター』ゆうこすさん、夫との結婚生活や妊活に向けての健康な体づくりについて聞く【WEHealth 2023リポート】

更新

毎年3月8日の「国際女性デー」に合わせて開催されているフェムテックイベント「WEHealth2023 sponsored by エレビット」が、3月11日(土)・12日(日)に東京・原宿で開催されました。3回目を迎えた今年のテーマは「ご自愛」。誰かの体調を気遣って「ご自愛ください」と声をかけるように、女性が自らの心身を慈しむ時間を持つきっかけとなるトークセッションや体験イベント、フェムテック商品などの展示・販売が行われました。

3月11日(土)に実施された、モテクリエイター・実業家のゆうこすさんと、産科婦人科舘出張 佐藤病院 院長の佐藤雄一先生による「プレコンセプションケア」についてのトークセッションのリポートと、2022年12月にご結婚されて妊活を前向きに検討されているというゆうこすさんのインタビューをお届けします。

栄養不足が気になる女性に欠かせない「プレコンセプションケア」

「WEHealth2023 sponsored by エレビット」で実施された、「ゆうこすと佐藤雄一先生が考える、『プレコンセプションケア』」のトークセッション。冒頭では、司会者からの質問に答える形で、産婦人科医の佐藤雄一先生から「プレコンセプションケア」についての説明がありました。

「『プレコンセプションケア』の『プレ』は日本語にすると『~の前の』、『コンセプション』は『受胎』、すなわちお腹に赤ちゃんを宿すことを指します。プレコンセプションケアとは、将来の妊娠を考えながら、自分の心身の状態を知り、日々の生活や健康と向き合うこと。すぐに妊娠したいと考えている人に限らず、思春期から20代の若い世代の女性にも取り組んでほしい健康管理です」

佐藤先生によると、プレコンセプションケアには、「心身のコンディションを整えて現在の生活のクオリティを高める」「自分自身が将来を元気に生きるための体づくりをする」「次の世代に生まれてくる子どもたちを健康にする」という3つの目的があるとのこと。具体的なケアの内容としては、適切な食事・運動・睡眠といった基本的な生活習慣を徹底するほか、タバコを吸わないことやアルコールを控えることなどが挙げられるといいます。

佐藤先生のお話を受けて、ゆうこすさんは「食事ではタンパク質をしっかりとる」「週2回の運動を習慣にする」といった自身が心がけている健康管理の方法を披露。それらの多くがプレコンセプションケアに当てはまることが判明し、会場は盛り上がりました。

産婦人科医として多くの女性と接する中で、佐藤先生が気になっているのは、栄養不足の状態に陥っている女性が少なくないということ。栄養は蓄えておくことができないため、若い女性の場合、1日あたり1700~2000kcalを目安に3食をとることが重要で、タンパク質、葉酸、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンDといった不足しやすい栄養素をしっかり摂取することは、将来の妊娠しやすい体づくりに欠かせないといいます。

妊活を考えているゆうこすさんと「葉酸」にまつわるトークが展開される場面もあり、サプリメント選びのポイントについてのお話も。会場の皆さんも興味津々な様子で聞き入っていました。

ゆうこすさんに聞く! プレコンセプションケア&妊活

トークセッションに登壇されたゆうこすさんに、ご自身が取り組んでいる「プレコンセプションケア」や夫婦間のコミュニケーションで心がけていること、今後の妊活に向けての思いなどを聞きました。

ToDoリストに組み込んで毎日のケアを習慣に

ーー今回のトークセッションは「プレコンセプションケア」がテーマでしたが、ゆうこすさんはプレコンセプションケアとして取り組んでいることはありますか?

ゆうこすさん(以下、敬称略) 「プレコンセプションケア」という意識で始めたことではないのですが、起業して社員を率いる立場になり、自分の心身のコンディションを整えておくことって大事だなと思って、3年くらい前から心身のケアにはめちゃくちゃ力を入れるようになりました。

今は週2回の運動を習慣にして、食事は卵・鶏肉・魚といったタンパク質やブロッコリーなどの野菜をたっぷりとって、足りない栄養素はビタミンのサプリメントやプロテインで補うようにしています。睡眠は1日8時間とっていますし、生理周期を整えるために始めたピルの服用も続けています。

私は自分の心や体にとって良いことをしようと思っていただけなので、今日のトークセッションで佐藤先生のお話を伺って、「私が習慣にしていることは『プレコンセプションケア』でもあったんだ!」と気づいてびっくりしました。

ーーこうしたケアを習慣にしたことで、どのような変化がありましたか?

ゆうこす 以前よりも疲れにくくなりましたし、体が筋肉質になったので周囲からは「引き締まって見える」と言われることが増えて、自分の体が良い方向に変わってきたなと感じます。イライラしたり、落ち込んだりといった精神的な波も少なくなりました。

私は会社経営をしながら、「モテクリエイター」としてさまざまな発信もさせていただいているのですが、自分の中での「モテ」の定義が最近は変わってきたんです。以前は、自分を弱々しく見せることが「モテ」につながると思っていたのですが、今は自己肯定感が高くて毎日を生き生きと楽しんでいる人こそがモテるような気がしています。自分の心身のケアを習慣にすることは、自己肯定感を高めて、周囲の人が思わず見とれてしまう内面からの美しさにもつながっていくのかなと思います。

ーー毎日お忙しい中で、どうやって自分の心身をケアする時間を作っていますか?

ゆうこす 私は毎日のスケジュールをToDoリストで管理しているので、そのToDoリストの中に、あらかじめ「筋トレ」や「ゆっくりお風呂に入る」といった自分のケアに必要な項目を入れておいて、そのための時間を先に確保するようにしています。こうすると、自分のケアが後回しにならずにすむので、夜寝るときに「今日の私、仕事も自分のケアも両方がんばったな」と自己肯定感も上がって満足して眠れるんです。

心のケアに関しては、自分の気持ちと向き合う時間を大切にしています。私は、相手から悪く思われたくなくて自分の気持ちを疎かにしがちなところがあるんですが、できれば自分の気持ちも相手の気持ちもどちらも大切にしていきたいなと思っています。だから、人との関係でモヤモヤしたときは、それをメモして一旦持ち帰り、自分がなぜ嫌だと感じたのかという理由を深掘りして解決策を探るようにしています。

夫婦で話し合うときは、問題を書き出して可視化する

ーーご結婚されてから、ご夫婦でのコミュニケーションにおいて心がけていらっしゃることはありますか?

ゆうこす 夫婦間で意見がすれ違ったときに、夫が半分に折った白い紙とペンを私に手渡して、「何にモヤッとしているのかを書いて」と言ってくれたことがあったんです。紙の半分に私の悩みを書いて、もう半分に夫も自分の悩みを書き出して、それぞれの悩みを可視化してみたら「ここがすれ違ってるよね」という論点がはっきり見えてきて、「じゃあ、こうやって解決していこうか」という建設的な話し合いができました。

普通に話しているだけだと、つい感情的になって、その問題とは関係ない過去の話を引っ張り出してきて論点がずれてしまうことも多いですよね。だから、私たち夫婦は、意見がすれ違ったときは問題を可視化してから話し合うことを心がけています。長期的に一緒にいたいと思う関係だからこそ、モヤッとした感情をどちらか一方が抱え込むのではなくて、思ったことはちゃんと伝えて、それを二人でどう乗り越えていくかが大切だと思います。

ーー体調やメンタルで気になることがある場合も、ご夫婦で相談されるのでしょうか?

ゆうこす はい。生理やPMSに関わる悩みやメンタルの不調に関しても、困っていることがあれば率直に伝えています。夫はもともとフェミニストで、結婚前から私の体や心をとても思いやってくれていて、「ゆうこの気持ちはどう?」と事あるごとに言葉で確認してくれます。しかも、夫は男子校出身で「自分は女性の体や心のことをほとんど知らない」というコンプレックスがあるからか、女性の心身の悩みやその対処法について私以上に詳しく調べてくれています。

私がPMSで悩んでいたときに「ピルを飲むといいらしいよ」と教えてくれたのも夫でしたし、私が鬱っぽくなってしまったときは夫が精神科のクリニックをいくつか探して、通院にも付き添ってくれました。自分の体のことって意外と自分では気づけずに、多少の不調があってもそれが当たり前なんだと思い込んで我慢してしまいがちなので、「ちょっとつらそうだよ」ということに気づいてくれる人がそばにいるのはすごく心強いですね。

ーーゆうこすさんは、そのようなご自身の不調にどう対処されたかということもYouTubeで発信されています。それは、どのような思いからなのでしょうか?

ゆうこす 女性の心身のケアに関する正しい知識や、不調があっても適切なケアをすれば改善できるということを広めていけたらと思っています。視聴者の方のコメントを見ていると、周囲の目を気にする家族から通院を止められてしまうなど、女性が必要としているケアを受けられないケースもまだまだ多いと感じます。だからこそ、心身の不調をどうケアしていくかといったテーマも扱うことで、視聴者の方に「こういう悩みがあっても恥ずかしくないんだ」「自分に合ったケアの方法を調べてみよう」と思っていただけたら嬉しいです。

周囲の力を借りながら、私たち夫婦にとってベストな妊活を

ーープレコンセプションケアに続いて、今後、「妊活」についてはどのようにお考えですか?

ゆうこす 今はまだ結婚して間もないこともあって、ブライダルチェックを受けたり、先輩夫婦から話を聞くなどして夫と二人で情報収集をしたりしている段階です。妊娠するにあたって大切な栄養素などについては、これから勉強していくところなのですが、今日のトークセッションで葉酸の重要性について教えていただいたので、サプリメントなどについてもこれから調べてみたいと思います。

お互いの心身のコンディションについて日頃から話し合っているように、子どもが生まれてからどんな生活を送りたいかということについても、夫婦でよく話をしています。赤ちゃんが夜泣きしたときにあやしてくれるパパはかっこいいというイメージがありますが、アーティストとして活動している夫の仕事への影響を考えると、私たち夫婦の場合はそこは無理して頑張らずに、産後ケア施設のお世話になる選択肢もあるよね……というように柔軟に考えていけたらいいなと思うんです。子どもが生まれてからも少しでも夫が好きなことができるようにと思って、家事育児の分担についてもいろいろと調べています。

子どもが生まれたからといって、夫婦二人だけで頑張るのではなくて、さまざまな人の力を借りながらまわりと一緒に育てていけたらいいですよね。妊活や子育てに関しても、夫婦で率直な気持ちを伝え合いながら、私たちにとってのベストな道を探していきたいです。

これまでにご自身が経験された心身の不調についても、包み隠さず率直に話してくださったゆうこすさん。そうした不調ともしっかり向き合い、信頼できるパートナーとともに乗り越えてきたことが自己肯定感につながり、多方面での活躍の原動力となっているようです。ゆうこすさんが実践されているプレコンセプションケアやパートナーシップのあり方を、ぜひ参考にしたいですね。

取材・文/安永美穂 

●記事の内容は2023年3月の情報で、現在と異なる場合があります。

ゆうこす(菅本裕子 すがもとゆうこ)

PROFILE
アイドルグループを脱退後、自己プロデュースを開始し、「モテクリエイター」という新しい肩書きで起業。現在はタレント、モデル、SNSアドバイザー、インフルエンサー、YouTuberとして活躍中。InstagramやYouTubeチャンネルで紹介するコスメ等が完売するなどの影響力を持ち、SNSフォロワーは190万人以上。ナチュラルコスメブランド「anjir」、オーガニックスキンケア「YOAN」、カラーコンタクトレンズ「Chu’s me」、プロテイン「La protein」などのプロデュースも手がける。「ぼくのりりっくのぼうよみ」として活動していたアーティストのたなか氏と2022年12月に結婚。

佐藤雄一(さとうゆういち)

PROFILE
産科婦人科舘出張(さんかふじんか たてでばり)佐藤病院院長。医学博士。生殖内分泌や腹腔鏡手術が専門。2018年にはプレコンセプションケアを実践するフィーカ レディースクリニックを東京・日本橋に開設。日本産婦人科学会専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医など、多くの専門医資格を持つ。女性の一生涯の心身の健康を支援することをライフワークと考え、予防医療の観点からNPO法人ラサーナの理事としても活動している。

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