【専門家監修】春夏生まれ赤ちゃんのお部屋づくり基本ガイド★快適・安全スペースのためのルール3
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春夏生まれ赤ちゃんのベビースペースづくりのポイントは、“室温・湿度”に気をつけ、赤ちゃんが心地いい環境に整えること。赤ちゃんの命を守る安全対策や、ママがお世話をしやすいことも大切です。妊娠中から知っておきたいことや準備できることを、保健師・看護師の横田真由美さんに聞きました。
昼も夜も、赤ちゃんにとって安全で快適な環境を整えましょう
ベビースペースは、昼も夜も安全で快適な環境に整えます。地震などの揺れで物が落ちてきたり、背の高い家具が倒れてきたりする恐れがある場所は不適切。家具の配置を換える、物が落ちてこない工夫をするなど、安全対策をした上で、赤ちゃんが心地よく、ママもお世話がしやすいスペースづくりのプランニングを。
ルール①:室温・湿度が適切で、エアコンの風や直射日光が当たらない場所を選んで
赤ちゃんを寝かせる場所は、通気性がよく空気のきれいな場所がベスト。赤ちゃんの体温や水分が奪われないように、窓からの風やエアコンなどの風が直接当たらないようにしましょう。直射日光が当たる場所もNG。温度差が激しく、紫外線の影響があるので適しません。
赤ちゃんが快適なのは
●室温…26~28度前後
●湿度…50~60%
春夏の室温の目安は26~28度、秋冬は20~23度に。また湿度が70%を超えると、発汗などによる体温コントロールが妨げられ、熱中症になる恐れもあるので注意しましょう。
ルール②:昼間はママの目が届く場所、夜は光や音の刺激が少ない環境が◎
昼間は、ママが家事をしながらでも赤ちゃんの様子がわかるように、リビングなどに寝かせるのがおすすめです。夜は照明が暗く、静かな場所に寝かせてあげましょう。赤ちゃんにとってテレビの音は刺激が強いので、昼夜問わず、テレビの近くには寝かせないで。
ルール③:掃除がしやすく、赤ちゃんのお世話がしやすいように整えましょう
赤ちゃんは床に近いところで過ごすことが多いので、ほこりが立たない環境づくりが大切です。産後は育児に追われ、なかなか掃除に手が回らないことがあるので、妊娠中にできるだけ対策を。床に置く物を減らすなどしておくと、掃除がしやすくなります。
安全対策は生まれる前から早めに準備を!!
ベビースペースを決めたら、次はお部屋の安全対策をチェック。赤ちゃんを危険から守るためには、ママやパパが先々を見越して、早めに対策をしていくことが大切です。
生まれる前に準備する対策グッズ
首すわり前の赤ちゃんが自分で動き回ることはありませんが、抱っこ中に電気コードや段差につまづいたり、家具などにぶつかる、赤ちゃんが手足を動かしてソファなどから落下、などの危険は考えられます。寝具に顔が埋もれ、窒息することも。赤ちゃんを寝かせる布団は、かための布団を用意する、テーブルや家具の角をクッション材などでガードするアイテムを用意しておきましょう。
★かための布団
やわらかすぎる敷布団は、顔が埋もれて窒息してしまう危険が。適度なかたさのものを選びましょう。また、窒息防止のために、赤ちゃんの顔のまわりには、タオルやクッションなど、やわらかいものを置かないで。
★角ガードクッション材
抱っこしているときに、テーブルや家具の角にぶつかることもあります。寝返りなど、赤ちゃんが動き始める前までに、対策しておきましょう。
産後は成長・発達に合わせた対策が必要です
生後4ヶ月ごろ、赤ちゃんは首がすわって寝返りを始めると、自分で動ける範囲がぐんと広がります。落下や転倒、家具に頭をぶつけるなどの事故に注意が必要です。また、生後半年ごろからおすわりやはいはいが始まると、手の届くところにあるものをなんでも口に入れるので、誤飲や誤えんも心配に。産後は成長を見越して、早めに対策を。
生まれてくる赤ちゃんの成長・発達を安心して見守ることができる準備をしましょう。夫婦や家族で協力し、産後の生活をイメージしながら、安全で快適な育児環境づくりを進められるといいですね。(文・たまごクラブ編集部)
初回公開日 2018/05/22
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