万全の体制のはずがハプニング発生! 陣痛より手強い敵に悩まされた出産!
3歳と0歳の男の子ふたりを育てるママライターのさとえりです。
ストレスフルな毎日をなんとか乗り切る日々
産休・育休前は、正社員として出版業界で働いていました。毎日新しいものに出会うことができる仕事は充実していて楽しく、やりがいを感じていました。その反面、とにかく忙しく、締め切り前は体力的にも精神的にもかなりキツいことも。妊娠してからも仕事で遅くなることがあり、「おなかの赤ちゃん大丈夫?」とまわりから心配されるほどでした。初めての妊娠でわからないことだらけだったので、妊婦健診の前はいつもドキドキしていたのを覚えています。それでもおなかの赤ちゃんは順調に育ち、無事臨月をむかえました。産休に入ってからは、ストレスフリーな生活を送ろうと決め、好きな映画を観たり、赤ちゃんグッズの買い物に行ったりと、のんびり自由に過ごすことができました。
出産予定日から2日後、陣痛がやってきた!
出産予定日はあくまで「予定日」。それなのに、予定日を過ぎてもうまれる気配がないことに対して不安になり、私は迷走しました。ウォーキングやスクワットに励んだり、陣痛が来るというジンクスを聞いて焼肉を食べに行ってみたり。そんな様子を知ってか知らずか、予定日から2日後、陣痛の気配がやってきました。しかし、その前日も陣痛かと思って勘違いだったことがあったため、「きっとまだ違うだろう」と油断していました。妹に借りた漫画を読んだり、ゆっくりお風呂に入ったりして、いつもどおり就寝。部屋の電気を消してしばらくすると、だんだんと強くなる痛みに気づきました。あわてて母を起こして一緒に病院へむかいました。
スムーズなお産のはずが、まさかのハプニング
病院へ着いた段階で子宮口の開きは3センチになっていました。「初産だし、12時間を目安に頑張りましょう」と笑顔の助産師さん。母親学級で陣痛のすすみ方は勉強したけれど、あまりの痛みに頭は真っ白です。「目を閉じたままだと痛みをより強く感じるから、とにかく目を開けておいて」と指導され、ひたすら目を開けるよう専念すること2時間。子宮口は順調に開き、もうすぐうまれそうとのこと。しかし、ここで異変が起きました。突然吐き気がおそってきたのです。思い当たるのは、晩ご飯のハンバーグにチーズをのせてたべたことぐらいしかありません。激しい痛みと思いがけない吐き気のダブルパンチに、とにかく必死に耐えました。もう限界だと思ったとき、約3500グラムの元気な赤ちゃんがするっとうまれてきてくれました。
ふわふわの赤ちゃんと過ごす幸せな日々
生まれてきた息子がとにかく愛おしく、寝顔や泣き顔、沐浴中などたくさん写真をとって過ごしました。寝不足もなんのその、朝から晩まで赤ちゃんを抱いて産褥期を過ごしました。今にして思えば、産後ハイのような状態だったのかもしれません。里帰り出産をしたため、家事は母がすべてしてくれたことが、幸せな産後を過ごせた大きなポイントだったように思います。母には本当に感謝しています。その後、無事1ヶ月健診を終えて自宅に帰り、夫との3人の生活がスタートしました。私がもともと社交的な性格だったため、自宅に帰ってすぐ、近くの児童館で行われている赤ちゃんから未就園児対象の親子クラブに入りました。週に1回のイベントに参加することが習慣になっています。
私は病院に着いてから2時間半で出産という、初産にしてはスムーズなお産だったようです。担当の助産師さんからは、「これなら3人でも4人でも余裕で産める」と太鼓判を押されるほどでした。しかし周囲から、「楽なお産」と言われることに実は不満を持っています。だって、本当に記憶が飛ぶほど痛かったんですから。痛みを数値化して比べられる装置が発明されないかな?とひそかに思っているのは、私だけではないはずです。
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[さとえり * プロフィール]
夫の転勤に伴い、土地勘がまったくない関西で子育て中です。
イヤイヤ期をひきずった3歳の長男とたたかいながら、0歳の次男に癒される毎日。
子どもが寝た後の甘いもぐもぐタイムを楽しみに、平日のワンオペ育児を乗り切っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。