出産・産後トラブルは突然に。準備万端!でも、全く来ない陣痛、最終手段はバルーン挿入!
16歳の娘と11歳の息子がいるママライターのrainyです。これは、第1子である娘を妊娠していた頃の大分前のお話。娘を妊娠している最中、つわりはほとんどなく、毎日を順調に過ごしていました。しかし、出産のタイミングでトラブルは突然訪れたのです。妊娠・出産という過程では、予期せぬことが起こることもあるかと思います。少しでも誰かの参考になることもあるかもしれないと、私の体験をお話ししたいと思います。
「たまごクラブ」で準備は万全…なのに訪れない兆候
当時、私は、初めての出産ということもあって不安な気持ちが強く、里帰り出産をする事に決めていました。あの頃、大きなおなかで毎日通勤して心配でしたが、念願の産休に入り、実家に帰省しました。
16年以上前となるその頃は、今のようにスマホやパソコンですぐに情報が得られず、出産のバイブルと言えば、「たまごクラブ」。私も愛読していた約10ヶ月分の「たまごクラブ」を実家に送って、毎日読みつくして出産のイメージトレーニングは万全。いつ陣痛が来ても良いようにしていました。
準備万端の私とはうらはらに、臨月となり予定日が近づいても、健診で「赤ちゃんが下りて来ていない」と言われました。そのため、毎日、ウォーキングをしたり、階段の昇り降りをしたりして、赤ちゃんが下りて来やすいように努力しました。
しかし、予定日を過ぎても生まれる兆候が無く、不安な日々。ひどいおなかの張りを陣痛と勘違いしたり、少しの尿もれを「おしるし」だと思ったり、いつ来るか分からない陣痛や破水が不安で、眠れない日々が続きました。
予定日1週間後に入院、陣痛促進剤を使用することに
とうとう予定日を1週間過ぎ、医師から入院して陣痛促進剤を打つことを提案されました。薬を使って陣痛を起こすことに対する不安を感じながらも、その2日後に、大部屋に入院しました。
1日目、錠剤を飲んで陣痛を誘発しましたが、体に変化はありませんでした。子宮口が開いているか調べる検査がとても嫌でした。
2日目、今度は点滴の陣痛促進剤を使いましたが、まったく効果がありませんでした。促進剤を使えばすぐに生まれると聞いていたので、東京から夫に来てもらっていましたが、出産の兆候がなかったので夫は東京に戻りました。
入院していたのは、地元で有名な周産期母子医療センター。毎日のように妊婦さんが入院し、次々と出産をして病室を移って行きました。毎晩、分娩室からこの世のものとは思えない叫び声が聞こえてきて、私は、ほとんど眠れずに過ごしていました。
最後の手段はバルーン挿入、それで分かった原因は…
いつ来るか分からない陣痛への恐怖と、なかなか赤ちゃんが生まれてこない悲しみで毎晩泣いていた頃、気付けば、予定日を10日も過ぎていました。陣痛促進剤の効果も無かったことから、最後の手段として、バルーンで陣痛を誘発することになりました。
バルーンは、以前読んだことのある”出産のリスク”に関する記事で知識はあったので、心の準備はできていました。しかし、分娩台に上がりバルーンを入れるのは、とても怖くて痛かったのと、「何でこんなことまでしなければ、生まれないの?」という精神的な苦痛で、本当につらかったのを覚えています。
バルーンを入れたのに陣痛が始まらず、周囲がザワつき始めました。「赤ちゃんが下りて来ないのは、骨盤に問題があるかもしれない」と言われ、レントゲンを撮影。そこで初めて、「骨盤が狭いので、赤ちゃんが下りて来られない」と言われました。自分はお尻が大きいので、骨盤が狭いなんて夢にも思いませんでした。
(次回へ続く)
[rainy *プロフィール]
16歳の娘と11歳の息子のママです。子どもに手がかからなくなったので、働きに出たり、好きな事をする時間が増えました。娘の母親学級で知り合ったママ友と、17年間毎月会って情報交換をしています。