帝王切開の入院グッズ★先輩ママが実感「あってよかった!」8アイテム
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今や約5人に1人が帝王切開で出産する時代。経腟(けいちつ)分娩を予定していても、帝王切開になる可能性は十分あります。そこで今回は、帝王切開を経験したママたちが実際に「役に立った!」と実感した、おすすめの入院グッズを紹介します。経腟分娩のお産入院でも使える物ばかりなので、用意しておいてソンはなし!
痛みを少しでもやわらげるために
手術を終えて麻酔が切れると、おなかの傷口と後陣痛(こうじんつう)の”ダブルの痛み”がやってきます。とくに腹筋に力を入れる動作がつらく、ベッドから起き上がるのも一苦労。また、
「おなかに何かがちょっと触れただけでも、激痛が走った!」
という声も。おなかに触れる衣類の刺激も、できるだけ少なくしたほうがよさそうです。
【1】ゴムがゆるいパンツ
術後すぐは、下着のゴムが当たるのさえ痛く感じる人もいるようです。
「ジャストサイズの産褥(さんじょく)ショーツを用意したけど、傷あとが圧迫されて痛むので、はけませんでした」
というママも。ひとまわり上のサイズや、ゴムが伸びたショーツを用意しておくと安心です。
【2】ワンピースタイプのパジャマ
腹筋に力が入ってしまうので、パジャマのパンツを上げ下ろしする動作もつらくなります。
「ショーツは履かないわけにはいかないけれど、パジャマのパンツは履かないほうがラク」
という声が多数ありました。パジャマはひざ丈まであるワンピースタイプがおすすめです。
【3】授乳クッション
帝王切開の出産でも、ママと赤ちゃんの状態がよければ、出産翌日から授乳もできます。ただ、抱っこすると腹筋に力が入ってしまうし、赤ちゃんの体がおなかに当たっても痛みます。そこで、赤ちゃんを支えてくれる授乳クッションがあると便利。おなかをガードする役目もしてくれます。
必要な物は手の届くレイアウトに
術後1~2日間は、点滴や導尿のカテーテルをつけたまま、ベッドの上で安静に過ごします。点滴やカテーテルがはずれたあとも傷あとが痛むので、ベッドから起き上がるのもつらい人が多いでしょう。必要な物は、枕元にまとめて。手を伸ばせば届く範囲にあると便利です。
【4】S字フック&ポーチ
リップクリームや産褥パッドなど小物が入るポーチと、ポーチを点滴のスタンドやベッドの柵などにかけておけるS字フックがあると便利です。
「出産翌日は点滴をつけたままだったので、トイレに行くのも点滴スタンドにつかまるようにして移動。ポーチをスタンドにひっかけていました」
というママも。
【5】延長コード
傷あとが痛むので、携帯電話を充電するためにコンセントのあるところまで歩いたり、かがんだりするのも苦労します。念のため、延長コードを用意しておくと安心。
【6】ストローつきペットボトル用キャップ
経腟分娩のお産でも、陣痛乗りきりグッズとして定番のストローつきペットボトル用キャップ。ベッドから起き上がらなくても水分がとれるので、帝王切開の産後にも必須のアイテムです。
痛いからこそ、リラックス&快眠が重要!
とくに手術翌日は、
「ベッドからほとんど動かないからこそ、痛みから気を紛らわせる物がほしかった」
という声や、
「寝ていると少しは痛みがやわらぐし、昼夜を問わず授乳タイムに追われるので、睡眠確保は重要」
という声も。ベッドにいる時間が長いので、リラックス&快眠グッズも要チェックです。
【7】ポータブルプレーヤー
術後1~2日間は、歩行練習があっても、ベッドの上で過ごす時間がほとんど。ひたすら痛みに耐えるよりは、何かで気を紛らわせたほうがラクな人もいます。音楽を聴いたり、映像を見たりできるポータブルプレーヤーがあるといいかもしれませんね。
【8】アイマスク&耳栓
日中、入院室の中は明るいので、眠りたくてもなかなか寝つけないことも。
「痛みに加えて、2~3時間おきの授乳で寝不足でした。相部屋なので人の出入りも多く、アイマスクと耳栓なしでは眠れませんでした」
というママもいました。
帝王切開で出産したママに共通するテーマは、「いかに傷あとの痛みをやりすごすか」。そのためのサポートグッズがあるとないとでは、入院生活の快適度もかなり変わります。緊急帝王切開になる場合もあるので、経腟分娩を予定している人も、準備しておくと安心です。(文・ライター 栗本和佳子、たまごクラブ編集部)
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