現在39~56才の男性は風疹予防接種が原則無料に!赤ちゃんを守ろう
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2018年7月以降、感染の報告数が増加している風疹(ふうしん)。今年に入ってからも感染の報告が相次いでいます。風疹は、妊婦がかかると赤ちゃんの命にかかわる危険な病気であることが知られています。患者の多くは定期接種の機会がなかった現在39~56才(1962年4月2日から1979年4月1日生まれ)の男性が占めているとのことなどから、厚生労働省は感染拡大を防ぐため対象男性にワクチンを原則無料で定期接種することを決定し、2019年4月以降の実施にむけ、啓発活動に力をいれています。
厚生労働省は、1962年4月2日から1979年4月1日生まれの幼少期に定期接種を公的に受ける機会のなかった男性に、風疹の予防接種の定期接種化(原則無料)を決定。2019年4月以降に全国で展開します。対象者には市区町村から順次クーポン券が届く予定で(*1)、対象世代の男性に人気の漫画「シティーハンター」を起用したポスターなどを使い、抗体検査や予防接種の啓発活動を開始しています。
*1 自治体により、事業の開始時期や対応が異なるため、詳しくはお住まいの市区町村にお問い合わせください。
Ⓒ北条司/NSP・「2019 劇場版シティーハンター」製作委員会
「たまひよ」でも“風疹ゼロ”の啓発を推進中!
「たまひよ」では、風疹が妊婦にもたらす深刻な影響を広く知ってもらい、風疹の対策をすすめる活動を続けています。『初めてのたまごクラブ』『たまひよONLINE』『妊活たまごクラブ』での風疹啓発記事の掲載しているほか、発行元のベネッセコーポレーションで社員の抗体検査を実施。全社で抗体検査を受けたのは604名にのぼり、この活動が評価され、風疹対策優良企業として、2月4日(ふうしんの日)に開催された“風疹ゼロ”プロジェクトのイベントにおいて表彰されました。日本産婦人科医会を中心として設立された風疹ゼロプロジェクト(http://www.jaog.or.jp/rubella/)では、風疹の完全抑制を目指して海外渡航の際の予防接種を推進するなど様々な活動を行っています。
風疹とは?かかったらどうなる?妊婦への悪影響
風疹とは、風疹ウイルスによる感染症で、飛沫感染でうつります。主に発熱、発疹、関節痛などの症状が見られ、大人が感染すると子どもよりも症状が重くなりがち。
風疹で最も怖いのは、妊娠中のママ(特に妊娠初期)が感染するとお腹の赤ちゃんに影響すること。予防接種などですでに風疹の抗体を持っているママなら心配いりませんが、抗体がない場合は非常に危険。ママが風疹に感染すると、お腹の赤ちゃんまで風疹に感染し、深刻な障害を持って生まれてくることがあります。これは「先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)」と呼ばれ、主な障害は、難聴、白内障、先天性心疾患。また、発育・発達の遅れなども見られ、残念ながら生まれてすぐ命を落とすケースも少なくありません。未然に防ぐには、ママだけでなくパパ・同居の家族はもちろんのこと、職場でも風疹にかからないように予防することが肝要で、抗体検査と予防接種が有効です。
出典:パパの予防接種は済んでる? 本当は怖い風疹