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パパの予防接種は済んでる? 本当は怖い風疹

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Tero Vesalainen/gettyimages

風疹(ふうしん)が流行中。風疹ウイルスの抗体検査で免疫が低かった人に対して予防接種の費用を補助するなど、風疹が流行している自治体では対策が進んでいます。
でも「風疹ってそれほど深刻な病気じゃないでしょ?」「昔はみんなかかっていたよ」と軽く見るのは大間違い! 妊娠中のママが風疹ウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんにも感染して、重い障害を持って生まれてくる可能性があるのです。風疹の怖さについて、「ひよこクラブ」の人気連載「すくすく成長日記」の監修でおなじみ、小児科医の若江恵利子先生に聞きました。

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そもそも風疹とは?

風疹とは、風疹ウイルスによる感染症で、飛沫感染でうつります。子どもが感染すると熱は出たり出なかったりし、全身にこまかい発疹が出て、首や耳の後ろなどのリンパ節が腫れます。「3日ばしか」とも呼ばれ、はしか(麻疹)に似た症状が出て、はしかより短い期間で治ります。合併症がなければ比較的軽度で済みますが、大人が感染すると子どもよりも症状が重くなりがち。主に発熱、発疹、関節痛などの症状が見られます。

風疹の本当の怖さとは?

風疹で何より怖いのは、妊娠中のママが感染することで、おなかの赤ちゃんに影響することです。予防接種などですでに風疹の抗体を持つママなら心配いりませんが、抗体がない場合は非常に危険。ママが風疹に感染すると、おなかの赤ちゃんまで風疹に感染し、深刻な障害を持って生まれることがあります。これは「先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)」と呼ばれ、主な障害は、難聴、白内障、先天性心疾患。また、発育・発達の遅れなども見られ、残念ながら生まれてすぐ命を落とすケースも少なくありません。

「先天性風疹症候群」を防ぐためには?

先天性風疹症候群を未然に防ぐには、ママが風疹にかからないようにするしかありません。それには予防接種が有効です。ただし、風疹の予防接種は生ワクチンなので、妊娠中は打てないので注意が必要です。

妊娠を考え始めたらしたいこと

まず妊娠を考え始めたら、夫婦で風疹の抗体の有無を調べ、抗体がなければすぐに予防接種を受けておきましょう。その場合は、用心して2ケ月は避妊を。妊婦健診では必ず風疹の抗体の有無を調べますが、このとき風疹の抗体がないとわかっても、妊婦はワクチンを接種できません。怖い思いをすることになるので気をつけましょう。

妊婦と同居する家族がしたいこと

予防接種は妊婦と同居する家族も含めて受けておきたいところ。風疹の予防接種は平成2年4月生まれの子から、1歳と就学前の2回接種になりましたが、それ以前は1回接種。もしくは、まったく接種しなかった時代もありました。風疹患者の大半は30~50代の男性。つまり、今の子育てパパ世代は、風疹の予防接種を受けていない人が多く、風疹の抗体が低い人が多い傾向にあります。すでにパパになっている人も、これからパパになる人も、風疹の抗体の有無を調べ、抗体が低ければ予防接種を。自治体によっては無料で検査できるので、調べてみましょう。

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本来なら元気に生まれてくるはずの赤ちゃんが、風疹が原因で障害を抱えたり、短い生涯となってしまったりするのは、とても悲しいこと。先天性風疹症候群を防ぐ方法は、予防接種をすることに尽きます。ママだけでなく、ママと同居するパパも含めて打つことが重要です。家族に妊婦さんがいなくても、電車の中や会社などでうつしてしまう可能性があります。社会の一員として、ぜひ予防接種を受けてほしいと思います。(取材・文/永井篤美、ひよこクラブ編集部)

監修/若江恵利子先生
医療法人恵徳会あさかクリニック理事長。小児科医。東邦大学大森病院新生児科、愛育病院小児科を経て、栃木県で開業。

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