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妊娠したらおりものの量は増える? 色やにおいでわかる、子宮や腟のトラブル

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comzeal/gettyimages

おりものは、子宮頸管粘液と腟壁(ちつへき)からの分泌物や、外陰部の皮脂腺や汗腺などから出る分泌物が混ざったもの。子宮頸管粘液には、細菌が腟を通って子宮内に侵入するのを防ぐ働きと、受精をサポートするために精子が子宮内に侵入しやすくする働きがあります。妊娠中は腟内環境のバランスが崩れ、病気によっておりものが変化することもあるので、注意が必要です。東府中病院産婦人科医の細野真沙子先生に、気をつけたいおりものや、おりものが気になるときの対処法について教えてもらいました。

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妊娠中はおりものの変化を要チェック!

妊娠中は、女性ホルモンのエストロゲンが増えるため、おりものが増えます。これは生理的な変化で、妊娠経過とともになだらかに増えていきます。正常なおりものは、無臭か少し酸っぱいにおいがして、半透明から乳白色。卵白のようなとろみがあります。下着について乾燥すると固まったり、黄色っぽくなったりします。

おりものの変化はなにか影響があるの?

外陰部が過剰にむれたり、衛生的でなかったりすると、腟内環境のバランスが崩れて雑菌が増え、おりものの変化やかゆみを感じるようになります。すると、細菌性腟炎やカンジダ腟炎が起こりやすくなって、さらに雑菌が子宮頸管まで侵入して炎症が進むと、頸管炎になります。そして頸管炎がさらに進むと絨毛膜羊膜炎(じゅうもうまくようまくえん)になり、破水しやすくなったり、子宮収縮を促したりするため、早産につながると考えられています。おりものの異常だけで早産になるかを判断することはできませんが、おりものから早産を誘発する感染症を発見することはできます。普段からおりものの状態を見て、急な変化がないか意識することが大切です。

こんな変化があったら受診を

・おりものに血が混じる
・茶褐色のおりものがある
・ボロボロしたおりもの
・黄緑色のおりもの
・破水かわからない水っぽいおりもの
・かゆみや痛みがある

気をつけたいおりもの変化と疑われるトラブル

●白いカッテージチーズ状、ヨーグルト状のボロボロしたおりもの
腟内にいる常在菌の一つ、カンジダ菌が繁殖して、腟が炎症を起こした「カンジダ腟炎」の恐れが。おりものの変化にかゆみを伴います。分娩時に赤ちゃんに産道感染すると、赤ちゃんの口の中でカンジダ菌が増殖して「鵞口瘡(がこうそう)」と呼ばれる口腔(こうくう)内感染症が発症することがあるため、妊娠中に腟内に錠剤を入れて治療します。

●においのある、緑がかったおりもの
腟内環境が悪くなったり、セックスで雑菌が腟内に入り、大腸菌、ブドウ球菌などが腟内で繁殖して起こる、「細菌性腟炎」を発症している可能性が。腟内に錠剤を入れて治療します。

●血が混ざった茶褐色のおりもの         
おりものに血が混ざっている場合は、産院に連絡して指示をもらいましょう。痔からの出血や、子宮頸管ポリープ、子宮腟部びらんなど、心配のいらないケースも多いですが、切迫流・早産や絨毛膜羊膜炎、ごくまれに子宮頸がんの可能性もあります。

●突然の水っぽいおりもの
前期破水が考えられます。瞬間的にドロっと出たおりものや尿モレとの区別がつきにくいこともありますが、破水は水のようなものが持続して出るのが特徴です。破水かどうか心配な場合は、自己判断せず、すぐに産院に連絡を。

おりものが気になるときの対処法

いつもよりおりものが少し多いかな? 少しかゆみがあるな、というときは、トラブルではないものの、腟内の雑菌が増え始めている可能性が。次の対処法を試してみましょう。

通気性のいい下着に替える

外陰部は分泌物で湿った状態。下着がきつく通気性が悪いと、外陰部にふたをするようなことに。すると、腟内の常在菌のバランスが崩れて自浄作用が下がり、有害な菌が繁殖します。下着は通気性のいい、綿素材がいいでしょう。

おりものシートはなるべくあてない

おりものシートをあてると、きつい下着と同様に外陰部にふたをして閉め切る状態に。においやかゆみが悪化する原因にもなります。基本はシートをあてず、通気性のいい下着で、外陰部の風通しをよくしましょう。

温水洗浄機能は使わない

温水洗浄便座のビデ機能によって腟を洗うことはかえって常在菌のバランスを崩すことに。妊娠中、おりものやかゆみが気になるときはとくに、温水洗浄機能の使用はやめましょう。

おりものの変化を経験した先輩ママの体験談

「妊娠初期から中期ごろまで、おしものにおいが気になりました…。下着は毎回手洗いし、デリケートゾーン用の石けんを使用して乗りきりました」

「妊娠15週目ぐらいから、おしものかゆみといつもと違うおりものに気づき、健診のときにガンジダと指摘され、治療をしてもらいました。その後もよくなっては再発を繰り返しましたが、健診のたびに腟洗浄と腟錠を入れてもらい、自宅で塗り薬を適宜塗りました」

「私は初産で、破水→陣痛でした。トイレに入って、おりもののようなドロっとした液体が出ました。おりものか破水なのかわからなかったので、すぐ病院に連絡し、破水と診断されました」

「2人目妊娠時、おりものが多くなりました。仕事で立ちっぱなしが多く、『あっ!!今出たな…』と思ってトイレへ行くこともしばしば。私の場合、透明だったり、白だったり、疲れたときにはクリーム色や黄緑に近い色が出ることもあり、先生に相談しましたが、変なにおいがしたりポロポロしたようなおりものだったり、陰部がかゆいとかがなければまぁ大丈夫でしょう…と言われました」

「妊娠23週ごろ、おりものが多いことが気になり、先生に相談したら、『細菌の侵入を防ぐ役割をしているから心配ないよ』と言ってもらいました。出血やかゆみを伴っていたり、ポロポロのカス状だったり、黄色や緑色だったりするときは連絡するようにと教えてもらいました」

※文中のママたちのエピソードはすべて、「ウイメンズパーク」の投稿からの抜粋です。

おりものが少し多かったり、不快感があると、必要以上に洗ってしまいそうですが、洗いすぎる刺激もかえって悪影響の場合も。低刺激性の洗浄料を使うこと、やさしく洗うこと、デリケートゾーンの通気性をよくすることが大事です。快適になるようにセルフケアをしつつ、いつもと違う変化がないかを気にしてみてください。気になったら妊婦健診のときに、医師に相談しましょう。
(文/たまごクラブ編集部)

監修/細野真沙子先生(東府中病院)

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