おなかの中はどうなっていくの? エコー写真で振り返る、高齢ママのはじめての妊娠生活
42歳ではじめての妊娠。現在2人の娘を育児するかたわら、在宅でライティングや動画編集などのお仕事を、ちょこちょこさせていただいているセイコです。私が、ちょうど6年前におなかの赤ちゃんと過ごした日々を、エコー写真を見ながら振り返りたいと思います。
「ただの小さな丸い細胞が人になる」。神秘としか言いようのない世界です。妊娠当初は「とにかく大きくなって」と不安でいっぱいで、毎回エコーを祈る思いで見ていました。そのうち、元気な姿を見せてくれるおなかの中を見られることが、楽しみになっていきました。
エコー写真合計21枚と共に、その時のエピソードや体調なども綴っていきたいと思います。
<妊娠初期ごろ>望んで、待ちに待った赤ちゃんが来てくれた
妊娠5週目のエコー写真 胎嚢が見えました!
妊娠しているみたいだけど、ちゃんと妊娠できているか祈る思いで病院を受診しました。人生はじめてのエコー写真です。この時点で妊娠5週目。「胎嚢が見えますね」と言われたときの喜びが忘れられません。
妊娠7週目のエコー写真 心拍の確認ができて思わず涙ぐみました
高齢の初妊娠ということもあり、胎嚢が見えた喜びもつかの間、そこからは次の健診まで不安な日々を過ごしました。仕事中も気づけばカレンダーとにらめっこ。いつになったら安心できるのだろうと、おなかに手を当てては元気に大きくなってと願っていました。出産予定日は10月10日と言われ、元気な子が出て来てくれるに違いないと思った記憶があります。
妊娠9週目のエコー写真 赤ちゃんぽくなって来ました
頭やおなか、短い手足も見えて来て、生き物っぽくなってきました。元気な姿を確認できるとほっとします。結果、問題はなかったのですが、私の体質的に子宮が大きくなる際に少し出血するようで、この頃はおりものに色がついているのが心配な日々でした。
妊娠12週目のエコー写真 うっすらと背骨が見えます
ちいさな体にしっかりと、背骨ができているのが見えました。横顔ですかね。とても嬉しかったので、主人にも健診でのエコーを見てもらいたかったのですが、お股を開いてエコーを映している間は、男性は入れないそうです。この健診の前日に母子手帳をいだだいてきたので、先生に渡すのがとても楽しみでした。まだ赤ちゃんでは太くなってないはずの腹囲を測ったら、7.8㎝もあったのがショックでした。
<妊娠中期ごろ>つわりはほとんどありませんが、ひたすら眠い
妊娠15週目のエコー写真 日々形をかえていく様に感動
何か窮屈そうですね。足の骨も見えて来て、すっかり人型です。幸いつわりは軽かったのですが、とにかく疲労感と眠気との闘いでした。以前は適度な運動のためにと自転車で通っていた職場ですが、妊娠してからは40分くらいかけてゆっくり歩きながら通っていました。
妊娠18週目のエコー写真 まんまるおなかの宇宙人あらわる
しっかりカメラ目線でまんまるおなかのかわい子ちゃんが撮れました。当時シフト制の仕事をしていたため、急に休むことが難しいと遠回しに言われ、高齢初産ということで心配もされて、仕事を辞めました。ストレスから解放されて赤ちゃんには良かったのかも?この頃に胎動も感じはじめました。
妊娠22週目のエコー写真 初めての4D!感動です
里帰り出産のため、実家の方の病院へ予約に行きました。そちらの病院だと4Dがあるので、初めて見ることができました。すごくリアルで感動です。この子がおなかの中いるのかと、しみじみと愛しく思いました。
同じ日ですが、相変わらずのカメラ目線です。歯みたいなものがはっきり映っていますが、歯ではなく歯茎らしいです。助産師さんがメインで出産を行っている産院なので、高齢初産の体調管理や体力増強について厳しく指導を受け、頑張ろうと思いました。産院で開催している母子学級にも参加し、様々な体調の変化についても勉強しました。
妊娠24週目のエコー写真 同じポーズが入らなくなってきました
つわりはないとずっと思って過ごしてきましたが、この頃にとても体が楽になってきて初めて、ああつらかったのだなと思いました。吐いてしまったり、食べられないようなことはありませんでしたが、急激な体の変化はやはり大変なのですね。
妊娠26週目のエコー写真 体調も落ち着き赤ちゃんも順調
おなかの中でゴロゴロ動いているものの、お顔は見せてくれる、「おそらく女子」と言われた赤ちゃん。高齢のため先生に注意をされている体重もなんとか3キロ増におさえ、母子ともに問題がなさそうでしたので、主人と寝台特急でのんびり、最後の2人だけの国内旅行に行ってきました。実家の産院の方で開催された「パパママ安産クラス」にも参加。初産の夫婦は必修なので、主人にも頑張って参加してもらいました!我が家は立ち会い希望で、バースプランを提出しました。
<妊娠後期ごろ>早産に気をつけていたら予定日オーバー
妊娠28週目のエコー写真 おトイレの近さがすごい
真っ黒なまんまる目の顔も、いよいよ入らない大きさになって来ました。真夏ですが、私は一生懸命腹帯をし、着圧ソックスを履き、冷房対策をして過ごしていました。汗もすごくかいていたのに、もともと太かった私の腹囲は、とうとう90㎝を越えました。尿意のため出先の各駅でトイレに入り、様々な場所のトイレに詳しくなったのも、良い思い出です。
妊娠30週目のエコー写真 お口からハートを出しているみたいな不思議な写真
口をとがらせている奥にハートみたいな模様が。正確には何かわかりませんが、お気に入りの写真です。少々早めですが、もう少ししたら里帰り出産のため実家の方へ戻るので、必死で部屋の片付けや荷物の準備をしていた頃です。
妊娠32週目のエコー写真 少し血圧が高く、浮腫も出てしまう
今日で東京のお医者様の健診は最後です。最後の最後で、血圧がやや高めなことと、少し浮腫みが出てしまって心配をかけてしまいました。娘は順調で、立派な太ももの骨を見せてもらいました。
妊娠34週目のエコー写真 里帰り出産のため実家の産院へ移る
こちらの産院だと毎回4Dが撮ってもらえるので、楽しみです。かわいらしい手が結構はっきり写っています。手もほっぺもだいぶぷっくり?体重は2160g、頭の大きさは8.5㎝だそうです。
同じ日ですが、こちらはすごい顔で写っています。この週末は産院で行われた「パパママ育児クラス」に夫婦で参加しました。オムツの替え方、沐浴のさせ方、新生児に関するお話などを聞き、いよいよ本格的に出産の準備。パパたちが率先して挑戦していたのが、ほほえましかったです。
妊娠36週目のエコー写真 赤ちゃんの体重2770g。頭の大きさは9.4㎝!
口のところに手を付けて寝る姿。5歳になった今も、同じ格好で寝たりしていて感慨深いです。おなかの時から安心する格好だったのですね。顔も今と全く同じ顔で笑えます。他の部位に比べ頭が大きめなので、この調子で大きくなっていったらどうしようと思いました。
妊娠38週目のエコー写真 頭の大きさは9.4㎝のままだけど、体重は3230gに!
最近の主流は「小さく産んで大きく育てる!」だそうで、大体3.000gくらいの赤ちゃんが多いようです。「軽く越えています、もう出てきて大丈夫です」という先生と母の心を知らず、全然おりてくる気配のない娘。大きいと4Dもかわいく写れません。般若のようです!
妊娠40週目のエコー写真 予定日ですが出てくる気配がありません
出てくる気全く無しの余裕の寝顔が撮れました。頭の大きさは依然9.4㎝、おそらく最初に計ったのが大きかったのですかね。体重はといえば、いくらおおよそとはいえ、3570g!出てこられるのかと不安になります。
同じ日の2Dエコーです。隙間があるように写っているけれど、ここは隙間ではないのかしら?この頃は、ポンっという音がよくおなかから聞こえてきました。指しゃぶりをしている音だそうですが、最初は破水!?(ポンという音がなるとwebで書いてあったので)とびっくりしました。
妊娠41週目のエコー写真 頭の大きさは9.8㎝!体重はまさかの3.790g!
もう顔の一部が精いっぱい?姉が産んだ子どもたちは4.000gを越えていたので、大きいこともあるとは思っていましたが、さすがに自分が産むとなると笑いごとではありません。
写りきらず測れない頭(下りれてきているせいもあります)と、大人のレントゲンかと思う様な立派な大腿骨です。これまでのエコーを見る限り、命にかかわるような問題はなさそうとのことで安心。予定日を1週間オーバーの、重量級なエコーです。
結局生まれて来ないので、入院予定が組まれた1日前の、妊娠42週手前に高位破水のため入院しました。陣痛促進剤を使用して、41週4日、3592g、52㎝で生まれた娘。高齢初産で子宮口が開かず、分娩台に上がるまでが大変でしたが、会えたときの喜びは忘れられません。妊娠初期の不安な日々を一緒に乗り越えて出て来てくれて、本当に嬉しかったです。最近ではすっかり生意気さんになって、口げんかになりそうになることもしばしば。そんなときは、エコー写真を見て、生まれて来てくれたときのかわいさを思い出そうと思いました。
[セイコ*プロフィール]
年齢的に1人授かっただけでありがたいと思っていたら、まさかの2人目も授かり、現在2人の娘を育児中。声を荒げそうになるときには、授かったときの喜びを思い出し、仏様のような顔でやりすごせる位“達観”できたら良いなと思っている高齢ママです。怒っていたら自分の血管がもちません…。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。