【保健師監修】起き上がる&座るときに、帝王切開の傷が痛まない方法を専門家にきいてみた
帝王切開したあとは、傷が痛くて歩くだけでもつらいもの。そこでベッドからの起き方、座り方など、傷が痛みがちな姿勢のときの対処法を紹介します。
術後はとにかく腹筋を使わない!
「布団から勢いよく起き上がる」、「背もたれを使って座る」など、人は無意識に腹筋を使っているもの。術後はその腹筋を使った行為が痛みの原因になります。腹筋に負担のかかる猫背にならずに、なるべく背中をまっすぐに行動することが大切。妊娠中から練習しておくのがおすすめです。
起き上がるときは腕を使う
まずは横向きになります(左右どちら側でもOK)。下側になった脚を、おなかと太ももの角度が90度以下になるように曲げます。
手で床を押して上半身を起こす
下になった腕はひじを曲げて前に出します。反対の手は、下になった手よりも頭側に置き、手で床をグッと押して上半身を起こします。
そのまま腕を伸ばして起き上がる
上の手は床を押しつつ腕を伸ばし、下の腕でも体を支えながら起き上がります。何度か練習するうちにできるようになるのでトライしてみて。
座るときはクッションを使おう
背中が丸まっているのはNG
いすの背もたれを使うと背中が丸くなり、傷に負担が。クッションを使って、背中がまっすぐになるように調整しましょう。抱っこしているときは、おへそより上に赤ちゃんの体が来るようにすると◎。
床でお世話するなら、立てひざをつく
背中を丸めない姿勢がポイント
床でお世話するときは、片脚で立てひざをつくと背中が丸くなりません。この姿勢なら、赤ちゃんを床から持ち上げるときや、抱っこしながら立ち上がるときも、腹筋に負担なく動くことができます。
帝王切開の傷の痛みは、術後2,3日目がピークと言われていますがその時期から赤ちゃんのお世話は始まります。傷がなるべく痛まないように行動するコツを覚えて、できるだけ快適な産後を過ごしましょう。
(写真/島袋智子 文/たまごクラブ編集部)
初回公開日 2019/5/19
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