妊婦さん必見!妊娠中の歩き方・座り方にはコツがある!大きなおなかでも疲れない体の使い方
妊娠中、おなかが大きくなると、体への負担も大きくなり、疲れがたまりがち。日常生活でおなかが大きくてもちょっとしたコツで、疲れにくくなります。妊婦さん必見の体の動かし方を伝授。疲れにくい体質へと改善しましょう。
日常生活での体の使い方を習ったことがありますか? サッカーやテニスなどのスポーツの世界では、こう使えば体の負担が少ないなど、正しいフォームを指導されます。ところが、毎日行う日常の動作は、だれも正しい動かし方を教えてくれません。そのため、おかしな体の使い方をして疲労がたまっていくことになってしまうのですが、妊娠中は、大きなおなかになるため、さらに疲れが蓄積することに! これからお伝えするフォームは、これまでとは違う体の動かし方かもしれませんが、まずは実践してみましょう。
<歩き方> 親指のつけ根を意識して、反り腰にならないよう歩こう
おなかが大きくなってくると、バランスをとろうとして背中が反りがちになり、足腰に負担がかかってしまいます。負担のかかりにくい歩き方をしましょう。足裏のどこに体重がかかっているか、意識して歩くことが大切です。反り腰は、かかとに体重をかけています。足の前方、とくに足の親指のつけ根の部分を意識しながら歩いて。それだけでも反り腰を軽減できます。空から1本の糸でまっすぐつられているイメージで歩きましょう。
OK
常に親指のつけ根に力を入れる
NG
かかとばかりに力を入れるのはダメ
<立ち上がり方> 太ももに手を添えて、頭の重さを利用すれば、とってもラク
おなかが大きくなってくると、椅子から立ち上がることも大変に。足腰だけで急に立ち上がるのはつらいですが、ラクに立ち上がれる方法が。頭の重さを利用することがポイントで、おじぎをするように頭を前へ下げると、体の重心が前に移ることでおしりが浮き、自然なかたちで立ち上がれます。両手を太ももにつけて軽く弾みをつけるとさらにラクチン。
座る椅子が不安定なときは机をつかって
椅子の脚が不安定なときはやめておきましょう。また、オフィスやダイニングで、テーブルや机が前にあるときは、机の上に手を置いてから、頭を前に倒して立ち上がってもOKです。
<家事作業> 包丁を使うときは、半歩下がってやってみよう
包丁を持っている手と同じ側の足を半歩後ろに引き、反対側の足に体重をかけます。包丁に自分の重さが加わり、食材を切るのがラクに。また、足を半歩後ろに引くことで、大きなおなかも、シンクにぶつかりません。
妊娠すると体重も増え、おなかも大きくなり、今まではラクにできていた動作がつらくなったり、できなくなったりします。足腰への負担も増大! 効率よく、ラクに体を動かすコツがわかれば、疲れにくい体になれます。負担が軽減して、妊娠生活もラクになり、体だけでなく心も軽やかになるでしょう。ぜひ、試してみてください。(文/たまごクラブ編集部)
監修/指圧師 斎藤充博さん(ふしぎ指圧運営)
イラスト/加納徳博
参考文献:たまごクラブ2018年12月号「ぽっこりおなかでも、疲れない体の使い方」