「会陰切開」や「浣腸」…できればしたくない出産事前処理のあれこれ。でも現実は…
現在3歳10か月の長女と5か月の長男の子育てに頑張る毎日を過ごしているママライターの【なお】です。私がはじめて妊娠したのは29歳のときでした。
知りたいのに聞けない!出産の事前処理への不安
なかなか人には聞きにくいけれど、きっと誰しもが少なからず不安に感じるのが出産の「事前処理」ですよね。会陰切開、浣腸、導尿、剃毛……出産に関する雑誌などで目にするこれらのワード。
私が特に不安だったのは、会陰切開。母と叔母が、会陰切開の痛みは、分娩の痛みより耐えがたい痛みだったと言っているのを聞いてしまって以来、会陰切開への不安は相当なものでした。
2度の出産を経験してみると、会陰切開は痛くない!
単刀直入に言うと、会陰切開は痛くないと私の場合は思いました。実際に長女の出産のときも長男の出産のときにも、どちらも会陰切開をしました。正確には長女のときには最後のお産の進行が早く、先生の準備が整う前に私がいきんでしまったので、会陰切開のタイミングが間にあいませんでした。そのため少し会陰を裂傷してしまい、その後に先生に会陰を切開してもらったのです。
でも、2人の出産では私はどちらとも、会陰切開は全然痛くなかったです。それどころか私は切開されたことにも気づきませんでした。
切開する前に、先生に「少しお手伝いしますね。」と言われたのですが、私はその意味がわからず、切開された瞬間もなんの痛みも感じませんでした。
会陰切開をするときというのは、もう赤ちゃんが間もなく出るというタイミング。赤ちゃんを産もうと必死になっているピークのときは、切開にも気づかないくらい集中しているということなのですよね、きっと。
母たちの話していた「耐えられない痛み」の正体
では、母たちが話していた耐えられない痛みとは一体何だったのか。
それは会陰の縫合の痛みのことでした。命をかけた大仕事を終えたことですっかり安心しているところに残されているのがこの縫合です。
麻酔もしてくれるのでそんなに驚くほど痛いものではないのですが、出産の痛みとは明らかに種類の違う痛みです。局所的にチクチクチクチクその微妙な痛みが不快で、「あぁ、早く終わってくれ」とつい思ってしまうような何とも言えない痛みでした。先生に縫合してもらいながら、あぁ母の言っていたのはこれかと妙に納得してしまいました。
他には?会陰切開以外の事前処理について
私が出産した産院では浣腸や導尿は行いませんでした。いまは、浣腸をしない病院も増えているようです。ですが便秘だといざ出産というときに赤ちゃんの産道を邪魔してしまうこともあるようなので、出産の前には、なるべく便秘にならないように日常的に気をつけていた方がよいそうです。
ちなみに私はいきんだときに、恥ずかしながら少し排便をしてしまった記憶があります。出そうになっているとき、助産師さんがすぐに紙で処理してくれたので、立ちあっていた夫にも気づかれませんでした。
排便したくなるのは、もう間もなく赤ちゃんが出てくるというサインでもあるのだそうです。そのとき「もうすぐ会えるよ!あとひと踏ん張り!」と、言われたのを覚えています。
その他の処理としては一部剃毛をしてもらいました。助産師さんが必要に応じて処理してくれるので、自分でしていく必要はありませんでした。
実際に経験してみての感想は、会陰切開はしてもらった方がいいということです。出産後の傷の回復は、会陰切開をしてもらった長男のときの方が圧倒的に早く、縫合の傷もあまり痛みませんでした。裂傷を経験した私からすると「会陰切開をした方がよっぽどいい」というのが感想です。
何より、赤ちゃんと会える喜びがどんな痛みも吹き飛ばしてくれました。これから出産をむかえる方は、いろんな不安もあると思いますが、何にもかえがたい幸せの瞬間が待っていると思って、出産も前向きな気持ちで臨んでほしいなと、思っています。
[はやしなお*プロフィール]
幼いころの将来の夢は保育士さんになることと言っていたほど、子ども好き。
学生時代は教員免許も取得し、家庭教師や塾講師といった仕事も長年経験してきました。
今は在宅で少しずつ仕事をしながらも、子育てを最優先に子供たち2人との時間を大切にすごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。