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不妊治療の末、待望の妊娠!から2度の流産体験。喜びの絶頂から地の底へ。つらい悲しみの日々を乗り越えて

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ニット格子縞に生まれたばかりの赤ちゃんの足。コピー領域のクローズ アップ画像。イメージを閉じます。
Liudmila_Fadzeyeva/gettyimages

現在、小学生の息子の育児に奮闘しているライターの【ちゃじゅび】です。不妊治療や2度の流産のあと、36歳で自然妊娠し、息子を出産しました。そんな私の流産体験についてお話します。

不妊治療の末、待望の妊娠。しかしその後まさかの

結婚当初は、普通に夫婦生活を送っていればそのうち妊娠するのだろうと軽く考えていました。しかし、結婚後2年経っても妊娠することができませんでした。産婦人科で検査をしましたが、夫も私も特に不妊となる要素は見つからないとのこと。妊娠を望んでいたため、タイミング療法などの不妊治療をすることにしました。

不妊治療をはじめても、なかなか妊娠はできません。あきらめかけたころ、ようやく妊娠することができました。しかし、喜びもつかの間、何度目かの通院で「胎児の心音が聞こえない」という、ショックな言葉を医師から伝えられました。

流産の処置にますます心が沈んでいく

私は流産を2度経験しています。どちらも妊娠初期の流産でしたが、2度目は稽留流産(けいりゅうりゅうざん)で、胎児が死亡した状態でおなかのなかに残っていたので、その胎児を取り出さなければなりませんでした。

胎児の死亡が確認されると、なるべく早く処置をしなければなりません。赤ちゃんの死を受け入れるまもなく、すぐに入院することになりました。

子宮口を開くため、診察室で子宮に数本の金属棒を入れ、その後、車いすに乗せられて処置室に運ばれました。妊婦さんが数多くいるなかで、車いすに乗って移動しなければならず、言いようのない悲しさを感じたのを覚えています。

見えない原因に自分を責める日々

流産にもいろいろな種類がありますが、私の場合は早期流産と言われるもの。出血や痛みなどの症状もなく、自分でも何が何だかわからないうちに流産になってしまいました。

医師から特に原因などは告げられませんでしたが、「食生活が悪かったのではないか」とか、「ストレスのせいだろうか」とか、なぜ流産してしまったのかと悩む日々でした。

私や夫だけでなく、夫の身内、特に夫の祖母もとてもショックを受けていました。私の顔をみるたび、「残念だった。かわいそうだ」と言うのでいたたまれず、つらさは増すばかりでした。

心も体も徐々に回復し、やがて待望の赤ちゃんが

自分に非がないとしても、どうしても「なぜ流産してしまったのだろう。何がいけなかったのだろう」と、自分を責める日々が続きました。しかし、起こってしまったことをいつまでも悩んでいても何も解決しません。時間が経つにつれ、心も体も穏やかに回復していきました。

結婚して子どもがいないと「お子さんは?」と、必ず聞かれるし、テレビのおむつのCMを見るのも苦しいことがありました。先の見えない不妊治療も、苦行のように感じました。

でも、夫婦のあり方はそれぞれです。そう思って、妊娠や子どもにこだわらず、夫婦で楽しく過ごす日々が続いたある日、妊娠がわかりました。「また流産するのでは」と、安定期が過ぎても不安でしたが、妊娠38週目に身長50cm、体重2960gの赤ちゃんを無事に出産することができました。

流産直後は、あまりにも悲しすぎ、それでも同じようにすぎていく毎日に押しつぶされそうになりました。でも、心も体も、時間がゆっくりといやしてくれます。その流れに身を任せるしかありません。もしも流産してしまったとしても、落ち込みすぎず、自分を責めすぎず、今回は縁が無かったのだなと、穏やかな心に戻ることが大事なのだと思いました。

■その他のママライター体験談はこちら

[ちゃじゅび*プロフィール]
結婚後2年しても子宝に恵まれず、不妊治療を続けても妊娠できない日々。ようやく妊娠でき喜びのもつかの間、まさかの流産。絶望の日々でしたが時間と共に心も体も癒やされ、いまでは一児の母として子育てに奮闘しています。

■関連:流産の基礎知識。その原因と症状と予防法

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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