つわりの始まりは、まさかの海外旅行中! 吐き気が“フラッシュバック”したある物とは?
7歳の娘の育児に奮闘中の、ママライターりくです。28歳で結婚し、半年が経った頃のこと。この先もし子どもが生まれると海外へ行きづらくなるからと、夫婦で北欧旅行へ出かけました。
北欧旅行で襲われた“謎の吐き気”!?
スウェーデンに滞在中ランチをしようとしたら、どうも気持ちが悪いのです。何も食べずにホテルに戻り、風邪薬を飲みました。しかし薬を飲んでみたものの、全く楽になりません。食事が取れないので、スーパーで食べられるものを探しました。そして、唯一食べられるイチゴでどうにか栄養をとりました。
帰国の日、14時間のフライトに耐えられるか不安でしたが、なんとか日本に到着。7月だったので、日本に着くと北欧の涼しさとはうって変わって、うだるような暑さでした。吐き気は相変わらず収まらないし、暑いしでクラクラしながら帰宅しました。
母の一言で、謎の吐き気は“つわり”と確信
「旅行疲れかな」と思っていたのですが、数日経っても良くならず、病院嫌いな私は病院にも行かず、とりあえず実家に逃亡。
「なんかご飯の匂いを嗅いだりすると気持ち悪いんだよね」と、母に何気なく言ったところ、「もしかして妊娠しているんじゃないの?」と言われました。こんなありふれた展開、まさかあるわけないと思いながらも、一度自宅に帰りました。
私が少しでも食べられるようにと、ゼリーを買いに行こうとしていた夫に、「一応、妊娠検査薬も買ってきてほしい」と頼みました。そしてドキドキしながら確認してみると、陽性反応!夫は喜びつつも、信じられない様子でした。後日産婦人科に行くと、「おめでとうございます」と言われてやっと実感し、赤ちゃんのためにもつわりを乗り越えようと決意しました。
食べられるものを、手探り状態で試す毎日
毎日、船酔いしたかのようなグルグル回る気持ち悪さでした。寝転ぶと、今まで気にしたこともなかったカーペットの匂いさえも、気持ち悪く感じました。その匂いを消そうと芳香剤を買ってきたのですが、普段は良い香りに感じている匂いもダメ。
唯一「良い匂いだな」と感じたのは、洗濯物干しの時に漂ってくるご近所さんのカレーの匂いでした。妊娠中にカレーのような刺激物を食べても大丈夫か心配になりましたが、調べた結果大丈夫とのこと。毎日、喉越しの良いゼリーのみでしたが、すぐにカレーを作り美味しく食べました。赤ちゃんのために栄養があるものを食べられるようになり、嬉しかったです。その後も食べられるものがちょっとずつ増えていきました。
つわりの始まった当時の様子が“フラッシュバック”
ある日、高校時代の友だちから「引っ越すので、北欧家具のお店を一緒に見に行ってほしい」と誘われました。まだ“吐き気”もあり心配でしたが、全然出かけていなかったので、気分転換も必要だろうと久々に出かけてみました。電車に乗り、友だちとおしゃべりし、気が紛れているのか吐き気もなく、最初は良い感じでした。
でも北欧家具店に着き、スウェーデンの国旗を見た瞬間。あの、つわりが始まった当時の気持ち悪さを急に思い出してしまい、吐き気が戻ってしまいました。私の妊娠をその時、初めて知った友だちは、私が妊娠しているということはもちろん、国旗を見ただけで「まさか〜!」と2度びっくりしていました。つわりは精神的なものもかなり関係してくるんだなと、実感した出来事でした。
安定期に向けて徐々に吐き気も減り、妊娠7ケ月頃にはつわりの気持ち悪さから抜け出せました。妊娠に気づかずに風邪薬を飲んでしまい、不安でしたが、その後はトラブルもなく、妊娠39週に体重3362g、身長50cmの娘が大きな産声をあげて元気に生まれました。
[りく*プロフィール]
7歳の娘と夫の3人家族の30代主婦です。幼稚園の頃から保護者会活動に積極的に参加し、娘だけでなく、たくさんの子どもたちと日々関わっています。週末はイベントを探しては家族で出かけています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。