こんなに辛いとは!妊娠高血圧症候群、貧血…トラブル体験
初めての子育てに奮闘しながらもワクワク楽しんでいる、ライターのさとみです。結婚後、しばらくは夫婦2人の時間を楽しみ、33歳で第一子を出産しました。心配していたつわりは、クラッカーと炭酸水が手放せないぐらいの軽い食べつわり。出産も7時間で自然分娩と、順調に進みました。しかし、産前・産後トラブルには悩まされました。
20代から血圧が高め、食生活は気をつけていたが…
私は20代半ばから、健康診断で「血圧が高い」と言われていました。30代になり、体調を崩すことが増え、仕事にも支障が出てきたことから、危機感を覚え食事改善を始めました。
その結果、半年くらい経ったころには血圧の正常値をキープできるようになり、その後めでたく妊娠しました。
そんな経緯もあり、妊娠中はそれまで以上に食事や生活習慣に気を付けて過ごしましたが、正常値をキープできたのは妊娠中期ごろまで。妊娠32週ごろから徐々に正常値をオーバーするように…。
その後、里帰り出産のために帰省してからは、さらに勢いを増して上昇してしまいました。妊娠高血圧症候群に悩まされていても、それでも私は「出産すれば下がるだろう。もともと高めだったし~」とのんきに考えていました。
出産時の血圧モニターの数値に驚愕! 突然、不安に…
しかし、いざ出産の時になると陣痛が急激に進み、まるでシャワーを浴びた直後のように汗が止まりません。
痛みと苦しさに耐えながら一瞬目に入ったのは、今まで自分では見たことがないほどに高い数値を表示する血圧モニター! 出産の痛みに苦しみながら、不安と恐怖に襲われました。
無事に出産を終えたものの、病室には入れず、半日をナースステーション近くの部屋で過ごしました。疲労困憊で眠りたいのに、動悸が激しく眠れないのがとてもつらかったです。
産後2週間は血圧がずっと高く、頭痛や動悸、目がチカチカするなどの症状がありました。正直、妊娠高血圧症候群がこんなにつらいとは思っていませんでした。
さらに退院後は、娘と2人きりだったので次第に不安がこみあげてきたのを覚えています。「このまま血圧が下がらずに、心臓が止まったらどうしよう…」と余計な妄想ばかりが広がり、娘の授乳・排泄の記録と血圧の記録をつけるのがやっとの毎日でした。
こんなはずじゃなかった…! 貧血との闘い
1カ月健診では、「生理が早めに来るかもしれない」と言われました。「授乳中って生理がこないのでは? 生理なし、つわりなし、体重管理なしの1年間を楽しみにしていたのだけれど…」と思っていた私。しかしその期待も虚しく、健診の翌日に生理がきました。
私の場合は授乳が順調で、おっぱいトラブルなし、量よし、子どもの飲みっぷりもよしの優等生で、完全母乳で育児をスタートすることができました。
しかし、産後の第二の難題がやってきました。母乳は血液からできていると言われるだけあり、授乳プラス生理で貧血になってしまいました。母乳を飲ませないと乳腺炎などのトラブルになるので、フラフラになりながらも授乳を続けました。
産後で精神的にも不安定な時期だったので、悪いことばかりが頭の中をよぎりました。血圧も正常値にならず、手首は腱鞘炎で激痛、腰もガタガタ。心配ばかりでした。子どもは愛おしいけれど、つらくて、よく泣いていました。
今思うと、妊娠高血圧症候群について、私は余計な心配ばかりしていたように思います。必要異常にナーバスにならずに、医師の言うことを信じて安心して過ごせていたら…と、今となっては感じています。また産後の生理による貧血は、もっと早く病院に相談をしたり、ミルクを使ったりすればよかったと、今では思います。結局、体力回復には半年以上かかってしまいました。それでも、妊娠39週で体重3056g、身長50cmで生まれた娘に会えた瞬間の「愛おしい」という感情や、目の前のことに精一杯だった日々の全てが、とても良い思い出です。
[さとみ*プロフィール]
1歳の娘と夫の3人暮らしです。子どもの成長とともにいろんなハプニングがありますが「怒らないで楽しむ」をモットーに育児に励んでいます。料理は苦手なママですが、毎日よく笑い、娘へのハグとキスは欠かしません。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。