片づけコンサルタント、こんまりさんに聞く 赤ちゃんのためのお部屋づくりの一歩は、ものを捨てることから
赤ちゃんが生まれるということは、1人分の物が増えるということ。では、そのスペースをどうつくったらいい? そこで、全米で大ブームを巻き起こしている“ときめき片づけ”の生みの親、こんまりさんに妊娠中の片づけ術を教えてもらいました。
妊娠中に一度お祭りのような、大々的な片づけを
赤ちゃんを迎え入れるのはかなり大きな変化。いつも片づいた状態で暮らしているのですが、それでも、私も妊娠中は“片づけ祭り”をしました(笑)。
やっていてすごく思ったのは、“自分がママになる”“新しい家族が増える”ということを再認識するために必要なステップだということ。
つわりや胎動、大きくなっていくおなかの変化で、日々実感はわいてくるのですが、それらがさらに強くなったんです。
忙しくて、片づける時間がないという人もいると思います。でも、妊娠中のほうが産後に比べて圧倒的に時間があるので、やはり、産後まで引き延ばさず、妊娠中に片づけておくのがベスト!
一度、お祭りのような大々的な片づけをする→収納するスペースをつくる→ベビーアイテムを買う。これが失敗のない手順です。
こんまり流片づけ、大前提のルールはこの4つ!
ルール1 どんな部屋にしたいか決める!
いきなり片づけるのではなく、まずは“赤ちゃんが生まれたら、どんな部屋でどんな生活をしたいか?”を想像することから始めましょう。そうすると、おのずとどこをどう片づければいいのかが見えてきます。
私の場合は、掃除しやすくて清潔さをキープできる部屋にしようと決め、床に置く物を少なくしました。
ルール2 片づけはママの物から!
とにかく黙々と自分の片づけを終わらせること。すると不思議なもので、パパも影響されて、自然と片づけてくれるようになります。
間もなく生まれる、というタイミングであれば、“スペースをつくろうよ”と相談ベースで持ちかけてもいいですね。自分はもう片づいていて気持ちに余裕があるから、けんか腰になりません。
ルール3 ときめかない物を捨てる!
物を片づけるときの基準は“ときめく”かどうか。
妊婦さんの場合は、ママになった自分がそれを着ているところや、それを持っているところを想像してみるといいでしょう。
その上でときめかない物は、これからの新しい生活に必要のない物ということ。今こそ、思いきって捨てるタイミングです。
ルール4 収納グッズは片づけ後に探す
まずは自分たちの片づけを終わらせ、収納の空き状況を確認した上で、ベビーグッズを購入しましょう。
そうすれば買いすぎを防ぐことができ、“ベビーベッドは収納があるタイプがいい”など、自分たちに合ったアイテムを選ぶことができます。
ベビー服をしまうときは、たたんで立てると省スペースで収納できるのでおすすめです。
(文・たまごクラブ編集部)
すっきり片づいたお部屋で、赤ちゃんとの新生活をスタートしたいもの。そのためにも、こんまりさんのアドバイスを参考にして、妊娠中の今から少しずつ物を捨てることから始めましょう。
片づけコンサルタント 近藤麻理恵
PROFILE
著書『人生がときめく片づけの魔法』がシリーズ累計1200万部超えを記録し、Netflixのリアリティー番組「KonMari~人生がときめく片づけの魔法~」がエミー賞にノミネートされるなど、“こんまり”ブームが世界を席巻! 2015年に第1子女児、翌年に第2子女児を出産。
「キキとジャックス なかよしがずっとつづく かたづけのまほう」
“おかたづけ”の魅力がつまった、こんまりさん初の絵本、『キキとジャックス なかよしがずっとつづく かたづけのまほう』(作 こんどうまりえ/絵と文 サリナ・ユーン)1380円(文響社)
■参考:『たまごクラブ2020年3月号』「3~8月生まれ赤ちゃんのお部屋づくりStep4」