多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)から不妊治療を経て高齢出産! エコー写真で喜びを振り返る
1児の子育てをしているバイリンガルママライター“Akko”です。フリーランスで在宅ライターをしています。
私は「多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)」という排卵がうまくできない病気を患い、自然妊娠が難しいため33歳から不妊治療を開始。そして35歳で妊娠、36歳で第1子を出産しました。
エコー写真で初めて胎嚢を確認できたときは、喜びと感動でたくさん泣きました。エコー写真を見るたびに我が子に会える楽しみが増して、つらかったつわりの時期も乗り越えることができたのです。
<妊娠初期(妊娠4~15週目)>つわりがこんなにつらいとは!
妊娠初期の経過を、エコー写真で振り返ります。
妊娠7週目 小さな胎嚢に、夫婦で大喜び
これは初めてのエコー写真です。妊娠検査薬で陽性反応を確認した後、ワクワクしながら夫と病院へ向かいました。写真中央に見える小さい豆のような形をした胎嚢を確認したときは、2人で涙を流して大喜びしました!
しかし、当時の私は35歳で高齢出産でした。「もし流産などになってしまったら…」と、嬉いのと同時にとても不安な気持ちもありました。
妊娠9週目 つわりで吐き気がひどく、食事が喉を通らない
エコー写真中央部に、頭を下にしてじっとしている赤ちゃんの姿が見えます。
この健診で予定日が確定しました。この頃はつわりで吐き気がひどく、1日に5~6回はトイレにこもっていました。食事はほとんどできず、そうめんやゼリーばかり食べていました。体調不良が続いて仕事に行くことが難しくなり、会社へ早めに妊娠報告をして休職することにしました。
妊娠11週目 元気な動きを見せてくれるわが子
エコー写真の左側に頭があり、両手足を挙げているように見えます。エコー検査中、とても活発に動くわが子。先生にも、「元気だね~」と言われて安心しました。
しかし、私自身は吐きづわりで食べられない状態が続き、妊娠前の体重より3kgも痩せてしまいました。本来なら体重が増えるはずなのに減っているため、赤ちゃんの栄養が足りているのか心配でした。
妊娠14週目 パッチリした目がかわいい!
エコー写真の右側に頭があり、こちらに顔を向けています。先生が「ここが目、鼻、口だよ」とエコー写真に丸印をつけて、わかりやすく教えてくれました。手や足もはっきりと見えて、成長したわが子に感動!
この頃は、吐きづわりが少し落ち着いてきたのですが、今度は頭痛と便秘に悩まされることに…。家事に積極的に協力してくれた夫に感謝です。
<妊娠中期(妊娠16~27週目)>いよいよおなかが出てきて目立つように
妊娠中期の経過を、エコー写真で振り返ります。
妊娠22週目 待ちに待った性別がわかった!
なぜか私も夫も女の子が生まれてくる予感がしていたのですが、なんとこの日に男の子と判明!
予感はみごとに外れましたが、どんな服やおもちゃを買おうかと楽しみでした。たまにポコポコと動きを感じるようになり、「おなかにガスが溜まっているのかな?」と思っていたら、実はそれが胎動だったのです。
ちゃんと元気に動いていると思うと嬉しくて、早く会いたい気持ちが高まりました。
妊娠27週目 力強く感じる胎動
エコー写真では、手をぎゅっと握っているように見えます。健診時に逆子だとわかり、逆子体操やスクワットを始めました。
日に日に胎動を強く感じるようになり、特に早朝や深夜の眠っているときに強く蹴られ、痛みで飛び起きてしまうこともしばしば。おなかがだいぶ大きくなり、ベッドに横になるのもつらくて、足と背中に抱き枕を入れて寝ていました。
<妊娠後期(妊娠28~40週目)>長いようで短く感じた妊娠生活も、とうとう終盤…
妊娠後期の経過を、エコー写真で振り返ります。
妊娠28週目 ついに出てきた妊娠線!
右側に頭、中央部に腕が見えます。睡眠時に足がつりやすくなり、睡眠不足が続いてよく昼寝をしていました。この頃は胃が圧迫されて食後に気分が悪くなるため、1日の食事を5~6回に分けて少しずつ食べていました。
そして恐れていた妊娠線が少しずつ出てきました。妊娠5ヶ月からおなかを優しくマッサージしながらクリームで保湿をしていたのですが、妊娠線は増える一方でした…。
妊娠33週目 赤ちゃんに会えるまで、何度も見返した3Dエコー写真
初めて3Dエコー写真を撮りました。推定体重が2140gと赤ちゃんが大きくなっていたことと、胎盤が顔の前にあったため、はっきりと見ることはできませんでした。しかし、ちらっと写った鼻の部分が夫の家系にとてもそっくり。
3Dエコー写真を見て、「母親になる」という実感がさらに強くなったように思います。生まれてくるまで、このエコー写真を寝室に飾って何度も何度も見返していました。
妊娠37週目 まもなく出産? 恥骨痛が出てきた
ついに37週目に突入! 推定体重2634gになりました。
「いつ生まれてもいい状態なので、体を動かすように」と先生に指示されましたが、恥骨痛で下腹部に痛みがあり、歩くだけでもつらい…。少しおなかが痛むと「これは陣痛の始まりか? 」と疑うようにもなりました。
そしてこの健診の2日後の朝、生理痛のような下腹部に重い痛みを感じ始めたのです。これがお産の始まりでした。
胎児の心拍数が低くなるなか…なんとか自然出産で出産!
37週4日目に体重2692g、身長46cmで予定日より17日早く生まれました。子宮口が開くのを待つ間、わが子の心拍数が低くて帝王切開が検討されました。
しかし15時間後、なんとか自然分娩で出産。立ち会った夫が生まれてくる瞬間を見て、涙を流して「ありがとう」と言ってくれました。夫と結婚して良かったと改めて感じました。
やっと会えた息子をカンガルーケアで抱っこしたとき、無事に生まれてきてくれたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
[Akko*プロフィール]
ワーキングホリデーでカナダを訪れた際、現地で知り合ったカナダ人と結婚。不妊治療、高齢出産を乗り越え、36歳で第1子を出産しました。在宅ライターの仕事をしながら、息子をバイリンガルに育てるために日々奮闘中です。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。