幸せのために。エコー写真で振り返るシングルマザーの1人旅
ひとり娘を授かり、Webライターとして活動中の“ユーリ”です。35歳で妊娠。パートナーとは妊娠がわかった後で別れ、シングルで出産しました。妊娠が判明する直前に親族を亡くし、そこから間もなく新たな命の誕生というドラマのようなできごとを体験。
今回は愛娘のエコー写真を見ながら、妊娠当時のことを振り返ってみようと思います。
<妊娠初期(妊娠4~15週目)>においを嗅ぐのもつらいつわりと不規則抗体
妊娠初期の経過を、エコー写真で振り返ります。
妊娠7週目 つらい体験の後の小さな命
大好きなお菓子を食べてもおいしくないし、熱っぽいと感じて産院へ行った結果、妊娠が判明。頭と胴体と足がかろうじて分かれているくらいの我が子。
「すごく小さい…、でも生きている」と、うれしくて涙がこぼれました。家族の不幸があったばかりだったので、新しい命が芽生えたことに感無量でした。しかし、妊娠したことをパートナーに告げると、産むのを反対されてしまいました。
妊娠11週目 新天地で子どもの様子は?
1人で産んで育てることを決意し、彼から離れました。仕事のために転居し、初めての病院で健診を受けました。赤ちゃんの頭と体が形になってきた写真です。
CRL(頭殿長)43.1mmと、どんどん大きくなっていることを実感し、1人でも産む選択をした自分が誇らしく思えました。この頃からつわりがひどく、ファストフードのにおいを嗅ぐだけでも吐き気がしてしまうようになりました。
妊娠13週目 不規則抗体!? まさかの診断に動揺
上から頭、体があり、背中とおなかが区別できます。子どもと私がしっかりとつながっていることも、はっきりとわかります。頭の右下に小さな手が見え、指しゃぶりをしているみたい。
血液検査の結果、不規則抗体の疑いがあると診断されました。経過観察をし、結果次第ではNICUのある病院で出産したほうがよいとのこと。一瞬動揺しましたが、深く心配しないように努めました。
<妊娠中期(妊娠16~27週目)>性別が判明? 安定期に入り落ち着いてきた
妊娠中期の経過を、エコー写真で振り返ります。
妊娠17週目 カメラ目線でナイスショット!
この日は超音波技師さんに、エコー写真を撮ってもらいました。特別な日とわかるのか、しっかりカメラ目線。左に顔、目と鼻、口と耳が形になっているのがわかります。クリクリの目がこっちを見ていて、狙ってポーズをとっているのかな?
性別を聞いてみると「おそらく女の子でしょう」とのこと。つわりは落ち着いてきたので、無理のない範囲で歩くことを心がけ始めました。
妊娠25週目 がっちりとした骨、胎動もポコポコ
上に背骨、右に頭の骨が見えています。頭の骨の中に、脳ができてきているのだと思うと感慨深いものがあります。このころは体がカメラに向いていないことが多くて、顔が見られないのが残念。
血液検査による不規則抗体の結果は陰性でしたが、これからも継続して検査が必要とのこと。私が不安になる一方で、おなかを蹴ったり押したりする元気なわが子。「大丈夫」と勇気づけられました。
<妊娠後期(妊娠28~40週目)>田舎に引越し! 出産予定日と実際の出産は?
妊娠後期の経過を、エコー写真で振り返ります。
妊娠37週目 産院決定。体調も問題なし!
自然豊かなところでのびのびと子どもを育てることを夢見ていた私。とあるご縁で田舎の家を借りることができ、仕事を辞めて妊娠中2度目の引越しをしました。この時の推定体重は2285g。産院も2度目の転院です。
まずは血液検査を受け、不規則抗体の結果は陰性でした。抗体が増えていないため出産はNICUのある病院でなくても大丈夫と、先生から太鼓判をいただきました。
妊娠39週目 初めての4Dエコー。リアルに動いている!
4Dエコーで撮影してもらいました。この時は口の前に手を添えています。しかも、手を動かしている様子を動画で見ることもできました。この日は出産予定日の前日。子宮口が1cmしか開いていないので、出産はまだ先のようです。
推定体重は3152gで、1ヶ月前と比べると1kg近く増えています。どんどん重量感が増してきて、「大きい子が生まれるのかな…?」とドキドキしていました。
前駆陣痛が始まっておしるしが…!
腰のあたりに痛みを感じ、前駆陣痛が始まっておしるしが来ました。痛みで一睡もできない時間が続いた翌早朝、ようやく本陣痛の到来。産院に到着した時には子宮口全開、出てくるまで15分というスピード出産でした。
妊娠41週、体重2865g、身長49cmの元気な赤ちゃんでした。体重3000g超えと推定されていましたが意外と小さく、それでも正常の範囲で一安心。人生で初めての妊娠出産は、何にも代えがたい素敵な体験だということを実感しました。
[ユーリ*プロフィール]
35歳でひとり娘を出産したシングルママライター。自分と娘の幸せのために働くことを考え、そのためなら転居もいとわず行動。娘としっかり向き合い、穏やかな心持ちで過ごしています。現在は、自営型テレワーカーとして活動中。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。