二人目の妊娠が判明。上の子に、いつ、どう伝える?どう過ごす?【子育てアドバイザー】
二人目の妊娠が判明。上の子には、いつ、どのように伝えるのがよいでしょう。上の子の年齢にもよりますが、「ママをとられるかも」と不安を抱き、赤ちゃん返りする子もいます。そんなとき、どのように関わればよいのでしょうか。子育てアドバイザーの長島ともこさんに紹介してもらいました。
二人目の妊娠が判明。上の子に、いつ、どのように伝える?
「もしかして…」と病院に行ったら、二人目の妊娠が判明。嬉しいことですが、上の子にいつ、どのように伝えるか悩むママは多いのではないでしょうか。
二人目の妊娠を上の子に伝えるタイミングは、
・ 妊娠がわかってすぐの時期
・ 安定期前後
上記のどちらかがよいでしょう。
食事やおふろの時間、また就寝前など親子でリラックスしている時間に、
「ママのおなかに赤ちゃんがいるの」
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)になるよ。」
「おなかの赤ちゃんは、〇〇ちゃん(上の子)の弟(妹)になりたいって、来てくれたのかもね」
など、シンプルでやさしい言葉で伝えましょう。
「わーい!」と大喜びする子、「えっ、ホント?」と驚く子、まだ小さくて言葉の意味がわからずポカンとする子など、子どもの反応もさまざまだと思います。
「〇〇ちゃん(上の子)も、ママのおなかにいたんだよ。ママ嬉しくて、毎日おなかに向かって話しかけていたんだよ」など、新しい家族を迎える喜びを、素直に伝えてあげましょう。
上の子の年齢やママの体調によって、伝えるタイミングを考えよう
上の子が3、4歳以上で言葉によるコミュニケーションがとれ「自分にきょうだいができる」ということを何となく認識できるようであれば、ママが伝えたい時期に伝えてよいと思います。ただし、3、4歳の子どもは、家庭での会話を周りの友達にわけへだてなく話してしまうことも。
流産など「もしも」の時のことを考え、「お友達にはまだ内緒にしていてね」と子どもと約束しても、きょうだいができる嬉しさからつい口をすべらせてしまうことがあります。それを避けたい場合は、安定期に入り、だれに言っても大丈夫な時期に伝えるのがよいでしょう。
上の子が1、2歳で「ママ、抱っこして!」と、おなかにのってくるようなことが多い場合は、妊娠がわかったら早めに伝えることをおすすめします。
「ママのおなかに赤ちゃんが来たの。ママ、〇〇ちゃんを抱っこするのは大好きだけど、赤ちゃんがいるからおなかの上には乗らないでね」などと伝えましょう。言葉の意味は100%通じないかもしれませんが、繰り返し伝えること、座って抱っこすることで、子どもなりに何かを感じ取ってくれると思います。
上の子の年齢にかかわらず、つわりがひどいなど体調がすぐれない場合も、早めの時期に伝えましょう。ママが横になっている時間が長いと子どもは心配するので、「赤ちゃんがおなかにいると、ママもゴロンしたくなるときがあるの。でも、病気じゃないから心配しないでね」などと言葉がけを。
妊娠期、上の子との過ごし方で気をつけたい4つのポイント
二人目の妊娠時期、上の子との過ごし方で気をつけたいポイントを紹介します。
・妊娠中から「赤ちゃん返り」がある子も。なるべく甘えさせて
「赤ちゃん返りは下の子が産まれてから」というイメージがありますが、妊娠中から赤ちゃん返りをする子もいます。イヤイヤ期が重なっている、ママの様子がいつもと違うことを察して不安になっているなどの要因が考えられますが、「おにいちゃん(おねえちゃん)になるんでしょ! しっかりして!」などと叱るのはNG。スキンシップを大切にして、甘えさせてあげましょう。
・頑張りすぎない、自分を責めない
妊娠中は、ママがあまり頑張りすぎないことが大切です。上の子から「お外で遊びたい」と言われても、具合が悪いなら無理せず、家でDVDを観たり絵本を読んだりして過ごしましょう。食事づくりが大変なときは、お惣菜やレトルトを利用して。いつもどおりにできないからといって、自分を責める必要はありません。
・下の子が生まれるのが楽しみになるような言葉かけを
お兄ちゃんやお姉ちゃんになる上の子に対して、「赤ちゃんは男の子かな? 女の子かな?」「赤ちゃんが生まれて大きくなってきたら、いっしょに遊べるね!」など、おなかの赤ちゃんの誕生が楽しみになるような言葉かけを心がけましょう。
・ママがリフレッシュできる時間を確保する
ママがリフレッシュできる時間を、少しでも確保することも大切です。パパと家事や育児シェアについて相談し、サポートをお願いしましょう。一時保育サービスや家事代行サービスなどの利用も、臆せず使ってよいと思います。悩みや不安があれば、先輩ママや子育て支援センターに話をし、アドバイスをもらうことで気持ちがすっきりすることもあります。
二人目の妊娠は、ママにとっても初めての経験。適切なタイミングで上の子に妊娠を伝え、上の子の不安を受け止めながら、赤ちゃんを迎える心の準備をしていきましょう。一人でがんばりすぎず、周りの人の助けを借りながら、上の子と過ごす日々を穏やかに楽しく過ごしたいですね。