ママ・パパは頑張りすぎなくてOK。年少さんは「かかわりすぎない」ほうがよく伸びる
年少さんになると「家庭で、ひらがなを教えたい」「数を教えたい」と思うママやパパも。しかし年少さんに教えるのは、意外と難しいもの。また下の子がいたり、働いていたりすると「教えてあげたいけれど時間がない」という悩みもあるようです。家庭で、年少さんの学びを深めるコツを考えてみませんか。
「鉛筆の持ち方を教えたら、ご機嫌斜めに」。年少さんに教える難しさとは!?
年少さんは、言葉がさらに発達したり、数が数えられるようになったりするなど、できることがどんどん増えていく時期です。しかしママやパパが教えようとすると難しい一面もあるようです。3歳の子をもつママたちからは、次のような声も聞かれます。
●コロナの影響で家にいる時間が増えたのでワークをすることに。しかし正しく鉛筆が持てなくて!細かく注意していたら、息子は怒るし、いじけるし…。子どもに教えることの難しさを痛感。
●最近、ひらがなを教え始めましたが、なかなか覚えてくれません。トイトレも失敗するし…。いろいろとうまくいかず、つい怒ってしまいます。感情的にならずに教えるのって難しい。
年少さんは、自分でできることがどんどん増える時期ですが、まだ完璧ではありません。体験談のように、ママやパパに怒られたり、注意されたりすると悪循環になることもあるようです。
「3つのしない」で、年少さんの学びを深めよう!
家庭で、年少さんにひらがななどを教えるとき大切なのが、次で紹介する「3つのしない」です。「3つのしない」は、年少さんに合った教材を取り入れると、意外とスムーズにできます。
1.つきっきりにならない
ママやパパが先生役になって横について教えると、つい細かく注意してしまうことも。つきっきりにならないためには、音声タッチペンやデジタルワークのような問題文をわかりやすく読み上げてくれる教材を使うのがポイント。
2.手取り・足取り教えない
ママやパパが手取り・足取り教える習慣がつくと、自発的に学ぶ意欲が芽生えにくくなることも。子どもが自発的に「やりたい!」と思える教材を選び、手取り・足取り教えなくてもいい環境を作りましょう。
3.わざわざ教える時間を作らない
年少さんの学びは“学びたいと思ったときに学べる”ことが大切。わざわざ教える時間を作ると、ママやパパの都合で「忙しいからあとでね!」「明日ね!」と言い、学びのタイミングを逃すことも。
そのため、おふろに入っているときに数やひらがなを教えたり、遊びながら学ぶなど、生活の中で好きなときに学べるようにするのがおすすめ!
「まだ年少さんなのに、手取り・足取り教えなくて大丈夫?」と思ったママやパパもいるかもしれません。しかし今、小学校教育で求められているのは、自分で問題を見つけて、自ら解決に導く力です。こうした力は、小学生になったからといって、急に身につくものではありません。年少さんのうちから「3つのしない」を意識してかかわって、自ら学ぶ意欲の芽を育ててあげませんか。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です