3、4歳でひらがなを教える家庭は約6割、数は約9割も。子どもに教えるポイントは?
子どもが年少さんになると「そろそろひらがな・数って教えたほうがいいの? まだ早い?」と悩むママやパパも出てくるかもしれません。年少さんから教える「ひらがな・数」について考えてみましょう。
年少さんで、ひらがなを教えるおうちは約6割。数は約9割も!
年少さんから「ひらがな・数を教えるのは、まだ早いのでは?」と考えるママやパパもいると思います。しかし年少さんは「ひらがなや数は、何かを意味するもの」と気づき始める時期です。
年少さんの子をもつママたちに『ひらがな・数の学習を始めていますか?』と聞いた(*)ところ、次のような結果が。
【ひらがな】
もう始めている 64%
まだ始めていない・わからない 36%
【数】
もう始めている 86%
まだ始めていない・わからない 14%
リサーチ結果を見ると、ひらがなは6割以上、数はなんと9割近くが「年少さんから始めている」ということがわかりました。
しかし、せっかく教えてもうまくいかないこともあるようです。3歳の子をもつママたちからは、次のような声が聞かれます。
●うちの子は、ひらがなで書かれた自分の名前の「はなこ」はわかります。しかしはみがきの「は」と、はなこの「は」が同じということがわかりません。教え方にコツがあるのかな!?
●1歳過ぎから数のポスターを見せて、10まで教えたりしていたのですが、いまだに12までしか数えられません。しかも途中で、数が抜けたりします。また、ものを「1・2・3…」と数えることができません。1歳から始めているのに、私の教え方が悪いのでしょうか。
*2017年12月<こどもちゃれんじ>「ひらがな・数に関する調査」より(回答者:2013年度生まれのお子さまをもつ方155名)
年少さんが「ひらがな」「数」を理解する2つのポイント
体験談でも「教えているのにうまくいかない」という声がありましたが、年少さんには年少さんに合った教え方があります。ポイントは次の2つです。
【Point1】遊びの中で興味を引き出す
ひらがなは「あいうえお」順より、子どもが興味を持つ文字から教えたほうが覚えやすいです。子どもの名前や、好きな食べ物などから教えていきましょう。
また年少さんは手指を使ったり、目で見て覚えたりするほうが得意なので、数もお店屋さんごっこなどをしながら「みかんが1・2・3…」など数えてみて。ひらがな・数は、遊びを通して興味を引き出すことが第一です。
【Point2】年少さんが理解しやすい順番で教える
ひらがな・数は、実は年少さんが理解しやすい順番があります。
たとえばひらがなは「ひよこ」と聞いたとき、「ひ・よ・こ」など、一つ一つの音節に分けて(音節分解)理解できるように促すことが第一歩です。音節分解ができるようになったら、音と文字を対応させましょう。「ふ」「ひ」など特徴があって覚えやすい文字から始めるといいでしょう。
また数は、大きさや形の違いなどに惑わされず「コップとお皿どっちが多い?」など1対1で対応することから教えます。その際、おままごと道具などを使うと覚えやすいです。1対1の対応がわかったら、次は同じものを、同じ数だけ、間隔を変えて並べます。たとえば5枚のクッキーが、間隔を開けて並んでいても、ぴったりくっついて並んでいても、枚数は同じと理解できるように教えていきましょう。
「ひらがな・数を教えたいけれど、うちの子、興味を示してくれなくて…」と悩んでいるママやパパもいると思います。そんなときは遊びを通して、少しずつひらがなや数に触れてみて。たとえば幼稚園の行き帰り、看板を見ながら「ひなちゃんの“ひ”どこだ?」などクイズを出すのもおすすめです。年少さんは、ワークを使うよりも遊びを通したほうが、興味を引き出しやすいです。
取材・文/麻生珠恵
取材協力/こどもちゃれんじ
※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿からの抜粋です