「妊娠・育児中の人は迷わず時短家電の導入を!」コロナ時代こそ家事は最小限に【専門家】
妊娠、育児中はおなかの中の赤ちゃんや、子ども中心の生活で、自分のことは後回しになりがち…。そんな声がよく聞かれます。
さらにはこのコロナ禍、ママのストレスが溜まりまくっているという人も。そこで、生活エッセイストのももせいずみさんに、家事に向き合う心構えや、家事分担のコツ、おすすめの時短家電などを教えてもらいました。
教えてくれた人
ももせいづみさん
生活コラムニスト。子育てをしながらフルタイムやフリーランスで働いてきた経験をもとに、忙しくてもすっきりと豊かに暮らすアイデアを発信。豊富なアイデアは男女、年代を問わず支持されている。著書多数。
家事はできなくて当たり前! 頼れるものには頼っていい
出産後、子育てという大きな仕事が増えたら、そこに時間もエネルギーも必要になります。家事に手が回らなかったり、思うような結果がでなかったりしても、「できなくて当たり前」と思って、自分を責めないでほしいというのが、ももせさんの考え。
特にコロナ下では、消毒や掃除などやるべきことが増えてしまって、頭の中がいっぱいになりがちです。「しなくちゃ」にとらわれずに、「気分がいい」「たのしい」ことを優先して、乗り切ってほしいとももせさん。
できないことを自分ひとりで背負うのではなく、上手に解決できる方法を探すことが大切とのこととももせさん。
「家族で家事を分担するというのは大前提ですが、家電に頼るのもひとつ方法。家事の多くは、ゴミが落ちていたら掃除するといった、マイナスをゼロに戻すための不毛な作業。しかも、がんばってもゼロに戻らないことだってあるんです。家電に任せられる部分は、どんどん任せてしまいましょう」(ももせさん)
家電を選ぶときには、ぜひパートナーと一緒に!
家電で家事がラクになればなるほど、家族でのシェアがしやすくなりますと、ももせさん。
「上手に家事シェアをするためには、なんでも自分で決めてしまわないことが大切。家電を選ぶ際もパートナーの意見を取り入れながら、一緒に選ぶのがポイント」とのこと。
「わが家の場合は電動スクイージーを相談して買いました。ガジェット好きな男性陣が“自分の仕事”と張り切っていますよ」(ももせさん)
育児・家事を夫婦で分担することが大事だと言うものの、まだまだママが家事の多くを抱えがち。
自分ひとりで抱える習慣がつかないうちに、家電に頼れる家事は頼りながら、家族でシェアできるよう工夫していきましょう。
妊娠中・育児中に頼りたい時短家電5選
最後にももせさん自身も使って便利さを実感している時短家電を教えてもらいました。
■1. 食器洗い乾燥機
洗い物を乾燥までしてくれる食洗機は、子育て中の家庭にとって頼もしい存在です。
「たとえば、パートナーが遅く帰ってきても『自分で食べた分の食器を入れてボタンを押しておいてね』と言っておけば食器洗いの家事は完了。置く場所に困る場合もあるかもしれませんが、食洗機対応の赤ちゃんグッズも洗えるので重宝するはずです」(ももせさん)
■2.高機能オーブンレンジ
下ごしらえをしてボタンを押せば、料理が完成する便利なオーブンレンジ。調理中にキッチンを離れられるので、目が離せないお子さんのいる家庭にとって便利な家電です。
「電気圧力鍋も最近は人気ですが、実は多機能に使えるのはオーブンレンジ。煮物やパスタがつくれるものもあります。液晶にレシピが出てくるタイプなら、お料理が苦手なパパや子どもでも楽しく作ることができますよ」(ももせさん)
■3.スープメーカー
材料を入れてスイッチを押せば、簡単にポタージュスープなどがつくれるスープメーカー。本体のサイズが比較的コンパクトなものが多い点も魅力です。
「お子さんに野菜を食べさせたいというママが多いのですが、野菜のポタージュが手軽につくれれば気持ちもラクになりますね」(ももせさん)
■4.衣類乾燥除湿機
シーツや肌着など、赤ちゃんのいる家庭では洗濯ものが増えがちです。そんなときは、衣類乾燥除湿機が頼りになります。
「1日に2回洗濯機を回したい場合や、乾燥機に入れられない洗濯物を乾かすには、衣類乾燥機能のついた除湿機が便利。夜の洗面所や使っていない部屋を洗濯部屋にすれば、大量の洗濯ものを乾かせますよ」(ももせさん)
■5.ロボット掃除機
赤ちゃんのいる家庭では、掃き掃除のタイプはもちろん、拭き掃除をするタイプも重宝します。ももせさんはキッチンの拭き掃除に、アイロボットのブラーバを愛用しているとのこと。
「導入に迷っている人は、まずはアイロボットや家電のレンタルサービスで、サブスクやレンタルで試してみるのもおすすめです。」(ももせさん)
家事を時短できれば、時間と気持ちにゆとりが生まれ、毎日「ちゃんとできている」と実感できます。そうすれば、自分を好きになっていき、家族のこともどんどん好きになる、とももせさん。
家庭にあった時短家電に存分に頼りながら、家族が笑顔で暮らせる家庭をつくっていきたいですね。
取材・文/武田明子