「遊び」ではぐくまれる5つの効果とは? 月齢別で紹介する室内遊び【専門家】
「遊び」には、赤ちゃんの発育・発達を促したり、親子の絆をはぐくんだりするいい効果がたくさんあります。
特別な道具を使わなくても、おうちにあるものでOK!
「遊び」を通してはぐくまれる効果や、雨の日などでお出かけが難しいときでもおうちで楽しく遊べる月齢別の方法を、保育学・幼児教育学の専門家の金元あゆみ先生に聞きました。
知っておこう! 「遊び」ではぐくまれる5つの効果
実は、赤ちゃんがご機嫌になること以外にも、「遊び」にはいい効果がたくさん!
「遊び」を通してはぐくまれる5つの効果を紹介します。
1.親が赤ちゃんの「触りたい」「動きたい」などの欲求にこたえることで親子の絆が深まる
2.遊びを通して運動発達を促すことができる。また、体を使って遊ぶことで体力がついて丈夫な体に
3.親の声、触る・触られる感覚、何かを発見した喜びなどが赤ちゃんの脳の刺激になる
4.日中にたくさん遊んで適度に体力を消耗することで、夜ぐっすり眠ることを促すことができる
5.たくさん遊ぶことで、授乳、離乳食、睡眠などの生活リズムが整う
【0~2カ月ごろ ねんねのころの遊び】足の裏をツンツン・クルクル
赤ちゃんがねんねの体勢でも楽しめる遊びです。
指や綿棒で赤ちゃんの足の裏を刺激すると、反射で足の指をギュッと握るように曲げます。
赤ちゃんが安心できるよう、最後に足の裏をやさしく手で包み込んであげましょう。(金元先生)
【3~5カ月ごろ 首すわり・寝返りのころの遊び】おうまさんがパッカパッカ♪
首がすわり、寝返りを始める子も出てくる時期には、少し体を使った遊びもおすすめです。
大人の太ももをまたぐ姿勢で、赤ちゃんを座らせます。わきのしたを持ち、「おうまさんパッカパッカ」と大人の足を上下にリズムよく動かしましょう。(金元先生)
【6~8カ月ごろ おすわり・はいはいのころの遊び】どこに行ったかな?
おすわりやはいはいができるようになったら挑戦してみたい遊びです。
赤ちゃんの目の前でおもちゃをハンカチなどで覆い隠すと、赤ちゃんが自分でハンカチをめくって探すように。おすわりの姿勢からはいはいで物を探す動きも促せます。(金元先生)
【9カ月~1才ごろ つかまり立ち・あんよのころの遊び】立っちでダンシング♪
つかまり立ちやあんよを覚え始めたら、親がサポートしながら立っちの姿勢で体を動かす遊びにも挑戦してみて。赤ちゃんの両手を持ち、立っちの姿勢で音楽に合わせてダンスを楽しみます。大人と一緒に音楽に合わせて体を動かすことで、徐々にリズムに乗れるようになります。(金元先生)
監修/金元あゆみ先生 イラスト/naohiga 取材・文/ひよこクラブ編集部
日々の成長とともに、どんどんできることが増えてくる赤ちゃん。親子でスキンシップやコミュニケーションをとりながら、ぜひ遊んでみませんか。
『ひよこクラブ』5月号では、0カ月~1才代の赤ちゃんの脳と筋肉を刺激する遊びを、発達別によりくわしく紹介しています。
参考/『ひよこクラブ』2021年5月号「成長に合った遊び方で赤ちゃんの脳と筋肉を刺激しよう!」