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最近増えている子どものある特徴。放っておくと、脳の発達や歯並びに影響することも【小児歯科医】

歯が生えるのおもちゃを幼児男の子
※写真はイメージです
Melpomenem/gettyimages

最近、お口がぽかんと開いて口呼吸になっている子どもが増えています。口呼吸がくせになってしまうことは、あごの発達や「かむ力」にも大きく影響するそうです。こどもと女性の歯科クリニック院長 岡井有子先生に話を聞きました。

お口ぽかんの赤ちゃんは、かむ力が育ちにくい

実は低月齢のころからお口ぽかんの状態になっている赤ちゃんも多いのだと岡井先生は言います。口呼吸は単なるくせではなく、舌の位置や歯並びなどにも影響することもあるのだそうです。

「鼻呼吸ができて、口をきちんと閉じていると、舌は上あごにぴったりとついた状態になっていますが、口がいつもぽかんと開いて、口呼吸になっている子どもは、舌が正常な位置になく、下の歯の上に乗ってしまっています。そのため、生えてくる歯が舌の重みで内向きに倒れるようになってしまうのです。

かむ時は、上下の歯のかむ面が平行になり、しっかり合わさる状態が正常ですが、下の歯が斜めになってしまうと、上の歯とかみ合わせることができません。口呼吸になってきちんとかむ機能が育たない子どもは、食べ物を丸のみしてしまうことも増えてしまいます」(岡井先生)

赤ちゃんが寝る時の姿勢がかむ力にも影響する

赤ちゃんが寝ている時、首が反っていたり、いつもどちらか一方だけを向いたりして寝ることはありませんか? 岡井先生によると、寝る姿勢や向きぐせもかむ力に影響があるのだそうです。

「首が反って寝ている赤ちゃんは、舌の位置が下がりお口ぽかんの症状につながります。また、いつも同じ方向に向いて寝ていると、あごの形にズレが生まれ、上下の歯のかみ合わせがズレてしまいます。頭の形もいびつになり、鼻筋が曲がり、右目と左目の奥行きや大きさに違いが出てしまい、弱視にも関係することも。できるだけ左右差がないように、まくらなどで寝姿勢を調整してあげるといいでしょう。さらに、うつぶせや横向きで寝る子は口呼吸になっている可能性が高いので注意が必要です」(岡井先生)

おっぱいのたて飲みは要注意!

授乳のしかたも赤ちゃんの口呼吸に影響する、と岡井先生は話します。授乳のしかたを、赤ちゃんの人形を使って実演しながら教えてくれました。

おっぱいに対して直角になるように

「赤ちゃんは、ママの乳首を深く口に含み、舌で乳首を上あごに押しつけておっぱいを飲みます。このように上手に母乳を飲んでいる赤ちゃんは鼻呼吸ができています。お口も上手に育ちます。しかし、乳首を浅くくわえてしまう赤ちゃんは舌が上あごにうまくつかず、上あごを上手に育てることができません。

授乳の角度は、おっぱいに対して赤ちゃんの口が直角になるように。授乳クッションなどを使うといいですね」(岡井先生)

赤ちゃんの足はママの体に密着させる

足はママの体に密着させます。体がねじれないように、手や足がバラけないように包み込んであげましょう。たて飲みは首が反って姿勢が悪くなってしまいます。口呼吸を防ぐためには、卒乳までは横飲みのほうがいいでしょう。添い乳をする時は赤ちゃんの頭の高さがお母さんの胸の高さになるように調整しましょう」(岡井先生)

赤ちゃんのかむ力を育てる離乳食の与え方とは?

厚生労働省策定の「授乳・離乳の支援ガイド」でも、離乳初期は5〜6カ月ごろからとされていますが、やわらすぎる離乳食も、かむ力の低下の原因の一つと考えられる、と岡井先生は言います。

「歯科医の立場からお口の発達の面で見ると、離乳食開始の目安は必ずしも月齢にこだわらず、その子の体の発達に合わせたスタートでいいと考えています。おすわりができるようになってから、赤ちゃんが自分で手づかみして食べられるものを食べさせるのでもいいでしょう。少しかためにゆでたさつまいもやにんじん、きゅうりなどは赤ちゃんの手でつかんではみ出るくらいの大きさにして持たせてあげると、奥歯でかむ力やかみ切る力がつきます。

また、離乳食スタート前から歯がため以外にもいろいろなものをたくさんカミカミすることで、手づかみ離乳食がスムーズに進み、舌の機能、唇を閉じる力やあごがよく育ちます。手づかみ食べは、口の使い方やかむ練習と考えてもいいかもしれません」(岡井先生)

手づかみ食べをたくさんさせることは、脳を刺激し、赤ちゃんの発達を促すことにもつながります。

「大脳に伝わる情報は、手や口から伝わるものがほかの部位より多いと言われています。赤ちゃんが手で触って、かたいな、冷たいな、やわらかいな、と感じた情報が、口に入れた時の口触りや歯ごたえの情報と統合されて脳に伝わり、神経回路がつながっていきます。かむ力だけでなく、赤ちゃんの発達のためにも、手づかみ食べをたくさんさせてあげましょう」(岡井先生)

また、離乳食の時にお水やお茶を一緒に飲ませることは避けたほうがいい、と岡井先生は指摘します。

「食事の時に水やお茶を飲んでいる子が多いですが、食事の前か後に飲みましょう。食事中に水を飲むと、食べ物を流し込んでしまい、かむ力が育ちません。また、唾液が出にくくなりむし歯のリスクも高くなります」(岡井先生)

腰がすわる前は、離乳食時のベビーソファの使用は避けて

離乳食をあげる時、ベビーソファなどの利用には注意が必要、と岡井先生。

「腰すわり前の赤ちゃんに離乳食を与える時は、ママのひざの上に座らせてあげて、仙骨をたて、ひざをしっかり曲げて、足の裏が床にしっかりつく姿勢になるようにサポートしてあげましょう。ベビーソファなどは腰すわり前に座らせると、仙骨が寝た状態になり、腰が固まってしまうので避けたほうがいいと思います。ベビーチェアを使うなら、しっかり腰がすわってから、足の裏が床や足置き台などにつくものを使うといいでしょう」(岡井先生)

取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

お話・監修・写真協力/岡井有子先生

赤ちゃんの口呼吸は、歯並びやかむ力にも複雑に影響します。ママやパパは、赤ちゃんが寝る姿勢や食べる時の姿勢にも気をつけてあげることが大切です。お口ぽかんの症状が気になる時は小児歯科や耳鼻科を受診してもいいかもしれません。

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