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子どもと一緒に楽しむ「絵本の読み聞かせ」のコツ【3児のママ小児科医】

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若いアジアの母親は彼女の娘と一緒に本を読んでいます
zhanghaoran521/gettyimages

3児を子育て中のママ小児科医・藤井明子先生が、診療の中でママやパパたちから寄せられたお悩みについてのアドバイスや、日々の子育てに頑張っているママやパパに伝えたいさまざまな情報を発信している連載です。第12 回は、「絵本の読み聞かせ」から子どもの育ちを見守る大切さについて考えてみます。

「絵本の読み聞かせ」が思うようにできないというお悩み

「絵本を読み聞かせても集中して聞いてくれないんです」。1才6カ月児健診、3才児健診でこのような相談を受けることがあります。

私も同じように感じたことがあります。長女に絵本を読んでいたときのこと、絵本を見ながら一緒に言葉を聞いてほしいのに、娘は次々に出てくる動物に興味があるのか、どんどんページをめくるという状態でした。

どうしたら集中して聞いてくれるのかな?と思いながらも長女のペースで絵本をペラペラめくったりしながら、時には絵を指さしながら楽しみました。すると、少しずつではありますが、絵本を一緒に楽しむ時間が長くなってきました。

そして、ペラペラと速いスピードで見ることが多かったのに、時々止まった場面で絵本の言葉を読んでみると、覚えていることもありました。
こちらが見ていない、聞いていないと思っていても、子どもは覚えているものなんですね。

絵本に触れる子どもの様子を観察してみましょう

話を戻しますが、健診の際に相談があった場合、診察室や待合スペースの子どもの様子を拝見します。

すると、子ども自身のペースでペラペラとページをめくりながら絵本を見ています。時には後ろのページを見て、また前のページを見てというように行き来していることもあります。子どもたちの視線をみると、素早くページをめくりながらも、好きな色の好きな動物の絵を目で追っています。

ママやパパの思ったとおりのペースや反応で絵本の読み聞かせができないことで、いらいらすることがあるかもしれませんね。しかし、絵本に触れる子どもの様子を観察してみましょう。ママやパパの思うようなペースとは違うかもしれませんが、短い時間で落ち着きないように見えても、少しは見ていたり、指先を使ってページをめくったりと子どもなりに楽しんでいます。

まずは、子どものペースに合わせて短い時間でもいいので、少しずつ絵本を楽しんでみてはいかがでしょうか。また、絵本の種類については、子どもが好むものを選ぶことをおすすめします。

というのも、わが家の次男は図書館が大好きで新型コロナ流行前にはよく通っていましたが、せっかく図書館に行ったにもかかわらず、自宅にある本や、以前も読んだことのある絵本ばかり読んでいたことがあります。

私としては、もう少し興味の幅を広げてほしいと欲がでてしまい、ほかの本を開いたり、借りたりするのですが、結局読むのは大好きな絵本ばかり。

そこでまずは次男の好きな本を繰り返し、息子の望むペースで読むことにしました。そうやって子どものペースに合わせるうちに、一緒に絵本を楽しめるようになっていきます。


文・監修/藤井明子先生 構成/ひよこクラブ編集部

今回は、絵本の読み聞かせをするときに気をつけたいことについてお話ししましたが、子どものペースに親が少しだけ合わせるというのは、絵本に限った話ではないと思っています。

私はまだ子育て歴13年ではありますが、最近感じるのは「子“育ち”」を待つ大切さです。「子“育て”」は親やまわりの大人たちが主体的にするものですが、時には子どもたちが主体的に成長していく「子“育ち”」を、まわりの大人たちがあたたかく見守る時間があってもいいのかなと思っています。

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