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「あなたは一人じゃない」地域みんなで子どもを育てる~渋谷区子育てネウボラスタート~

コロナ禍で産後うつを抱えるママや女性の自殺者が増加しているといわれ、子育て世代のメンタルヘルス支援が重要視されています。そのような状況の中、渋谷区の新たな子育てシステム「渋谷区子育てネウボラ」の取り組みの1つとして、新たな施設「渋谷区神南ネウボラ子育て支援センター 通称:co(コ)しぶや」がオープンします。渋谷区子ども家庭支援センター所長 下村孝子さんと、施設を運営するまちの研究所 岡庭希さんに話を聞きました。

子どもが安心して過ごせる場所を。新・支援センターがオープン

子どもが体と頭を使って遊べるモッキンガム

「渋谷区子育てネウボラ」は、フィンランドの子育て支援「ネウボラ」を参考にした取り組み。妊娠期から子どもが18才になるまで、保健師が中心となり子育て家庭を切れ目なくサポートするシステムです。

渋谷区子ども家庭支援センター所長 下村孝子さんによると「すべての子育て世帯に担当保健師がいて支援の窓口となり、妊婦さんやママの不安や悩みを早期に聞き取ることで、産後うつなどの問題の早期解決をめざします」とのことです。
また、取り組みの一つとして、2021年8月2日には、区の子育て支援の基幹施設がオープン。中央保健相談所、子ども家庭支援センター、子ども発達相談センターなど、子育てに関する相談が1カ所でできるようになりました。

注目は、この施設の2〜3階に入る「coしぶや」です。渋谷区の調査で区民から多く寄せられた「家庭や学校以外で子どもが安心して過ごせる場所がほしい」という要望にこたえるべく、さまざまな工夫がされています。空間づくりを担当したまちの研究所 岡庭さんによると、利用者が安心・安全に過ごせることに加えて「わけない豊かさ」と「100の言葉、100の出会い」というキーワードを大事にしたそうです。

「コロナ禍で、人と人とのつながりの尊さをあらためて感じています。その中で『わけない豊かさ』とは、子どもと大人、暮らしと社会、先生と生徒、などを分けることなく、みんなで一緒に考えることで生まれる豊かさを大事にしたいという考えです。また『100の言葉、100の出会い』は、私たちは話す言葉だけでなく、音楽や絵画も含めさまざまな表現言語を持っていて、それでつながることができるということ。

『coしぶや』で、子どもも大人もさまざまな人やものごとと出会い、五感を使って体験したり、自分を表現する言語や手法に出会ったりすることで、より豊かな人生をはぐくめる場にしてほしいと考えています」(岡庭さん)

さまざまな出会いから、自由に表現する力を育てたい

coしぶやのフロアイメージイラスト

木のぬくもりを感じ明るい空間が広がる「coしぶや」。設計やデザインには良品計画もパートナーとしてかかわっているのだそうです。各階の特徴や過ごし方について、詳しく聞きました。

1階 エントランス・大階段

「1階の入り口から2階に続く大階段には、児童書だけでなく、アートブックや写真集なども楽しめる本棚を設置します。大階段に座りながら、子どもたちの作品をおさめた映像を眺められるようなしくみも作る予定です」(岡庭さん)

2階 プレイグラウンド・アトリエ・カフェ

2階アトリエの奥にはカフェスペースが

大階段を登った2階の右手には、アトリエとプレイグラウンドがあります。プレイグラウンドの「モッキンガム」という木製遊具では体を動かして遊ぶことができ、アトリエは自由に創作活動を楽しめるそうです。

「アトリエでは、『今日は塗り絵をやろう』などと課題を与えるのではなく、用意してあるさまざまな材料で子どもたちが直感的に遊べるような環境づくりをします。工業製品の廃材や、画材、土粘土などの素材で子どもたちが遊び始めたら、よりその活動が深まるようにアトリエリスタというスタッフが手助けをします」(岡庭さん)

また、2階アトリエの奥には、具沢山なみそ汁を中心に、和食メニューがそろうカフェスペースが。
「子育て世代に限らず、地域の方や多世代で過ごせる場所です。生産者さんとの出会いや、“みそづくり”など食育にもつながるような企画も行う予定です」(岡庭さん)

3階 子育てひろば・相談室・一時保育

はいはい期の赤ちゃんも過ごしやすい子育てひろば

3階は、小さな赤ちゃんも大人もゆったりと過ごせる子育てひろばがあるほか、子育て相談室、区の短期緊急保育にも対応する施設となっています。

子育てが希望とともにある社会を作るために

渋谷区子育てネウボラの外観

2021年7月現在、渋谷区にある6カ所の子育て支援施設は、コロナ禍で予約制の利用となっていました。そんな中「区民だけでなく区外のママたちからも、“もっと子育て施設を利用したい”という声が届いている」と下村さんは言います。

「コロナ禍だからこそ多くの人が、人と触れ合いたい、気軽におしゃべりしたい、ちょっとした悩みを打ち明けたいと望んでいると痛切に感じます。オープン後には徹底した感染症対策を行い、安全に利用できるよう配慮しますので、ぜひ多くの人に訪れてほしいです」(下村さん)

全国的にも子育て世帯を支援する「子育て世代包括支援センター」設置の取り組みは広がっていますが、大型遊具やカフェがあるような大規模な子育て支援施設はこれまでなかったそうです。

「『coしぶや』での取り組みがさきがけとなり、ほかの地域にもぜひ参考にしてもらえるように盛り上げていきたいです。人との出会いや交流を通して子育て世帯を支え、希望を持って子育てできる社会にしていきたいと考えています」(岡庭さん)

お話・監修・写真提供/渋谷区子ども家庭支援センター所長 下村孝子さん、まちの研究所 岡庭希さん 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

coしぶやのように、子どもと過ごしやすく子育ての相談もしやすい施設は、ママやパパにとって心強い味方です。もし子育てに不安や悩みを感じたら、ぜひ自治体の子育て支援制度などで相談を。私たちひとり1人が困りごとを発信することが、子育てしやすい社会にする第一歩になるのではないでしょうか。

施設情報

【住所】東京都渋谷区宇田川町5-6
●渋谷区子育てネウボラ
電話/0120-135-415
●coしぶや
電話/0120-978-310
●開館時間/9時〜17時
(月曜日〜金曜日/日曜日)
火曜日午後は、子育てひろば・アトリエ・プレイグラウンドはお休み

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