いまどきの子どもの自転車事情って?【御手洗直子のコマダム日記】
今回は直子と自転車の訓練のお話。大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#77
練習時間が短い
私(40代)が子どもの頃に乗る幼児用自転車といえば主に三輪車であった。三輪車から補助輪付き二輪自転車に乗り、そこから補助輪を外して自転車に乗る練習をしていた。私はおそらく2~3週間は練習していた気がする。車体を親に支えてもらい、『手を離さないでね!離さないでね!(すでに離している)』という親の裏切りを経て何度も転びながら練習していたし、おそらく同年代の子はみんなそんな感じで自転車の練習をしていたような気がする。
それが現代、幼児用自転車に変わり台頭し始めたのが、ストライダーをはじめとする足で地面を蹴るタイプのキックバイクである。我が家もストライダーというものが流行っているらしいというのを聞き、むすめが3歳を過ぎたころ買ってみた。乗り始めてしばらくはハンドル操作が難しかったようだが、練習すると地面を蹴た勢いのまま足を浮かせてバランスをとり、上手にハンドルを使って乗りこなすようになっていった。
さて、そんなむすめが5歳になり誕生日プレゼントに補助輪無し2輪自転車を買ったのだが一日で乗れるようになってびっくりした。
練習時間ものの20分である。
ストライダー世代は早いと聞いていたが爆速であった。すごい。念のため練習期間は補助輪付けた方がいいですかね?と自転車屋のあんちゃんに聞いたのだが、『ストライダーで鍛えたバランス感覚を補助輪頼みのライドに移行させてはならぬ』というお達しにより補助輪無しを買った。結果練習時間は20分であった。自転車屋のあんちゃんは正しい。
2号(次女)もストライダーを乗りこなしていたが、5歳になる前に補助輪無し自転車に乗れるようになった。こちらも練習時間は30分である。すごい。
ここまででストライダーがまるで完璧超人のような紹介をしてしまったが、ストライダーにも弱点はある。座面がやたら固いのである。わからぬ。子供が乗るとそうでもないのであろうか。大人が乗るとサドルが尻に突き刺さりそうなほど固いのである。15kgとかだと大丈夫なのであろうか。
三輪車には三輪車の良さがあったのだが、それを差し置いても二輪車を乗りこなす前提としてのキックバイクのメリットがでかすぎるのであった。(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko
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