離乳食のツライが劇的にラクになる!常備必須な“調理&保存がラク食材”リスト【管理栄養士】
こまかく刻んだり、皮をむいたり、すりつぶしたり…と、大人用のごはんよりも調理に手間がかかる離乳食。月齢が上がり、離乳食の時期が進むと、食事の回数が増え、食べさせられる食材の種類も増えるなど、より時間がかかります。
そんな大変な離乳食作りをラクにする方法のひとつに、下ごしらえの手間が省けたり、保存しやすかったりなどのメリットがある食材を使うという方法が。
今回は、離乳食の時期から安心して食べさせられる食材の中でも、保存や調理が簡単な食材を、管理栄養士の松尾みゆき先生に教えてもらいました。
カット済みで使いやすい“冷凍食材”
冷凍野菜の栄養は、ゆでた食材とほぼ変わらず、食材のカットなどの下処理の手間が省けるので便利です。冷凍ひき肉は、パラパラの状態で冷凍されているので、少量だけ使いたい離乳食ではとくに重宝します。
離乳食の時期別、おすすめ冷凍食材を紹介
【離乳初期・5~6カ月ごろ】
かぼちゃ/ブロッコリー/ほうれん草/小松菜/枝豆(味つけなし)/しらす干し
【離乳中期・7~8カ月ごろ】
里いも/ミックスベジタブル/オクラ/さやいんげん/コーン/鶏ひき肉
【離乳後期・9~11カ月ごろ】
豚ひき肉/牛ひき肉
常温保存OKで常備しやすい“缶詰”
常温保存ができて、賞味期限が長いのが特徴。買い物に行けないときなど、ストックしておくと役立ちます。調理にも使いやすい食材です。
離乳食の時期別、おすすめ缶詰食材を紹介
【離乳初期・5~6カ月ごろ】
コーン缶/トマト缶/大豆缶*
【離乳中期・7~8カ月ごろ】
ツナ缶(水煮)*/鮭缶(水煮)*/鶏ささ身肉缶*
【離乳後期・9~11カ月ごろ】
さば缶(水煮)/かに缶*/ミックスビーンズ缶/帆立て貝缶
※トマト缶はビスフェノールA摂取を避けるためなるべく国産のものを使い、毎日の使用は避ける。
長期間の常温保存ができる“乾物”
缶詰と同様に、長期間の常温保存がOKな食材。麩(ふ)や高野豆腐の中には、水で一度もどす必要がなく、汁ものや煮ものにそのまま入れられるものも売られています。
離乳食の時期別、おすすめ乾物食材を紹介
【離乳初期・5~6カ月ごろ】
麩/きな粉
【離乳中期・7~8カ月ごろ】
高野豆腐/削り節/焼きのり/わかめ*/とろろ昆布*
【離乳後期・9~11カ月ごろ】
ひじき/切り干し大根
【離乳完了期・1才~1才6カ月ごろ~】
干ししいたけ/きくらげ
皮・骨の処理がいらない“刺し身”
魚の切り身を調理しようとすると、皮や骨を取り除くのが大変。刺し身なら皮・骨ともに処理済みなので、そのまま調理できます。1切れ約10gなので、分量がわかりやすい点も使いやすいポイントです。
離乳食の時期別、おすすめ食材を紹介
【離乳初期・5~6カ月ごろ】
鯛/ひらめ
【離乳中期・7~8カ月ごろ】
トラウトサーモン/かつお*
/ぶり*/まぐろ*
※刺し身を生食させていい目安は3才以降から。それまでは必ず加熱調理をしてください。
簡単に1品増やせる!“加熱なしでOK食材”
離乳食は、基本的には加熱をして食べさせるのが基本ですが、中には加熱不要な食材もあります。加熱のひと手間がいらないので、いつもの献立に1品たして、手軽に栄養をプラスして。
離乳食の時期別、おすすめ食材を紹介
【離乳初期・5~6カ月ごろ】
プレーンヨーグルト/しらす干し(塩抜き後)/バナナ/りんご
※りんごは、果実のかけらが残っていないことを確認して与えましょう
【離乳中期・7~8カ月ごろ】
ひき割り納豆/青のり/粉チーズ/カッテージチーズ
【離乳後期・9~11カ月ごろ】
プロセスチーズ
※食材名の後ろに*のついた食材は、その時期のほかの食材に慣れてから、食べさせてください。
監修/松尾みゆき先生 撮影/福冨ちはる/スタイリング/伊賀瀬 取材・文/ひよこクラブ編集部
料理が苦手な人にとっては、とくに大変な離乳食作り。今回紹介したような市販の便利食材を積極的に活用して、今の時期を乗りきってくださいね。
参考/『ひよこクラブ』2021年10月号「離乳食の“ツライ”が“ラク”になる!料理のプロ&先輩ママが伝授 究極のアイデア大集合」
松尾みゆき先生(松尾みゆき)
PROFILE
管理栄養士・料理研究家。食全般のコーディネーターとして書籍や雑誌、テレビ、Web、広告、企業のアドバイザーなどを中心に活躍中。子どもが食べやすく、かつ、簡単に作れる離乳食レシピが人気。女の子と男の子、2児のママ。