”甘えっ子”と”自立”の間を揺れ動く3歳。 自分でできる!という「自信」を育もう
できることも増えてきて、成長著しい3歳のとき。甘えっ子だった2歳のときに比べて「成長したな」と実感するママやパパも多いのではないでしょうか。
でも、実は3歳のときというのはまだ「甘えっ子」と「自立」の間を揺れ動いているのです。できることをできない、と言ってみたり、おうちの人の前以外では急におとなしくなったり、友だちと上手に遊べなくなったり……ということもあります。
まだまだ上手にできないことも多くあるので、甘えることや、おうちの人が先回りしてやってしまう場合もあるでしょう。でも、そんな揺れ動く3歳の今の時期だからこそ、「自信」を育むことで更なる成長が見られるようになりますよ。
3歳の「自信」は育むといいことがたくさん!
すでに保育園に通っていたり、これから入園の人やプレ保育が始まるなど、おうちの人と離れて過ごすことが多くなる時期です。
ただ、この1年はコロナ禍で外出がしづらいことに加えて、友だちとの交流が減ってしまったりと、大きな環境の変化がありますが、そんな中でも、「自信」を育んであげることはできます。
自信を育むと、身の回りのことができるようになるだけではなく、どんな環境であっても、自分で楽しいことを見つけたり、新しいことにも積極的にチャレンジできたり、笑顔で自分らしく過ごせるようになるのです。
さらに、成長を重ねても新しいことや難しいことも諦めずに挑戦できるようになります。今後、どんどん環境が変わっていく中で、子どもにプラスな力をつけることができます。
「3歳の自信」を育むために伸ばしたい3つのチカラ
自信を育むためには、いまが伸び盛りの3つのチカラを積極的に伸ばしてあげるようにしましょう。
1. やりとりするチカラ
保育園など、集団生活では自分の気持ちを先生や友だちに伝えられることが必要になってきます。自分の気持ちを言葉にして、自発的に人に伝えられる力を伸ばしてあげましょう。
2. 考えるチカラ
3歳からは、発達的に思考力が高まる時期です。「自分なりに考える」習慣をつけることで、自発的に行動する力につながります。
3. 自分でがんばるチカラ
自分でできることが少しずつ増えてくる3歳の時期。身の回りのことをできるようになるのが自立への第一歩です。最初はサポートが必要であったとしても、少しずつ、手を貸す機会を減らし、自分のことは自分でできるようにしてあげましょう。
3つの力を伸ばす2つのポイント
自信を育むことにつながる、3つのチカラを伸ばすために必要なポイントをチェックしてみましょう。
1.「楽しい!」の中でやってみる。
2歳から3歳のころは、「楽しくないことはやりたくない!」というのが自然な気持ちです。遊びを通して、楽しく「やってみたい」という気持ちで何事もチャレンジさせてあげてください。
2.慌てず、スモールステップで
いきなり大きな目標を立てるとくじけてしまうのは大人も子どもも一緒です。小さな成功体験を積み重ねていくことで、たくさんの達成感を得られるようにしてあげましょう。そうすることで、「もっとやりたい!」の意欲につなげてあげられることができます。
3歳はまだまだ「楽しい」ことが大好きな時期です。いろんなことができるようになってほしい!と考えるママやパパの気持ちとは裏腹に、押し付けてしまうと「やりたい」気持ちを妨げることになります。また、無理な挑戦をさせて「できない」を積み重ねていくと、逆に自信を損ねる可能性があります。
焦らず、ゆっくり、着実に。小さなところから始めて、できることを増やしていって自信を育んでいきましょう。
取材・文/ふくだりょうこ
取材協力/こどもちゃれんじ