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「子どものゲームへの課金、してる?してない?」ママたちの声。トラブルを防ぐアドバイスも

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自宅でタブレットコンピュータでビデオゲームをプレイ少年
Pikusisi-Studio/gettyimages

問題になっているのがゲームの課金。中には、高額な金額を請求されるということもあるようです。そこで、ゲームの課金事情ルールについて、口コミサイト「ウィメンズパーク」のママたちの声を紹介するとともに、課金トラブルを起こさないために気をつけたいことを小学校教諭の景山功一さん、堀川紘子さんに聞きました。

「課金なし家庭」のルール事情

■子どもと課金しないルールを約束
「うちは課金なしルール。課金ありゲームを始める時にその約束をしました。理由は買ったものが、リアルに手元にないからお金を使った実感を持てないから。もちろん理由も子どもに説明しています。一度だけあるゲームの導入時に課金しましたが、それ以降は課金なしでやっています。他のゲームももちろん。今後は、様子を見て、子どもと相談だなと思っています」

■無課金でやる楽しみを伝える!
「バカヤロー!無課金で登り詰めるのが面白いんだろっ。まずは無課金でトップ(上位)目指すんだ!課金はそれからだ!それから考えても遅くない!!と熱く語ります!」

■アプリなどソフトのみ購入はOK
「無課金でやっています。ゲーム内で他人から有料アイテムをもらうのも禁止。文句言いながらも、毎日友だちと普通にゲームできています。うちは、課金は自活するようになるまでダメ、と今のところは言っています。ただし、アプリ自体の購入はOKです。ゲームソフトを購入するのと同じことなので」

■基本NGですが、話し合って購入を検討することも
「子ども自身が、有料アイテムとはどういうものか、課金以外に手にする方法はないのか、そこをきちんと説明できたら検討します。結構ガチなゲーマー家族なので、無課金でもコツコツやれば、レアアイテムを手にできることを把握しています。課金させる理由で親を論破することは不可能かと。課金しなければ手に入らないハードゲームの有料追加コンテンツであれば、話し合って購入するか検討します」

「課金あり家庭」のルール事情

■課金ありです!
「どうせやるなら課金して楽しんじゃおうぜ!という感じです。子どもが直接課金できるわけではないので何に課金するかはわかっているし、金額も把握しているからです。小遣いや手伝いで稼いだお金なのでゲームに課金するなり、本を買うなり好きにしたら?と、思っています。ただし、当たり前だけど使えば無くなるよ、本当に必要か考えて使いなさいと伝えています」

■たまに条件つきで課金もOK
「基本は課金なしで遊んでいますが、たまに条件つきの課金をOKにしています。条件とは、年に何回かある学校外のテストの点数によって、渡したお小遣い内でということ。誕生日に貰ったお小遣いを一部課金に回すのは、本人のお金なのでOK。家庭内でゲームのルールを決めて、お金の大切さも伝えているので、頻繁に課金をお願いされることはないです」


■状況によりけりでOKですかね。
「以前、課金したいということがありました。その時に考慮したのは、息子の性格やそのゲームに対しての本気度でしょうか。これまで基本、課金はしませんでした。ただ、かなり本人も熱を入れてやっているもので、どうしてもこのイベントだけはとか、このアイテムだけはという時のみOK、それも最小限に」

課金トラブルに巻き込まれないための親子のルール作り

課金トラブルにならないようにするために、課金をお願いされた時の親の対応や、ルールづくりについて景山功一さんと堀川紘子さんにアドバイスをもらいました。

「課金なしにしているご家庭でも、オンラインゲームで一緒にプレイしているメンバーがチームを強くしたいために、ポイントを『プレイゼント』するということがあります。オンライン上だとお金のやりとりが見えにくく、『おごる』『おごられる』というやりとりも見えにくくなるため、金銭トラブルが発見しづらいです。
また、おうちの方がクレジットカードなどで買い物していると思います。ゲームやアプリなどをクレジットカードで購入した時のパスワードやクレジット番号を端末に記憶させている場合、購入ボタンを押すだけで子どもも簡単に課金することができるというのも課金トラブルの原因の1つです。

子どもは、クレジットカードの仕組みやお金を使った感覚が持ちにくいことから、気づかない間に高額課金してしまうことがあるようです。
もし、課金したいと子どもにお願いされた場合『なぜ今、自分の家では課金をしてはいけないというルールを決めているのか』について、改めて子どもと話し合うよい機会だと思います。学年が上がって課金してもよいというお考えがあるご家庭では、『今、課金はダメだけど、自分でお金の管理や課金したいものの計画がしっかり立てられるようになったら課金も可能にするよ』と、子どもたちに折を見て提案してもよいかもしれません。

ただ、中にはどうしても課金したくなった時に、より大人から『見えにくい』方法で課金したり、自分が課金する代わりに友だちに買ってもらったりということも考えられます。
ママたちのお話にもありましたが、『無課金で進める楽しさを伝える』ことなど、『課金できなくて嫌だ』という思いだけはなく、『無課金だからこそ得られる楽しさや喜び』を伝えることも大切ですね」(景山功一さん、堀川紘子さん)

課金する前の注意ポイント

「子どもたちが『課金』する時に使うお金は、おうちの方が汗水流して手に入れたお金で、『子どもたちが豊かに生活してもらいたい』からおこづかいという形で渡されているものだということを話してほしいと思います。ルールを決めたら守れるようにサポートする、守れなかった時には原因をさぐり、どのように解決するかを話し合うということが大切です。

また、課金に限らず、『管理する力』の育成が大事です。お金についても、計画、実行、振り返りをすることで管理する力を育むことができます。特に、ゲームにおける課金の場合、お金を扱っている感覚が鈍る傾向にあるので、おつかいをしたり、限られたお金でお買い物をしたりと、実生活の中で金銭感覚を磨くことも大切です」

お金の使い道を見える化

課金したいものの計画を子ども自身に決めさせ、お金の管理をおこづかい帳を活用しお金の使いみちを『見える化』する。

ペアレンタルコントロールの設定

ゲーム機やスマートフォンにペアレンタルコントロールを設定。無料ゲームとあっても、プレイする中で課金を要求されることがあることを伝えましょう。

パスワードやIDは他の人には伝えない

伝えてしまうとアカウントが乗っ取られることがあるので、そんな時は隠さずにすぐに大人に相談する。子どもだけで判断させないようにしましょう。

課金する時の注意ポイント

●購入ボタンをクリックする前に、必ず保護者に相談するように約束を。
●保護者が子どもの課金状況をしっかり把握。
●クレジットカードではなく、プリペイド式のカードを利用する。

困った時は専門のサイトや公的機関に相談を

「困った時には、公的機関に相談することもおすすめです。もしトラブルにあった時には、消費者ホットライン『188』や消費生活センターに連絡しましょう。消費者庁のサイトでは、オンラインゲームトラブルについての対策なども紹介されています。また、『ネット社会の歩き方』のサイトでは、ネットトラブルなどについてわかりやすく紹介した動画やSNSやネットショッピングを疑似体験できるサイトがあります。保護者向けに開発したトラブルの紹介と対処についてまとめたコミック風の読み物もあります。参考にしてみてはいかがでしょう」

●「ネット社会の歩き方」

●インターネット消費者トラブル防止キャンペーン(消費者庁)

●消費者ホットライン「188」

クリックすれば簡単に購入できてしまう便利さが、トラブルになってしまってしまうこともあるのですね。子どもの前での操作など大人も注意が必要です。

(文・酒井範子)


※文中のコメントは口コミサイト「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

景山功一さん

教師歴22年。L D等通級指導教室担当。子どもや保護者の悩みにターゲットをあてた、「どうすればできるか」「自信ややる気につながるか」を追求している。

堀川紘子さん

教師歴10年。特別支援教育デザイン研究会・委員。情報モラル教育の研究が専門。「ネット社会の歩き方」の教材開発やテキスト作成,実践発表などを行なっている。

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