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保育士とシッターの違いは?人見知りの子どもへの接し方は?現役ベビーシッター漫画家さいお なおさんにインタビュー

更新

保育士とシッターの違いは?現役ベビーシッター漫画家さいお なおさんにインタビュー【前編】

ベビーシッターで漫画家のさいお なおさん。保育園で勤務後、独立をし、ベビーシッターとして活動をしています。1年で約350回以上シッティングを行い、様々なご家庭や子どもたちと関わる中で、見たもの、感じたことを漫画に描いています。

2回に分けてお送りするインタビュー、今回は、さいおさんが保育士からベビーシッターへ転身したきっかけ、ベビーシッターのお仕事内容についてお話をお伺いしました。



■プロフィール /さいお なおさん
ベビーシッター、漫画家。保育園で3年勤務後、独立し、現在ベビーシッター・漫画家として活動中。シッターとして働く傍ら、毎日の日常や出来事を描いた漫画をTwitter(@saionao_)、ブログ「おとなりのシッターさん」にて発信している。

「ベビーシッター」を題材にマンガを描いたきっかけは?

さいお なおさん

――シッター漫画を描き始めたきっかけを教えてください。

「ベビーシッターに転職をしたのは、コロナ禍の到来と同時期でした。 一時期は仕事も減り、かなり時間に余裕が出来てしまって、「何かやることはないか」と考えていたのですが…。そういえば学生時代、絵を描くのは好きだったな…と思い立ちました。ベビーシッターで漫画を描いている人はあまりおらず、描いてみたら面白いのでは?と。
はじめは漫画技術も未熟で、読んでくれる人もずっと少なかったですが、それでも「面白い」と励ましてくれる方もいたので、下手っぴながらも描き続けていました。」

保育士からベビーシッターへの転職

――なぜ保育士になったのでしょうか?

「子どもの頃から小さい子のお世話をするのが好きでした。年長さんのときには年少さんのお友達、小学6年生のときには1年生のお友達がいるという、お世話好きで、とにかく小さい子と遊ぶのが好きだった記憶があります。
当時の将来の夢は「保育園の先生」や「パン屋さん」と言っていたのですが、高校生の進路決めで保育科の大学に進むことに決めました。大学を卒業して、そのまま保育園に就職しました。」

『保育士にとって大事なもの』

保育士時代に教わったもの
<保育士時代に教わったもの。>


――そこからベビーシッターに転職をしたのはなぜでしょうか。

「私が集団保育に馴染めなかったからだと思います。保育園だと、保育士一人あたりに見る子どもの人数が多いため、行事の準備や日々の雑務に追われ、納得のいく関わり方ができませんでした。

もちろん、集団保育が合っている保育士さんもいらっしゃると思います。保育が疎かになっていたという訳ではなく、私自身が「一人ひとりのことをちゃんと考えて、適した答えを出したい」と考えていたため、集団だとどうしても叶えられないことがありました。

そんな自分の気持ちに気付き始めた頃にベビーシッターを知り、試しに働いてみたら「たぶんこっちの方が合ってるんだろうな」と感じ、転職をしました。」

『保育園でやりたかったけど…②』

保育士の仕事に悩む

<保育士時代、子どもたちとの接し方について悩んでいたそう。>

ベビーシッターへの転身は大きな決断。 保育士としての学びを生かし、個人で働くということ。

――保育士とベビーシッターの違いを教えてください。

「『集団保育』である保育園に対し、ベビーシッターは一人ひとりの子どもと『1対1』で接することができます。自身が保育場所へ訪問するベビーシッターは、初対面の子どもや保護者が多く、毎日同じ子どもたちと関わるわけではないのも大きな違いに感じます。

『保育士』として働く選択肢はさまざまあると知り、それから転職してみたのは私の中でもとても大きなできごとでした。」


――3年間、保育士として働いた学びはどのように生かせていると感じますか。

「救急救命や避難訓練という危機管理や、子どもの多様性を知られたことなど、園で学べたことは多くあります。
たとえば、個人で救命に関する経験をつける場合、自分で探し、研修に申請する必要があるので、保育園での毎年、または毎月の訓練で繰り返し学べたことはかなり大きいと思います。シッティング中、子どもに万が一があった時にも、個人で対応できるようにしておくことは大切です。

また、園との違いで言うと、集団保育の方が危機管理に敏感になります。どうしても子どもが増えると、その分リスクも大きくなるので、”ヒヤリハット”をはじめとする知識や先輩からの教えは、ベビーシッターをする上でとても役に立ちました。万が一の前に先回りできるのと、保護者にも事前に準備しておいてほしいことを伝えられるので、安全にシッティングもできますし、保護者からも信頼していただけます。

ベビーシッターは個人業になるので、保護者から信頼していただくことは、自分の生活にも直接的に影響します。そういった諸々も含めて、保育園に勤めていたことは良い経験と学びになったと感じています。」

ベビーシッターのお仕事内容って?

『仕事前の戦い(前編)』

シッティング前のヒアリング

<シッティング前のヒアリングはとっても大切!>


――ベビーシッターのお仕事内容について。1日のスケジュールも教えてください。

「平日は、午前中は自由時間。お昼すぎからご依頼先のお迎えに行き、夕食をあげたり、入浴介助。空き時間には遊んだり、絵本を読んだり。必要なときは寝かしつけもして、22時ごろに帰宅をします。」
土日は、朝から家庭へ伺い、お昼から場合によっては夕食までシッティング。1日で2つの家庭に伺う日もあり、1日の予定はその日によって変わりがちです。」

――ベビーシッターの世間のイメージと実際のシッティングの違いはありますか?

「世間で思われるネガティブなイメージは、正直絶対に違うとは言い切れないと思っています。
特にニュースで見る事件。実際そういったことをしてしまうシッターさんもいるので、不安に思うのは当然のことです。
ただ、本当にごく一部のシッターさんが世間に出て目立ってしまっただけで、実際は家庭や子どものことを考え、誠心誠意働いているシッターさんはたくさんいらっしゃいます。

シッター料の面でも、今は補助が出たり、会社の福利厚生に組み込まれている場合もあるので、使い方によってはかなり安く利用できる場合もあります。調べるのは少し面倒なのですが、かなりお得に利用できる場合もあるので、是非検討していただきたいです。ベビーシッター自身に相談をしながら進めても良いかもしれません。

また、ベビーシッターを利用する懸念事項として、「部屋が散らかってて呼びづらい」とお聞きするのですが、シッター側としては全然気にしていません。安全だけ確保して頂けていたら充分です。

家庭が少しでもラクになるようにという想いでいるので、あまり「掃除しなきゃ」と無理に思い詰めてしまうのは、シッターとしても本意ではないのです。」

「初めまして」が常なベビーシッター。人見知りの子にはどうやって接している?

『殻にこもっている小学生①』

ベビーシッターと人見知り

<「人見知り」の子どもに出会った時には…>


――初対面の子、人見知りの子と打ち解けるコツはありますか?

「緊張している雰囲気を察知されないようにすることです!大人もそうですが、子どももリラックスしている人に好意を抱いてくれやすいです。
子どもが人見知りで泣いていたり嫌がっていると、どうしても大人自身も緊張してしまったり、大丈夫かな?というピリッとした感情が生まれてしまいます。子どもは本当に敏感で、少しの所作でもその人が緊張しているのか、リラックスしているのか、簡単に見抜いてしまうんです。

「大丈夫だよ!ほらね!見て見て、面白い?」のように無理に距離を詰めようとしてしまうと、むしろ嫌がられるみたいな…。こちらの焦った感情も読み取られていると思います。

そんな時は、「あらら、ごめんね〜、突然知らない人が来てちょっとびっくりしちゃったよね〜。私はこの玩具で遊んでるから!気が向いたら来て!」くらいのテンションで、玩具を触るフリをしています。興味を示してくれたら、「面白いよねー!」と、少しずつ距離を縮めていきます。

子どもによって慣れるまでの時間は違いますが、とにかく警戒心を助長しないことに注力しています。」

『殻にこもっている小学生⑤』

人見知りをする子ども

<無理に近づくのではなく、様子を見ながら接することを心がけているそう>

働き方を自分でコントロールできるように。 一人ひとりと向き合えるベビーシッター。

『2歳児さんとシッター⑤』

ベビーシッターに人見知りをする子供

<人見知りから始まったシッティング>


――ベビーシッターをしていてよかったと思うことをエピソードと交えてお教えいただけますと嬉しいです。

「いちばん良かったことは「働き方をコントロールできるようになった」ことです。一方で、スケジュールが日によって異なっていたり、お仕事がいきなりキャンセルになってしまうなどリスクもありますが、それを乗り越える度に鍛えられています。リスクや責任はありますが、何より自由なのが自分には合っていると感じます。

もちろん辛い時もあるのですが、保育園よりも家庭と密接に関わる分、直接感謝して頂ける機会が多くなりました。「しんどいな」と思っても、感謝をして頂けると、もっと工夫しようという気持ちになれます。子どもたちに「また来てね!」と言ってもらえるのも、日々の活力になっています。」

『2歳児さんとシッター⑤(続き)』

ベビーシッターの仕事

<少しずつ歩み寄った結果、遊びにも誘ってくれるように!>

保育園での様々な経験を生かし、ベビーシッターとして働くさいおさん。保育園の良さはもちろんありますが、自分の“想い”や“働き方”を考えた結果、ベビーシッターという職業に行き着くことができたそう。

一人ひとりのご家庭や子どもたちと密接に変わるベビーシッターという仕事は、責任があるとともにやりがいや嬉しさ、楽しさも大きいということをさいおさんの漫画や今回のインタビューから感じることができました。

【後編】≪どうする?子どものイヤイヤ期 今すぐ実践できるコツを伝授!現役ベビーシッター漫画家さいお なおさんにインタビュー≫では、人見知りの子どもやイヤイヤ期の対処法、さいおさんが子どもたちと接する際に意識をしていることについて教えていただきました。
(文・清川優美)


※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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