「困る」と言えず、ママ友の子の作品をもらい続け…どうしたらいい?【子育てアドバイザーに聞く】
口コミサイト「ウィメンズパーク」に「お子さん(小6)の手作り品をいただき、戸惑っています」という声が届きました。苦笑いのママ達の反応と、子育てアドバイザーの長島さんに聞きました。
「いただいても困る」とは言えず、2年間受け取り続けて
投稿主さんは小6の母です。困っている相手は長年親子で仲良くしているAさんです。
「Aさんは朗らかで愚痴も悪口も言わない良い人です。ただ夫やお姑さんから『とろい』『鈍感』と、よく怒られるそうで、いわゆる天然です。でも私は、それは良い面でもあると思っています。
2年ほど前から、Aさんのお子さんが作った未完成品をいただくようになりました。布にステッチを練習したものやホウキのような三つ編みしたものとか、これまでに4作品。こう言ってはなんですがヘンテコなものばかりで、正直困っています。
実は数年前まではお土産を渡し合う仲でした。私は実家からの頂き物が多いこともあり、私が4渡したらAさん1、という感じ。ちなみにいただく物は安物でした(本人がぽろっと言いました)。
私はあげることは好きなので気にしませんが、ある時から私が一方的に渡すようになり、かえって迷惑になるかもとやめました。お子さんの作品をいただくようになったのは、その頃からです。
『是非もらって』と、悪意はないだけに対処に困っています」
読んだ全員が思ったのは「捨てる一択」
「他人にはゴミでしかない」という辛口もあるなか、断り方を伝授します。
「『今、うちの子の作品を整理している最中なの。お気持ちだけ受け取るね』と、全部返します」
「『飾るスペースが限られていて、我が子の作品で埋まってて。いただいても飾れないから遠慮する。ぜひ自宅で飾ってあげて』と、絶対に受け取りません」
「投稿主さんも同じように、お子さんの未完成作品を差し上げては。 『いつも頂いてばかりだから』と。
私の高校時代の友人が同じタイプで、誕生日に手作りのしょうもない物を渡してきました。なので同じようにやり返したら変な顔してました(笑)
またお土産をもらいたい為の作品渡しでしょう。迷惑だって、教えてあげるのも優しさですよ」
「みなさん、ありがとうございます。私なら迷惑とわかるので絶対にしない行為ですが、Aさんが当たり前のように渡してきて『あれ? 私が変なの?』という感覚になっていました。
ママ友のお子さんはとても良い子で小さい頃から知っているだけに、どうしても捨てられませんでした。返すのも失礼かなと。
今後はがんばって断ります。そしてこれまで頂いた物は、お子さんが成人したらお返ししようと思います」
と、投稿主さんは〆ました。
「何度も念押しして、次は受け取れない、と意思表示」と、専門家
「相手にとっては大切なものでも、受け取る側は困惑する」という贈り物は、ママ友にも限らず親戚や義実家関係でもよくあります。そういう場合の対処方法を、2人の母であり子育てアドバイザーの長島ともこさんに聞きました。
「ママ友からのいただきもの。お茶やお菓子ならいざ知らず、お子さんの手作り品、しかも未完成品となると、受け取る瞬間にえ?と、対応に困ってしまいますよね。
そのママはもともと“天然”で、悪気はないことがわかるだけに、相談者さんが『正直困る』という気持ちも良くわかります。
『お気持ちだけ受け取るね』などと言って受け取ることをお断りするのも、確かにひとつの方法です。
しかし善意で贈った物をその場で返されたら、Aさんはもしかしたら、ちょっと悲しく思うかもしれません。
次に同様の機会がやってきたら、
『えっ? ◯◯ちゃん(Aさんのお子さん)が一生懸命作ったものをいただいちゃって本当にいいの?』
『この作品、私にあげるってちゃんと◯◯ちゃんに伝えた? 本当にいただいて大丈夫なの?』
など、『Aさんのお子さんが作ったものだから、お子さんのためにもAさんが保管したほうがいいのでは?』といったニュアンスで、本当に受け取っていいものかどうかを確認してみてはいかがでしょう。
それでも『いいのよ、受け取って』と言ってきたら、
『ありがとう。でも◯◯ゃんが一生懸命作ったものをいただくのは申し訳ないから、これで最後にしましょう』など、受け取りつつも暗に『次からは受け取りません』と意思表示することをおすすめします。
お子さんも、Aさんのお子さんも、もうすぐ中学生。
中学生になると、子どもの環境はがらりと変わります。親同士で会う機会も自然と減り、贈り物を受けとるようなシチュエーションにはなりにくくなるでしょう」
長島ともこ
フリーライター、エディター、認定子育てアドバイザー。教育、育児、妊娠&出産を中心に幅広い分野で取材、執筆、企画ディレクション等を行う。PTA活動にも数多く携わり、その経験をもとに、書籍『PTA広報誌づくりがウソのように楽しくラクになる本』『卒対を楽しくラクに乗り切る本』(厚有出版)を出版。All About子育て・PTA情報ガイド。大学生と中学生の母。
https://www.tomokonagashima.com/
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」の投稿を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。