料理下手は母親の影響? 料理上手になりたいママたち
「ママは料理ができて当たりまえ」という世間一般のイメージに反して、料理がうまくできないと悩むママも少なくありません。そんな"料理苦手ママ"たちから聞こえてくるのが、「母親が料理下手だったから自分も下手」という声。もちろんそれだけが理由とは言えませんが、家庭の味はその人の味覚やセンスを大きく左右するもの。「長年当たりまえだと思っていた味や調理方法が他人とズレていた...」と衝撃を受けたママたちが、料理上手になるために行った涙ぐましい努力をご紹介します。母親の料理下手エピソードもあわせてどうぞ!
母の料理センスは自分に影響する?
「料理下手なのは、母親に似たから」という声があるいっぽうで、「料理上手な母だけど、自分は下手...」という意見も挙がっています。料理センスは影響するもの? しないもの?
結婚してから苦労しました
私の母が料理下手です。だから、いつも同じような料理ばかりでした。よその家庭では、母から子へお雑煮のつくり方を受け継ぐみたいな話も聞くけど、わが家はそういうのはナシ。私も結婚してから苦労しましたが、レシピを見ながらがんばりました。麻婆豆腐が家でつくれると知ってびっくり! 今でも料理下手な私ですが、なんとかやっています。
料理下手な母が反面教師に
母が下手というか食に興味がなく、かなり適当でした。小学生のとき、お弁当のおかずが半分黒豆(パックの)、半分が炒り卵(しかもしょっぱい)、ごはんにふりかけすらない...なんてことも。それ以来自分でつくるようになりました。それがだんだん楽しくなり、高校生くらいになると、2人の妹たちも私に「お弁当つくって~」と言うようになり、喜んでくれるとうれしくて。そんな家庭環境がきっかけで、現在は管理栄養士です!
食への好奇心があるかないか
母親がド下手です。さらにメニューセンスも皆無で要領も最悪。ですが、私も弟もふつうに料理をつくれます。料理センスがない人や下手な人を見ていると、食への興味がないように思います。逆に、下手でも好奇心や探求心が芽生えると上達も早いですし、センスも伸びます。だからセンスが似るとは言えないと思います。
母は上手なのに私は...
私の母は料理上手で、夫も子どもたちも母のごはんはおいしいと言います。しか~し、私は料理下手。センスが母に似るなら、料理上手になっているはず...。
料理下手の家庭で育ったママたちのトホホ体験談
ひとえに料理下手と言っても程度はさまざま。ママたちが考える「料理下手」の定義とは? 実際に料理下手な母を持つママたちが体験した、驚きの食事エピソードを教えてもらいました!
家にみりんと砂糖がなかった
土曜日はそば、日曜日はカレーなど、メニューは毎週同じようなものでした。味つけに関しては、火がとおっていない野菜炒めにだしのもとをたっぷりかけたもの。ドレッシングなどはなく、サラダにはしょう油と酢だけ、マヨネーズだけなど。今思えば実家にみりんと砂糖がありませんでした。朝ごはんはいつも同じメニューでパンと卵焼き。父は激務で外食もめったに行けませんでした。
家事全般がダメな母でした...
夕飯は、なすを輪切りにして焼きソースをかけただけのものや、木綿豆腐をフライパンで焼いただけのもの。自分がパートに行く日の昼食はスーパーの試食ですませる、みたいな感じでした。いわゆる「片づけられない女性」でもありましたので、家事全般的にダメでした。
なんでもしょう油頼み
母は料理が下手というより手抜きでした。煮ものでも味つけはしょう油と酒のみで、味の薄い煮ものがよく出てきました。味が薄いと文句を言うと「しょう油かけといて!」って感じで、なんでもしょう油に頼っていました...。
料理下手を克服した方法・実践したこと
料理下手を乗り越えた先輩ママたちに、気をつけていたことや、「これで改善された!」というおすすめの方法を伝授してもらいました。今お困りのママたちはぜひ参考に!
とにかく経験あるのみ
母が料理下手で、夫と結婚したころはまったくと言っていいほど料理ができませんでした。でも妊娠して会社を辞めたあと、「これではいけない!」と一念発起! 超簡単レシピ本を買ってきて、片っぱしからつくりまくりました。当初は調味料の味すらよくわからなかったのですが、それから10年、今ではレシピを見ればだいたいの味が想像できます。
とにかくレシピに忠実に
実家にはみりん・砂糖・料理酒、小麦粉も片栗粉もありません。壊れかけの炊飯器でご飯さえ激マズの家庭で育ちました。舌も育っていないに違いないので、目分量とかありえません。だから、おかずでもお菓子をつくる並みにレシピ本どおりに分量をきっちり計ってつくります。おかげで夫からはおいしいと言われることが多いのですが、私が料理上手だからというわけではありません。すべてはレシピのおかげ。
まず基礎を身につける
料理上手になりたいなら、習いに行くか料理の基礎がわかる本を買って(もしくは図書館で借りて)、基礎からしっかりていねいにやっていけばいいんじゃないかと思います。ごくごくふつうの、肉じゃがのような簡単な料理でも、一度ちゃんとしたレシピを見てていねいにつくると全然違いますよ。
定番料理をおさえておく
結婚したてのころは本屋で料理本をあさり、毎日料理番組を観て勉強しました。基本的な料理(煮もの・汁もの・肉料理・魚料理・炒めものなど)が思いどおりの味、見た目でつくれるようになると、「あれを入れたらいい」「あれとあれを炒めたら」...など、イメージが湧くようになってきます。
家庭の味はその人の味覚やセンスに影響するという声も聞きますが、「母親が料理下手だったけど自分で努力して克服した!」という人も多くいるようです。自分の料理に自信がない人は、レシピどおりにつくったり基本の定番メニューをしっかりおさえておくなど、はじめは冒険しないことが"料理上手"への第一歩なのかもしれませんね。
※文中のコメントは「ウィメンズパーク」からの引用です。
※この記事は「ウィメンズパーク」で過去に公開されたものです。