子どもに料理を教えて…いつの日か母を手伝ってくれたら【御手洗直子のコマダム日記】
今回も幼児の記憶について。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#93
現在の労力は将来への投資
私は32歳で結婚したのだが、それまで台所に立って料理をしたことがほぼ無かった。全然無い。という訳ではなく、みそ汁卵焼き野菜炒めカレーなど、簡単なものは一応作れるが一年に一度作るだろうか…?という頻度で料理をしたことが無かった。
理由としては母が専業主婦であったことに加え、祖母もいたため『狭い台所に成人女性+あまり役に立たない子ども』だと邪魔以外何物でもなく、いたいけな小学生が何かお手伝いしたい!と申し出ても『邪魔だからあっちに行っててくれ』と追い出されていたからなのであった。ウ~ン、大人になってからわかるけど、それはたしかにジャマ。(理解)
そのような状態で育ったせいもあってか、私は料理が大ッッッッッッ嫌いである。料理のほぼ全ての行程が嫌いである。好きなのは後の片付けだけである。料理という行程に入れていただけるのであれば。料理は大ッ嫌いだが、コンビニ弁当や冷食や定期便ほかデリバリーに速攻飽きる人間なので歯を食いしばって料理しているのである。そして料理がますます嫌いになるという負の連鎖の只中にいるのである。おそろしい。
さてそんな負の連鎖を断ち切るため、娘達には料理をさせている。あわよくば将来ごはんを作ってほしい。まあ、そこまでいかなくても私のように料理作るの大嫌いよりは無心またはそれ以上の正の感情を持って料理をできる人になってほしい。
というわけで5才から一緒に料理を初めて、週1作れるかどうかのペースでも3年経つと一人でいろいろできるようになるのである。ウワァアアアありがとうございますゥ~ジャガイモの皮剥くの死ぬほど嫌いなので本当に助かりますゥウウ。事あるごとに褒めちぎっているので長女は料理がわりと好きである。たぶん。お手伝いしてと頼むとウン!と言ってすぐ来てくれる。ア~~このまま一通り料理ができるようになってほしい~~~~金なら払います。もう娘に発注してしまえばいいのでは…。あまり聞かないけど、そういう家は無いのであろうか…。
そんで次女も5才になったので現在はきゅうりを切る所から初めている。後ろから二人羽織のような状態で、一緒にきゅうりを切っている。再度ここからである。めんどくせえ~~~…!!!でも戦力を二倍にするためにがんばるのである。次女はめちゃくちゃ料理が好きなので毎週でもハムきゅうりを作りたいお年頃である。めんどくせえ。でもおかあさんがんばる。将来娘たちにごはんを作ってもらうために。金なら払います。(二度目)
料理と掃除は、嫌いでない方が絶対に人生オトクだよな~~~と思う。しかし私は掃除好きだけど、娘たちは掃除好きの要素がいまだ見られないのであった。う~~~~~ん。二兎を狙いたいけど、一兎しか得ず。(いまのところ)(おわり)
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko