おたくな主婦は荷物が多い…ミニショルダー買ったのに!【御手洗直子のコマダム日記】
今回は主婦の荷物について。一大センセーションを巻き起こした「婚活コミック」著者、御手洗直子さんが結婚して2児の姉妹の母に。あいかわらずのつっこみどころ満載の日々、渾身のひとコママンガ&エッセイでお送りします。「つっこみが止まらないコマダム日記」#96
覚悟無く購入すると使用する事能わず
かわいいカバンを買った。A5サイズがギリギリ入らないくらいのカバンである。オタクがカバンを買う際にチェックするのはまずB5が入るか否か、A4が入るならなお安心というサイズ感なのだが、今回買ったのはA5が入らないのでかなり小さい。いわゆるミニショルダーという分類の物になる。
なぜこんなサイズの物を買ったかというと珍しく実用よりかわいい欲が勝ったからである。かわいい~~~~よし私も小さなバッグで身軽にお出かけできる女子になるぞ♪と意を決して買った。値段も珍しくそこそこおたかい物を買ったのでこいつをメインバッグにして使い倒すのだ~~~~~と思ったのだが、
こいつ、10インチタブレットが入らないのである。
いや、そう。わかってて買った。そうなんだけど。
タブレットが入らないとなると、入るのは携帯、ハンカチ、小さめの財布で終わりなのである。恐怖。これで外へ出ろというのか。
ちなみに私が今持ち歩いているバッグの中身をざっくり書き連ねていくと
・携帯・長財布・ハンカチ×2・10インチタブレット・ティッシュ・ナプキン・車のカギ・のボタン電池・携帯立て・A5サイズの画板と紙・ボールペン・無線キーボード・水(500ml)
という感じである。友達にカバンを預けた際『重”ッ!』と叫ばれるくらいには重い。
これらを普段持ち歩いている女がミニショルダーをメインバッグにしようとかまことに笑止千万なのである。無線キーボードとか長辺が28㎝もある。こいつを持ち歩いて入れば出先でもちょっとした空き時間にカッフェ~~~でちょっとしたお仕事ができるぞ♪と思い込んでいるのである。同じ理由で画板と紙を持ち歩いているが、双方とも使用に至るまでの勝率は1割を切る。自分の能力に夢を見すぎている。やったことないだろ。思い出せ。原稿合宿だ!って言いながら原稿と作業道具を持ち込んで友達とホテルに泊まっておきながら結局何もせずマギー史郎のマジックショーを見て、ただ萌え語りだけして帰ってきたあの日のことを。
という訳でおたかい、かわいいショルダーバッグ。一回も使えていない。まずは10インチタブレットを諦めなくてはならない。
オタクは電子機器が傍に無いと死ぬのだ。(紙でもいいけど紙袋にコミックス20冊を入れて歩いていたガッツが今はもう無い)おわり。
御手洗直子
Profile pixivで大人気。累計閲覧数1100万を誇る爆笑コミックエッセイスト。なんでそんなにネタ満載人生を・・・という謎の人。既刊に「31歳BLマンガ家が婚活するとこうなる」「31歳ゲームプログラマーが婚活するとこうなる」(共に新書館)、「腐女子になると、人生こうなる!~底~」(一迅社)、「つっこみが止まらない育児日記」「さらにつっこみが止まらない育児日記」(ベネッセコーポレーション)など。たまひよのサイトで、数話限定公開中。
御手洗直子twitter:@mitarainaoko