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ママ・パパだってしかりたいわけじゃない。親も子もしんどくならない子育てのコツ

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子どもも大人もしんどくない保育をめざし、SNSで保育や子育てについて発信している保育士・きしもとたかひろさん(34才)。【子どもとのかかわりで僕が気をつけたいこと】のテーマでやさしいタッチのイラストとともに投稿するきしもとさんの気づきが、子育て中のママ・パパからの共感を集めています。きしもとさんに「しんどくならない子育て」のコツについて聞きました。

SNSで保育や子育てについて発信し始めた理由

――以前は学童支援員として働き、現在SNSで子育てや保育について発信しているきしもとさん。保育の世界をめざしたのはなぜですか?

きしもとさん(以下敬称略) 少林寺拳法を教えていた父の道場で、小学校のころから習っていて、中高生まで続ける中で、小学生や幼児に指導するようになりました。その中で、ある保護者に「保育士が向いているんじゃないか」と言われたのをきっかけに、保育士養成学校で学んでみることにしました。その後、保育士ではなく学童保育の道に進んだんです。

――SNSの投稿は、いつから、どのような思いで、どんな人に向けて発信を始められたのでしょうか。

きしもと 僕が発信しているのは、保育の勉強をした人から見れば基本的な内容です。ただ、保育現場ではさまざまな理由ですべてを実現できない現状もあります。日常的に起こる課題や、その向き合い方への僕なりの考えを、友人に話した時に、世界に発信できるツールを試してみたら、とアドバイスされ、2018年末くらいからTwitterを始めてみることにしました。自分のメモのような感じで書いていましたが、伝わりやすいようにイラストも描くようになったら、保育関係者だけでなく、子育て中のママやパパなどたくさんの人に見てもらえるようになりました。

子育てでしんどいのはあなたのせいじゃない、と知ってほしい

――きしもとさんの投稿は「僕が気をつけたいこと」というものが多いです。「子育てで〜すべきこと」や「〜したほうがいい」と言わない理由はありますか。

きしもと 子育ての「これが正解」と言われたら、自分ができていないとしんどいな、って感じると思うんです。本当に困っている時、目の前の正解がほしくなるけど、正解を求めることで逆に追い詰められてしまうこともありますよね。ハウツーはわかりやすいけど、根本的な解決ではなくて枝葉の正解にすぎない気がします。

子育てが初めてでも、何年か経験したとしても、世間一般に「正しい」とされることや、自分が育った環境の「当たり前」のことが、救いではなく追い詰めるものになってしまっている気もしています。だから「僕が気をつけたいことはこうだけれど、あなたはこの通りでなくても大丈夫ですよ」というスタンスで発信しています。それぞれの生活の中での正解を、自分なりに見つけてもらうための軸となる心構えとか、気持ちの持ち方、知識の使い方を知ってもらえたらいいなと思っています。

――正解がわからない子育てに取り組む中で、親が肩の力を少し抜いて子育てを楽しむにはどうしたらいいと考えますか?

きしもと 親も余裕を持って、完璧を求めずに、頼れる場所があったらいいなとは思いますが、親がそうしたほうがいい、とは思いません。完璧を求めている人もいるし、だれかに頼れない性格の人もいると思うからです。
ただもし、今しんどいなら「それはあなたのせいじゃないよ」ということは知ってほしいです。周囲や社会が、完璧を求めないでいいような空気を作ったり、声かけをしたり、頼れる支援の環境を作っていくことが大事だと思います。

子育て本やSNSの情報は、正しい子育てをするというよりは、自分がしんどくならないための材料にしてほしいと思います。

「子どものため」でも無理せず、甘さを持つことも大事

――日常に追われてイライラして怒ってしまう時、ちょっと親の心を落ち着けるような、きしもとさん流の考え方のヒントはありますでしょうか。

きしもと 怒らなくてすむような知識や情報を増やすことは一つの方法です。たとえば、子どもがピーマンが苦手なのは、子どもの舌は大人以上に苦みを感じやすいから、とわかれば、ピーマン以外のもので栄養を与えればいいと思ったり、大きくなったら食べられればいいか、と考えたりできます。知識があるだけで「もう、また残して…ちゃんと食べて!」と怒らずにすみます。

あとは、多少の甘さも持っておくといいかもしれません。金曜日だからおもちゃの片づけはさせなくてもいいか、とか…いつもきちんとしていなくても、たまには散らかっていてもいっか、と。イライラすることを我慢するというよりは、 怒らないために「もーほっとったらええか」と思ってみるというか。また、子どもについ感情的に怒ってしまった時には「ごめん、ちょっと言いすぎたわ」と伝えればいいと思います。親だからといってあまり自分を責めすぎないでほしいですね。

お話/きしもとたかひろさん イラスト/すべて『怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ 子どもも大人もしんどくない子育て』(KADOKAWA)より 取材・文/早川奈緒子、ひよこクラブ編集部

子どもとの生活の中で、自分なりのしんどくない子育ての方法を探るヒントを教えてくれました。親の気持ちにも子どもの気持ちにも寄り添うきしもとさんのアドバイスには、励まされる人も多いのではないでしょうか。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

きしもとたかひろさん

PROFILE
保育士・放課後児童支援員。子どもとのかかわりの中で気づいたことや葛藤(かっとう)していることをマンガにしたり文章にしたりしながら、子どもも大人もしんどくない子育てや保育のあり方を模索しています。Twitterやnote、インスラグラムで、日々の気づきを発信するほか、ライフスタイルマガジンgrape、CHANTOWebでコラムも連載中。近著に『怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ 子どもも大人もしんどくない子育て』(KADOKAWA)がある。

『怒りたくて怒ってるわけちゃうのになぁ 子どもも大人もしんどくない子育て』(KADOKAWA)

学童の支援員(放課後児童支援員)として多くの小学生と時間をともに過ごしてきた著者・きしもとたかひろ。お互いが笑顔で過ごせるために何が必要かを学童支援員仲間や、保護者、何より子どもたちの声を元に考え、専門的な視点と子どもの思いを第一に考えてかかわる実践方法を【子どもとかかわる時に気をつけたいこと】としてマンガにまとめました。

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