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おふざけしたい4才児、子どもの世界がどんどん広がる中、どうする?性教育【ママ泌尿器科医】

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自宅で遊ぶお子様
maroke/gettyimages

ママであり泌尿器科医でもある岡田百合香先生の連載第23回。4才の息子さんに、小さいころから「プライベートゾーンの大切さ」を伝えている岡田先生。でも、最近、保育園でお友だちができて、ちょっと困った事態が発生しているそう…。「お母さんのためのおちんちん講座」ママ泌尿器科医#23です。

4才の長男に初めて保育園で「お友だち」ができました

最近、4才の長男に保育園で友だちができました。「お友だち」というのは、とても便利な言葉で、名前を知らない子や、公園で偶然一緒になった子に対しても、「お友だちにバイバイしようね」「お友だちと順番だよ」と使うなど、普段の子育てで重宝します。

今回息子にできたのは、そういった「お友だち」ではなく、特別な、大人が使うのと同じ意味の「友だち」。保育園で仲がいい子いる?と聞いたときに、真っ先に名前が出て来たり、「今日は〇〇くんと砂場で遊んだ」「保育園バスで〇〇くんと隣に座れた」など、毎日のように話題に登場するようになった〇〇くん。息子は彼のことが大好きで、どうやら彼も息子のことを好きでいてくれている様子。親としてはうれしい限りです。

「お友だち」をまねて、ふざけて家族のプライベートゾーンに触るように

さて、私は息子に、3才ごろから「プライベートゾーン」について、日々の生活の中でコツコツ伝えてきました。そのかいあって、「プライベートゾーンだから隠す」「プライベートゾーンは、自分では触っていいんだよね」と、かなり理解できている4才男児。寝る前や甘えたいときなど、私のおっぱいを触りたがることがあるのですが、そのときも「おっぱい触ってもいい?」とちゃんと確認します(笑)。

ところが、最近、「アチョー」と言って、0才の娘や私のおまたに手を入れるおふざけをするようになりました。驚いて「プライベートゾーンだよ?そんなことしていいんだっけ?」と聞くと、「だって、〇〇くんがやっているんだもん」と大好きなお友だちの名前が登場。

うーむ。これは困った。「〇〇くんはいけないことをしているんだよ」など、お友だちを否定するような発言をすれば、「ママが〇〇くんのことダメって言ってた」と誤ったニュアンスで伝わり、せっかくの友情にヒビが入ってしまうかもしれない。でも、大事なことだからスルーするわけにもいかない。

とりあえず「〇〇くんにもプライベートゾーンのことを教えてあげたら?とっても大事なことだからね」と伝えて、様子を見ています。

家庭だけでなく、保育園・幼稚園でも性教育できる環境作りを!

本当は、保育園で保育士の先生からもプライベートゾーンについて都度都度伝えてもらえるのが理想ですが、性教育に関心のある先生ばかりでもないし、何より先生たちが忙しすぎる!

少し話がそれますが、国の定めた保育士の配置基準は、4才以上の場合、子ども30人に対し、保育士1人です。少なすぎ!!1人を見るのでも大変なのに、30人の幼児を1人の大人がちゃんと見ることなんて不可能でしょう。

ちなみに、4才の場合、イギリスでは子ども8人に保育士1人。スウェーデン、ドイツ、フランスはおおむね13人に1人。子どもあたりの保育士の少なさは、保育の質にも直結します。子どもあたりの保育士を増やし、保育士の労働環境改善をすることで、性教育にさくエネルギーの余裕が出てくるような気がします。

年齢が上がり、集団生活をするようになると、子どもの世界はぐんぐん広がっていきます。子ども同士のやりとりがあふれる保育園・幼稚園は、性教育をする機会の宝庫。家庭での性教育に加えて、保育園・幼稚園でも先生が基本的な内容を知り、意識的に声かけを行うことで、その効果は飛躍的に高まります。

家庭&園、両輪での性教育。この理想を実現するためには、保育園・幼稚園の先生方の労働環境にも目を向ける必要があるのかもしれません。

文・監修/岡田百合香先生 構成/ひよこクラブ編集部

子どもへの性教育の必要性が強調されるようになってきてはいますが、まだまだ多くの家庭には浸透していないのが現実。保育園・幼稚園でもプライベートゾーンの大切さなどについて教えてもらえる機会があれば、よりたくさんの子どもが幼い時期から性教育を受けられますね。次回も子どもの性や、性器、排せつなど、ママ・パパが気になるお話をお届けします!お楽しみに。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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