部屋が片付かない! だって「思い出あるし」「状態がきれいだし」「いつか使うかも」と、悪魔が囁く。片付けがすすむ魔法の言葉を収納スタイリストが教えます。
「たまひよ」WEBユーザーに「捨ててすっきりしたもの、捨てても困らなかったもの、なかなか捨てられないものなど、『捨てる』について、あなたのエピソードを教えてください」と、アンケート。たくさんのコメントが届きました。「妊娠をきっかけにバッサバッサと捨ててスッキリ!」というコメントが寄せられる一方で「なかなか捨てられないんだよなぁ」という、ぼやきもありました。
そこで片付けのプロで収納スタイリスト®の吉川永理子さんに片付けが進むアドバイスを聞きました。
思い出があって捨てられない
「誰かから贈られたモノをひたすら捨てられない私。品物を見ると、すぐに思い出が出てきてしまう」(ちゃあ)
「両親から贈られた今までのプレゼント。幼少期から思春期、現在に至るまで、好みも変わってるしサイズアウトものもありますが、思い出がありなかなか捨てられません」(りゆ)
「出産を前に思い切って服の断捨離をしました!でも学生時代のクラスTシャツや大好きなアイドルのツアーTシャツは捨てられません」(ナミネ)
「幼稚園で働いていた頃の手帳が未だに捨てられません。その手帳を見ると、新人時代からがむしゃらに働いていたことがよみがえるからです。今なら自分の持っていたクラスの保護者の気持ちがわかる。新人時代の自分に教えてあげたい……」(くまこ2020)
吉川さんアドバイス「物がなくなっても思い出は消えない」
「人からの贈り物が手放せない人は、物体自体ではなく『〇〇さんからもらった!』という記憶や思い出が大切なのだということに気づきましょう。
物体自体を捨てたって、その思い出は消えてなくなりません!
記憶がぱっと引き出せるように写真に撮ったり、データにして保管するのもよい方法です」
状態がキレイだから捨てられない
「独身の時の服がなかなか捨てられません。もう着ないかなと思いつつも、キレイだからもったいないし、いつか着るかも……といった感じで。少しは整理しましたが、まだまだたくさんあります」(はな)
「お気に入りの洋服は捨てられません。でもクローゼットにたくさんあるので、ぼちぼち処分しなきゃ」(あき)
「子どものおもちゃが捨てられません。特にお子様ランチについてくる小さなおもちゃ。ゴチャゴチャとある、あれらを捨てられたらだいぶスッキリするのですが、忘れた頃に引っ張り出しては遊んでいるので、子どもにとっては宝物かな?と思って捨てられません」(ぽち)
吉川さんアドバイス「売る・譲る・寄付するという捨てる以外の方法を考える」
「キレイな状態のモノを捨てられない人は、売る・譲る・寄付するという捨てる以外の方法で手放しましょう。
また子どものモノを勝手に捨てるのはNG!
もう遊んでないモノがあったら、他のお友だちにあげるのはどう?と声がけして自主的に手放すほうが得策。そして自主的に手放すおもちゃや服を選ばせましょう。
おうちもスッキリするうえに、片付け力もどんどんついて一石二鳥です♪」
過去、趣味で集めた物を捨てられない
「独身時代に集めていた趣味のもの。子どもがいる今後は、自由に買い集められないと思うと捨てられない。でも子どものためのスペースを空けるためには捨てた方が良いのでは?と、悶々としています」(ゆーまま)
「独身時代に悩みに悩んで買ったひとり掛けソファがなかなか捨てられない。完全に物置き場化しており、座る用途ではなくなってる。でも捨てるとなると粗大ゴミなので手配がめんどうで腰が重く、いつかはこのソファでゆっくり本を読みたいなぁとも思えて今に至ってます」(naonao)
「気づいたらクローゼットの引き出しが、大好きなアーティストのライブTシャツでパンパンです。ライブのたびに買っていたけど実際は着ることもなく、でも捨てられない」(エリー)
「なかなか捨てられないものは、大好きなキャラクターのぬいぐるみです。結婚で引越しの時に持ってきたのはいいが、結局押し入れのダンボールに入ったまま(笑) 部屋は狭く、出すスペースもなく、どうしようか悩んでます」(マルコメくん)
吉川さんアドバイス「 悩むということは大切度が下がっていることなのです」
「趣味で集めたモノ・手に入れるために苦労したグッズなどは、お金も時間もかけた分捨てるのは惜しく感じるでしょう。
でも捨てるか迷うレベルまで優先順位が下がっているのに、今もなおモノの保管に空間を使い、どうしようかな〜と悩んでる時間かけ続けていることの方がもったいないはず。
さらなるお金や時間がかかる前に、欲しい人に譲るのがおすすめですよ!
思い出があるモノ、状態がきれいなモノ、趣味のモノを捨てるって、誰にとっても簡単なことではありません。
ただ、過去のモノを持ちすぎていることで、今が生活しづらくなっているとしたら、それは放っておくべきではありません。
まず全てのモノは使われるために存在しているので、もう使えないモノ・使わないモノは『物体としての価値』がなくなっていると認識しましょう」
吉川永里子(よしかわ えりこ)
5人のママで、片づけられない女だった過去の経験を活かして、収納スタイリスト®︎・整理収納アドバイザーとして活動する片づけのプロ。「片づけはストレスフリーに生きる近道」をモットーとし、個人宅のアドバイスから雑誌やテレビの出演・講演など幅広く活動します。
文/和兎 尊美
※文中のコメントは「たまひよ」WEB・アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
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