フリーアナウンサー吉田明世「娘になめられている?女同士だから?」激詰めしてくる3才の娘にタジタジ
現在、3才の女の子、1才の男の子のきょうだい育児に奮闘中のフリーアナウンサーの吉田明世さん。
もうすぐ4才になる娘さんについて、「注意しても響いていない様子」「気持ちに寄り添うことと甘やかすことのボーダーラインは?」などの悩みがあるそうです。
吉田明世さんの育児エッセイ第29回は「私とパパで、しかったときの反応が違う? 娘に『激詰め』されることもしばしば 」です。
娘に“なめられている”? 私とパパで、しかったときの反応が違う…
最近気がついたことがあります。
あれ?娘の反応が、パパである夫とママである私とでは違う。こんな言い方をするのは何なのですが、なんだかパパに比べて、私のほうが「なめられている」ような気がするのです。とくに、何かを注意したときや、しかったときに私と夫とでは、娘の反応が明らかに違う。
先日も、私と一緒に保育園から帰る途中に突然「ぶどうジュースが飲みたい!」と言い出した娘。そうなると、何が何でもぶどうジュースを手に入れるまで「ぶどうジュースがほしい! 買ってくれなきゃやなの!」と駄々をこねる。(パパが、今は買いに行けないよ!というとすぐあきらめるのに・・・)
また別の日には、「チーズが食べたい!」と言うので、娘が食べやすいように袋の口を開けてから渡すと「自分で開けたかった!なんでママが開けちゃったの?もうこれはやだ!! 新しいのがいい!!」と激ギレ。「ごめんね。食べやすいように、と思ったんだけど、次は開けずに渡すからね。それが今ある最後のチーズだから、それ食べてね。」と伝えると、「新しいのじゃなきゃいやだ! ねぇ、ママなんで開けちゃうの?(2回目…) 私が開けたかったんだよ?」と激詰め。
子どもの「やりたい」という思いを尊重できなかったことに申し訳なさを感じながらも、いつまでも怒り続ける娘に、「開けたかった気持ちはわかるけど、ママもごめんね、って伝えているのにそんなに怒らなくてもいいんじゃない?」と3才児に対してムキになる34才の私。
「女同士だからなの?」陥りがちな負のスパイラル…
以前から、娘のこのような態度には気をもんでいて、最初は、こちらとしても穏便に、よく子育て本に書いてある「子どもの気持ちに寄りそって」の精神で落ち着いて話し合おうと試みるのですが、娘には響かず、返ってくる言葉は「ママがいけないんだよ!」という反論ばかり。
その結果、私も気持ちを抑えられず怒ってしまうという負のスパイラルに陥ってしまうのです。
一方で、パパが私と同じようなことをすると、娘は怒り続けることなく、わりとすんなり受け入れるという対応の違い。
娘にとって私とパパの役割が違うのは構わないのですが、なんだか私の注意は響かないなぁ、と感じてしまうのです。
なんでこうなのか。母と娘、女同士だからなのか。それともカエルの子はカエル、と言いますから、ひょっとしたら、普段の私を見て、短気な部分が似てしまったのかもしれません。トホホ。
気持ちを受け止めてあげたいと思いつつ、甘やかしているのではないかという不安も…
ありがたいことに、保育園の先生や、習い事の先生には、必ずと言っていいほど「娘さん、面倒見がよくて明るくて、本当にしっかり者ですよ〜。」と言ってもらい、娘なりに、外では気を張って社会を学んでいるのかもしれません。
私が娘にとっていちばん心をゆだねられる存在であるならば、受け止めてあげたい、と思いながらも、受け止めすぎて甘やかしになるのもよくないし…。そのバランスが悩みどころだったりします。
ちなみに、先生が言った「まだまだ3才ですから、たくさん甘えさせてあげて、抱っこしてほしい、と言われたときは、たくさん抱っこしてあげてくださいね」という言葉をしっかり聞いていた娘。
その帰り道に「ママ、抱っこして!だって私、まだ3才だからさ。先生も、たくさん抱っこしていいって言ってたでしょ!」とドヤ顔で注文。いつもは何かしら理由をつけて抱っこを逃れていましたが、その時ばかりはぐうの音も出ません。体重17キロ超えの娘を、腕をプルプルさせながら抱っこする母なのでありました…。
「母と娘の関係」に対し、日々の悩みを語ってくれた吉田明世さん。「女の子って身体だけじゃなく、心の成長も本当に早い、と感じる今日このごろです。これからもけんかしては仲直りし、なんだかんだで仲のいいママと娘でいたいと思います」と話してくれました。吉田明世さんのきょうだい育児の日々はまだまだ続きます。次回もお楽しみに!
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吉田明世(よしだあきよ)
PROFILE
1988年生まれ。2018年5月に女の子を、2020年12月に男の子を出産した。TBSのアナウンサーを経て、19年にフリーとなり、テレビ・ラジオ・イベントなど幅広く活動。保育士資格のほか、絵本専門士の資格も取得。