SHOP

内祝い

  1. トップ
  2. 赤ちゃん・育児
  3. 産後の悩み
  4. 産後のセックス問題。「その気になれない」「痛い」「胸に触ってほしくない」などなど。夫にはもちろん誰にも言えないお悩みに、ベテラン助産師が答えます。

産後のセックス問題。「その気になれない」「痛い」「胸に触ってほしくない」などなど。夫にはもちろん誰にも言えないお悩みに、ベテラン助産師が答えます。

更新

自宅で窓から見て幸せなカップル
AntonioGuillem/gettyimages

「たまひよ」アプリユーザに「産後のセックス、再開しましたか?」と、質問。「いいえ」約54%が「はい」約42%を、若干上回りました。「お悩みはありますか?」と、募集したところ「痛い」「その気になれない」が圧倒的。「再開のタイミングがわからない」「母乳なので胸を触られたくない」というお悩みも届きました。
総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務し、これまでに数千人の母子のケアに携わられた助産師の浜脇文子先生に聞きました。

産後、セックスは再開しましたか?

コメントを読み解くと、再開に関して肯定的な声は少数派。再開したママも、できていないママも、不安を口にする声が届きました。

「出産による傷が痛い」「性交痛がある」の声

「再開できていません。会陰切開の傷が痛むのが怖くてできない」(みう)
「再開しました。会陰裂傷部が痛いけど、夫に言いにくい」(みづき)
「再開しました。濡れづらくなりヒリヒリ痛む」(ねむ)

「その気になれない」「性欲がおちた」の声

「一応再開しました。でも妊娠前より性欲は落ちたし、気持ちいいとも思えない。本音は1分でも多く寝たい」(ゆい)

「疲れているし、夜中の授乳で起きるし、その気にならないのもあるけれど、身体のいろんなところが変わってしまってそれを見られるのも嫌。忙しくて身体のお手入れもできていない。でも断るのもめんどくさいから対応はするけど、内心早く終わってくれと思ってしまう」(あ)

「家事育児に追われて性欲自体を忘れてしまっている。たまにしたいと思うこともあるけど、常に子どもがいる環境でもあるし、夫も私も育児と仕事でヘトヘト。睡眠の方が優先になります」(あおちママ)

「忙しすぎ疲れすぎ眠すぎで、もうそんな気になれない」(アブソリュートタルタロス)

「再開できていません。パートナーに対しての愛情が家族愛に。性欲が全く湧かないので支障はありません」(もちもち丸)

「再開できていません。産後、夫に触れたくなくなり、正直に言うと朝のハグやキスもしたくない…でも言えなくて困っています。それ以上はもっと考えられない。幸いまだ誘われてないけれど、どう断ろうか考える日々です」(あすか)

「産後のセックスは非常に重要な問題です」と話すのは、ベテラン助産師の浜脇文子先生。産後のセックスの再開時期と、お悩みついて伺いました。

「ホルモンの影響と身体的要因が大きく影響する産後のセックス問題」と、専門家

「一般的に、産後のセックスの再開時期は1ヶ月健診で傷の治り具合を見てから、と言われています。けれども『即、再開という気分になれない』という、母の声はよく耳にします。

産後、女性は子育てに専念するため心身ともに変化が起こります。性欲が落ちる、浸潤しにくくなるなどの変化は、産後のホルモンの影響と言われています。
また性交痛の原因は、浸潤不足に加えて出産に伴う創(きず)の可能性もあります。

さらに会陰切開や帝王切開など『傷がある』という心理的な不安や恐怖、育児疲れや寝不足など身体的な要素もあいまって、ますます『したくない』と、思ってしまうようです。

とはいえ、相手があることなので一方的にコミュニケーションがないまま拒否することはお勧めできません。しかし妻が我慢してでも応じるべきか、という話でもありません。

お互い自分の気持ちをパートナーに伝えることが必要です。
ニーズ(必要不可欠なこと)とデマンド(要求・望むこと)は違います。パートナーにとってスキンシップは、デマンドではなくニーズの可能性もあります。この価値観のズレを解消するためにも『する、しない』という両極端の話にはせず、お互いに歩み寄ることが大切なのではないでしょうか。

夫に、産後の身体の変化について話して『長い時間は身体がきついので短めで』と、伝えてはいかがでしょう。
母乳の方で、胸を触られることに嫌悪感がある場合は『胸は刺激を受けるとはるし、痛いから触らないで欲しい』と、身体的なことを理由にすると夫も納得しやすいと思います。
また挿入にこだわらず、スキンシップでお願いする方法もあります。

産後のセックスは、非常に重要な問題です。
出産を機にセックスレスになって夫婦仲がぎくしゃくしたり、二人目不妊の要因になる可能性も0ではありません。
そしてこういった問題の背景には、夫への不満の蓄積、さらにはコミュニケーション不足が隠れていることもあります。
産後のセックスをきっかけに、夫婦でゆっくり話し合ってみてはいかがでしょう」(浜脇文子先生)

濵脇文子(はまわき ふみこ)

助産師・保健師・看護師。大阪大学招聘准教授。星薬科大学非常勤講師。総合病院・クリニック・助産院など様々な場所に勤務。母と赤ちゃんの笑顔が大好きで、数千人の母子のケアに携わります。産前産後ケアセンターの立ち上げに参加したり、民間企業での事業開発など多方面で活躍。自治体の講演や各種メディア執筆では、ひとりひとりのペースにあわせた母に寄り添う姿勢と、明るく軽快な語り口で人気を博します。

文/和兎 尊美

※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年11月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです。(有効回答数268人)
※記事の内容は2023年2月の情報で、現在と異なる場合があります。

妊娠・出産にオススメのアプリ

アプリ「まいにちのたまひよ」

妊娠日数・生後日数に合わせて専門家のアドバイスを毎日お届け。同じ出産月のママ同士で情報交換したり、励ましあったりできる「ルーム」や、写真だけでは伝わらない”できごと”を簡単に記録できる「成長きろく」も大人気!

ダウンロード(無料)

赤ちゃん・育児の人気記事ランキング
関連記事
赤ちゃん・育児の人気テーマ
新着記事
ABJマーク 11091000

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第11091000号)です。 ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら→ https://aebs.or.jp/

本サイトに掲載されている記事・写真・イラスト等のコンテンツの無断転載を禁じます。