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【専門家に聞く】低月齢時期に起こりがちな室内事故から、赤ちゃんを守るには?

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iStock.com/doble-d

子どもの事故の約8割は、住宅内で起きています。赤ちゃんの動きが少ない低月齢の時期でも、「大丈夫だろう」という大人の思い込みで、思わぬ事故が起きることが少なくありません。低月齢の時期に起こりがちな室内事故とその予防方法を、30年間にわたり子どもの事故・けが予防に取り組んでいる「緑園こどもクリニック」院長・山中龍宏先生に教えてもらいました。

「少しだけ」「軽いから大丈夫」で思わぬ場所から赤ちゃんが転落!

「育児に慣れないママが、ふにゃふにゃの赤ちゃんを1人でおふろに入れるのはひと苦労。『おふろ上がりのバスタオルを忘れた!』『ママも服を脱がなくては』といったシーンで、思わず赤ちゃんを置いてしまうのが“おふろのふた”や“脱衣所の洗濯機”の上。月齢が低い赤ちゃんはまだ軽いですし、動かないものと思ってつい置いてしまうことが多いようです。でも、それで湯船の中に落ちたり、洗濯機の上から転がり落ちてしまう事故が実際に起きています。一瞬だからと置くのをやめ、入る直前であわてないように、入浴前におふろ上がりのお世話の準備までしておくといいでしょう。

また、ベビーベッドやソファからの転落も多いです。まだ寝返りをしない赤ちゃんでも、足でキックして少しずつ移動します。ベビーベッドの柵は低月齢の時期でも必ず上げるようにして、ソファに赤ちゃんだけを寝かせることはやめましょう」

布団だけじゃない!かわいいぬいぐるみが窒息の原因になることも

「0~4カ月ごろまでは、布団で鼻や口が覆われて窒息する危険があります。月齢の低い赤ちゃんでも『動く』ということは先で述べましたが、鼻や口を覆ったものを自分ではずしたりすることはまだできないため、窒息してしまいます。赤ちゃんの体が沈むようなやわらかい布団や枕は使用せず、掛け布団をかけるのは胸くらいまでにしましょう。ママが添い寝をするときも、掛け布団は別々にします。

そして、布団だけでなく、かわいらしいぬいぐるみなどをベビーベッド内に入れたり、赤ちゃんの近くに置いて寝かせるのも、窒息の原因となる可能性があり、危険。就寝時に『大人が目を離さない』ということはできません。少し目を離しても大丈夫な環境を作るようにしてください」

「暖かいほうがよかろう」が低温やけどの原因に!

「『寒いから』と赤ちゃんを床暖房ホットカーペットの上に寝かせ、気づいたら低温やけどをしていることがあります。また、脱水を起こすこともあるので、低月齢の時期は使用を控えたほうが安全です。寝返りやおすわりができるようになっても、注意が必要。低温やけどは低い温度でやけどをするため、赤ちゃんが泣かないこともあり、気がついたらやけどしていたということも。床暖房やホットカーペットの上に1枚マットを敷くなどして直接触れない工夫をし、使用するときは大人が近くで様子を見られるときにしましょう。

湯たんぽや、抱っこひも・おんぶひもに着けた使い捨てカイロで、低温やけどになる事例もあります。湯たんぽは寝る前に布団を温めるのに使い、寝るときははずす、使い捨てカイロは抱っこやおんぶで赤ちゃんが密着する部分には使用しないようにしましょう」

低月齢の時期は、大人の「大丈夫だろう」という油断や思い込みから起きる室内事故が多いですが、大人が予防意識を持つことで防げる事故がほとんどです。そして、赤ちゃんは日々成長し、昨日までできなかったことが、今日突然できるようになることもあります。半年先の発達を見越した予防対策を始めましょう。(取材・文/ひよこクラブ編集部)

Profile●山中龍宏先生
小児科医。緑園こどもクリニック院長。30年前から子どもの事故・けが予防に積極的に取り組んでいます。日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会オブザーバー、NPO法人Safe Kids Japan理事長などを兼任。

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