家事分担、スマホ、育児への意欲の差などなど。夫婦喧嘩の原因とみんなの解決策は?
夫婦喧嘩について「たまひよ」アプリユーザーへのアンケートで寄せられた声とともに、家族関係に詳しい鳥居りんこさんのアドバイスをお届けします。
半数以上が夫婦喧嘩をすることがあると回答
まずは、夫婦喧嘩についてのアンケート結果を見てみましょう。
夫婦喧嘩の理由と、その解決策は?
喧嘩の原因と解決策について聞いてみました。
■スマホに気をとられていること
「分担している家事をこなさない。スマホの操作をしながら話を聞いたり、息子が動き回るから危ないので見ていてと頼んだ時に、スマホに気を取られていること。仲直りは、たくさん話し合うこと。ただ、あまりに腹立つと、一旦外へ息子と散歩に出掛けて、頭を冷やします」(ともち)
■子育てへの意欲の差
「子育てへの意欲の差だったり、金銭面の感覚のすり合わせが曖昧だったりすること。とりあえずお互い言いたいことを言ったあとで、納得したことに関してちゃんとお互いに謝ります。その後、どういうふうに解決して行くかを話し合って、決めた後には仲直りは完了しています」(ぴの)
■お互いの意見の食い違い
「お互いの考え方の違いや、夫の発言がとげのあるものだったりした時です。夫が悪くても謝れない(謝り方を知らない)ので、30分くらい時間を置いてこちらから『何か言うことある?』と会話を促し、それから仲直りの握手やキスをするようにしています」(pipi)
■家事分担について
「夫婦喧嘩の原因は、ほぼほぼ家事の分担についてです。LINEなどで問題点を書き出してみて、改善方法を見つけ、実際に行動してみています」(ぽん)
■育児のことで
「育児のことで夫に注意した時、聞く耳を持たず無視されることをさらに注意して、喧嘩になることも。言い過ぎたと思ったら、時間をおいて自分から謝ります」(えみっき)
■ものの言い方
「ものの言い方で喧嘩しますが、でもすぐ仲直り。大喧嘩の場合は、その日のうちに仲直りすることを約束しています」(あーちゃん)
■夫のふるまい
「妊娠中の夫のふるまいです。気持ちをわかってくれなくて…。でも、あとで夫が謝ってくれて終わりました」(n)
喧嘩になる前に、自分の要望を箇条書きにして渡してみては
夫婦喧嘩の解決策について、家族関係に詳しい鳥居りんこさんにお話を伺いました。
「『夫婦喧嘩は犬も食わない』とは申しますが、今のワンちゃんはグルメなので、喧嘩の種はそこここに落ちていて、夫婦を続けるのも楽じゃないって思っている人も多いことでしょう。
特に出産前後、そして乳幼児を子育て中のママは心身ともにキツイ時期。そんな中、どのママも子育てを放棄するどころか、懸命に頑張ろうとしている!(これを偉い!と言わずに何と呼ぶ!?)
ただただ夫に求むは、“お手伝い”ではなく、正社員としての“即戦力”。一緒に家庭を共同運営して欲しいってことだけですよね。
それなのに、一番分かって欲しい人に、分かってもらえなかったり、辛さを共感してもらえなかったり、無視されたりすると、本当に病んじゃうので、これは、実はほっといていい問題ではないんです。
ですから、まずは、『こうしてもらえると嬉しいなぁ』ということを箇条書きにして、まずは3つ。簡潔に伝えてみてはどうでしょう?
ポイントは相手をどうこうする取説ではなく、自分の取説をお示しすること。愚痴を言ってる時に欲しいのは、解決策ではなく共感なのですから。
そうは言っても、今は男女共同参画社会。お互いに労わり合って、労い合って、毎日、笑顔で暮らすってことをしたいですよね。夫婦が互いに笑顔になるための方法はやっぱりシンプル。痴話喧嘩を繰り返すってことだと思います。本音で言いたいことをぶつけられるのは世の中広しと言えど、やはりパートナーが一番です。
最後は『こっちが悪かったわん♡』『いやいや、こっちだわん♡』という他人にとってはどーでもいい『犬も食わない』会話で『お開きに』。それが、出来るのが夫婦の醍醐味というものであります」(鳥居りんこさん)
喧嘩を持ち越さないように夫婦でお互い努力しているようです。喧嘩の原因は様々ですが、お互いに労わりながら過ごしていけるといいですよね
(取材・文/酒井範子)
鳥居りんこさん
PROFOLE)
作家、介護・家族アドバイザー。2003年、学研より『偏差値30からの中学受験合格記』でデビュー。実体験に基づいた『中学受験シリーズ』が人気。近著に『増補改訂版 親の介護は知らなきゃバカ見ることだらけ』(双葉社)『女はいつもどっかが痛い がんばらなくてもラクになれる自律神経整えレッスン』(小学館)など。執筆・講演活動などを通じて、子育てや受験、就活、介護に悩む母たちを応援している。◆ブログ「湘南オバちゃんクラブ」
※文中のコメントは「たまひよ」アプリユーザーから集めた体験談を再編集したものです。
※調査は2022年6月実施の「まいにちのたまひよ」アプリユーザーに実施ししたものです(有効回答数843人)
※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。