「寝かしつけ、おしゃぶりはOK?」「顔の引っ掻き傷が痛そうで…」ねんねのさまざまなお悩みに一問一答!【米国IPHI公認・乳幼児睡眠コンサルタント】
「赤ちゃんのねんねで悩んでいることはありますか?」というたまひよONLINE編集部のアンケートに、ママ・パパからたくさんの声が届きました。今回取り上げるのは「寝かしつけの気がかり」について。赤ちゃんのねんねの専門家、愛波文さんに話を聞きました。
「おしゃぶりがないと寝てくれない」「この寝かしつけ、愛情不足?」寝かしつけのお悩みがいっぱい!
――たまひよONLINE編集部がインターネットで実施したアンケートには、毎日寝かしつけをしているママ・パパから「この寝かしつけで本当にいいの?」悩む声が数多く届きました。
まずは、寝かしつけの基本を教えてください。
愛波さん(以下敬称略) 寝かしつけの基本で気をつけて欲しいのは以下の3つです。
【キホン その1】疲れ過ぎる前に寝かしつけをスタートすること
愛波 各月齢の活動時間を確認してみましょう。活動時間=起きていられる時間は親が思っている以上に短いと思います。
【キホン その2】毎日同じ寝かしつけルーティンを行うこと
愛波 寝かしつけのルーティンはねんねトラブルが少なくなることや、子どもをリラックスさせて安心させる効果があることは、医学研究でも明らかになっています。
毎日寝かしつけのルーティンが違うと、子どもは次はなんだろう?と不安になってしまいます。
家庭に合うルーティンを毎日同じように行ってみてください。
私のインスタグラムでもおすすめの寝かしつけルーティーンを紹介しているのでぜひ見てくださいね。
【キホン その3】ダラダラ時間をかけないこと
愛波 絵本を読んで!読んで!と」次から次にもってくると、どんどん寝かしつけに時間がかかってしまうので、絵本は2冊や3冊と決めましょう。しっかりと境界線を作っていくことも大事です。幼児の場合は、寝る前にやることのチェックリストを一緒に作るのも効果的です。
ママ・パパのリアルな悩みに一問一答!
ママ・パパの寝かしつけのさまざまな気がかりついて、愛波先生に一問一答でこたえてもらいました。
【Q1 お悩み】寝かしつけにおしゃぶりを使うのはOK?
寝かしつけにおしゃぶりを使っています。おしゃぶりですぐに寝るので、親にとって手放せないアイテムです。歯並びへの影響などが気になりますが、いつまで使っていいのでしょうか?夜中に起きたときもおしゃぶりを探すそぶりがあり、すぐにくわえさせてしまいます。(4カ月の赤ちゃんのママ)
【A1】無理にやめなくてOK。ただ、トラブルが多い場合は卒業を検討して
おしゃぶりで寝てくれているのであれば無理矢理やめる必要はありませんが、以下の場合はおしゃぶりをやめた方がよいでしょう。
①1〜2時間おきに起きる
②口から外れて覚醒してしまう
③入れ直しがストレス
④1歳以降で常時使用
⑤2歳で使用している
また、探すそぶりを見せたときに、すぐにおしゃぶりをあげる行為は、ママやパパがストレスと感じていない場合は大丈夫です。
2歳半~3歳で乳歯がそろってきてかみ合わせができるようになってくる時期なので2歳からやめるように働きかけ2歳半にはやめていきましょう。
私はママやパパにもぐっすり質のよい睡眠を取ってほしいと思っているので、その場合は改善していったほうがよいかもしれません。
【Q2 お悩み】抱っこして寝かしつけしないと愛情不足になる?
寝かしつけは特にせず、日中眠たそうな時や夜21時くらいになったら部屋を暗くしてベビーベッドに寝かせます。メリーの音楽をかけて布団をかけると5分から10分くらいで自分で寝てくれます。親の腕で眠るまで抱っこをしてからベビーベッドに寝かせた方がいいのでしょうか。このやり方で愛情不足にならないか心配です。(5カ月の赤ちゃんのママ)
【A2】とても愛情深いと感じました。心配しないでそのままでOK
このように子どものことを考えている時点で、本当に愛情深い素敵なママだなと思います。愛情不足になることはありません。むしろ、ママと深い絆で結ばれて、安心して1人で眠っているので大丈夫です。自分で寝てくれるのは素晴らしいスキルなので、そのまま抱っこなどはぜず寝かせてあげてください。
全然愛情不足ではないのですが、もし気になるのであれば、日中起きているときに肌と肌の触れ合いの時間を多めにとることをおすすめしています。
肌と肌が触れ合うことで、お互いに幸せホルモンのオキシトシンが分泌されるので、いいかもしれません。もう十分愛情は注いでいると思うので、今以上にやる必要はないのではないかな、と私は思います!
【Q3 お悩み】パパの抱っこはギャン泣き…。ママだとすーっと寝るのは何故?
寝る前にめっちゃ泣きます。パパが抱っこするとギャン泣きになり、私が抱っこするとすーっと寝つくのは何か理由があるのでしょうか。(4カ月の赤ちゃんのママ)
【A3】ママに慣れていて心地いいのでしょう。パパとのスキンシップを増やすのがおすすめ
ママのほうが生まれてから抱っこの回数が多い場合は、匂いや抱っこの感覚が慣れていて心地よくて安心することは仕方ないことです。
パパは泣いてしまうと、自信を失ってしまうかもしれないので、ママができることとしては「大丈夫、抱っこし続けていれば慣れるよ」と自信をつけてあげること。
パパとお子さんの肌と肌の触れ合いの時間をとるのも効果的です。
【Q4 お悩み】寝るときに手足をバタバタ大暴れで引っ掻き傷が…! 危ない時はどうすればいい?
寝る時いつも、手足をドタバタさせて大暴れ!あまりにも暴れて顔を引っ掻き回すので、手を押さえていると、ウトウト寝始めますが、手を押さえないと、ずっと暴れて泣き出してしまいます。そのためいつも寝るまで両手を握るように…。この寝る前に暴れるのはなんなのでしょうか?(5カ月の赤ちゃんのママ)
【A4】赤ちゃんにはよくあること。手足をやさしく固定する方法を試してみても
愛波 赤ちゃんが手足をバタバタさせるのはよくあることなのですが、あまりにも落ち着きがない場合、足は股関節形成不全を避けたいので固定はしないほうがよいので、手を固定してあげて居心地をよくしてあげてください。
手を包んであげると、赤ちゃんが爪で顔を引っ掻いてしまうことを防ぐことができ、さらにモロー反射で起きてしまうことも防ぐことができます。
手を固定してしまうと赤ちゃんが更に泣いてしまう…と心配される方もいるかも知れません。新生児期や寝返りをするまでは、ぐっすり眠れるように、愛波おくるみスリーパーで手をやさしく包んであげると、赤ちゃんも居心地がよくなり安心してくれます。
おすすめは「愛波おくるみスリーパー」です。足の部分は発育性股関節形成不全に陥らないようにバッグ状になっていて、余裕がある作りになってます。国際股関節異形成協会から安全な製品として認証もされています。
足はおくるみやスリーパーの中で動きやすいですが、足が出ていない分、ハイハイや立ち上がったり登ったりできないので、しっかりとスリーパーを着る=寝る時間ということを赤ちゃんに伝えられますのでおすすめです。
上半身をやさしく包んだまま、おむつ替えができるデザイン。寝返り後でも、手を出して使えるため、6カ月ごろまで使用可能。悩んでいるママは、ぜひ試してみてくださいね。
お話/愛波文さん イラスト/うえだしろこ 取材・文/たまひよONLINE編集部
ねんねの“授乳以外の寝かしつけの気がかり”のさまざまな悩みについて、対策を教えてもらいました。愛波さんのアドバイスを参考にして、寝かしつけをやってみてくださいね。
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